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2019.11.11

スーパー銭湯にみる客単価アップ術

毎週日曜朝7時30分から放送されている「がっちりマンデー」って番組の「お風呂ビジネス」の回、ご覧になりましたか? 名古屋から東京へ進出したスーパー銭湯が登場しましたね。(ご覧になっていない方はこちらを参考に)

かなり大きな施設なのですが、入浴料が平日はナント750円!一般の銭湯が500円ぐらいですから、とてもリーズナブル。営業にかかる燃料費は、客が一人でも満員でも変わらないので、できるだけ安く設定してあるんだそうです。

エコノミストの森永卓郎さんの解説によれば、スーパー銭湯は商圏が意外と狭く、ターゲットが近隣住民となるため、手頃な価格設定にしてリピートしてもらわないと成り立たないビジネスだとのこと。

でもですね、それだけじゃこのビジネス成り立ちません。ちゃんと客単価のアップを狙ってます。

追加料金650円を払うと、ラウンジと岩盤浴のコーナーに入場できるようになります。ラウンジには3万冊のマンガと140種類の雑誌が読み放題。お風呂に入ってゆったりとラウンジでマンガ三昧。シアワセですね。

これは、追加料金を払うと利用できる施設が増えてグレードが上がる感じなので、アップセルでしょうかね。

もう一つが、フードコートとレストラン。
フードコートとレストランへは追加の入場料は必要ないですが、スーパー銭湯と飲食って切っても切れませんよね。家族連れだとお風呂に入ってついでに食事して、ってなりがち。お父さんはビール飲んで…
飲食はスーパー銭湯の大切な収益の柱のようです。

こちらは、メインのお風呂以外でお金を使ってもらうので、クロスセルですかね。

ご紹介したように、客単価を上げるにはアップセルとクロスセルの二つがありますが、厳密に分けられるものではありません。ただ、こうした方法が2つあることを知り、ウチにとってアップセルするならなんだろう?クロスセルするなら何があるか?、と考えることは有効です。