お知らせ

第2回「二代目たちのための伴走Cafe」を開催しました。

昨日1月25日(火)19:00よりzoomで二代目Cafeを開催しました。 ・三代目就任を目前にして、ざわつく先代の側近の方々への対応に苦労している方。・息子さんに任せていいのか、いやいや任せられない、と悩む二代目の方。・代々受け継いだものを守るために、敢えて先代とは別の選択をした十九代目(❗)の方。・先代の急死により突然の承継後20年以上を経て、かつての経験をもとにアドバイスする側にまわっていただいた二代目の方。 といった様々なお立場の方々にご参加いただきました。 正しいとか間違っているとかではなく、「共感」を得る「場」が二代目Cafe。 次回の参加をお待ちしています。日時:2月28日(月) 19:00〜20:30場所:zoom定員:6名費用:2,200円のところ1,000円(税込・トライアルキャンペーン中)お申し込みはこちらからhttps://banso-sha.jp/news/2cafe/

小さな会社の社長のためのロジカルシンキングセミナー ご案内

「私は正しい経営判断をしている」と自信を持って言えますか? 「我が社の次の一手はこれだ!」という判断に迷いはないですか? と、こんな風に書かれてしまうと正直、不安ですよね。あなたはこれまで経営の勉強を続け、自分なりに考え、判断してきたと思います。あるいは、自分の勘を信じ、人一倍の行動力を発揮してきたと思います。あなたが勉強した「知識」、そして「勘」や「行動力」はもちろん経営判断にとって大切な要素です。そして、「これだ!」と裏付けるものがあれば、自信を持って判断できますよね!一方で、 自分の考えや指示を伝えたとき、社員に対して「もどかしい思い」 をした経験はありませんか? 例えば、 ■ 話がかみ合わないひらめいたアイディアについて幹部を集めて話し合ってみたが、話がかみ合わないのか理解されないまま時間を浪費してしまい、徒労感だけが残ったことがある。■ 話がまとまらない気づいた問題点の対策を立てるため社員とミーティングを開いたが、あっちこっちと脱線を繰り返して話がまとまらず、結論が出せないまま終わってしまったことがある。■ 話が伝わらない考えた改善策の実践をしようと社員に指示を出したものの、意図がうまく伝わらなかったのか、期待したものとはまったく違う結果になってしまったことがある。 どうです?どれか1つくらい心当たりがありませんか?さらに、あなたは、 □ このまま経営の勉強を続けても、まだ何か足りないんじゃないのか?□ 知識の裏付けのないまま、行動力に頼っているだけでいいのか?□ 社員の納得感がないまま、自分の指示に従わせ続けていいのか? といった漠然とした不安を抱えていないでしょうか?「経営の勉強は知識に過ぎず、実践しなければ意味がない」ということはご存知でしょう。学んだ知識は実践してこそ会社の経営に活かされます。でも、同じビジネス書、同じ経営セミナー、同じ経営塾で学んでいる人たちの間でも、経営の成果に差が出るのはなぜ?でしょう。もちろん、実践した人と実践しない人の差は出ます。でも、実践した人たち同士の間に生まれた差は何か?そこには、 知識と実践の間をつなぐもの があるんです。経営者の日常は判断の連続です。「経営の実践とは判断し続けること」といっても過言ではないでしょう。経営の現場では、勉強で得た知識は判断材料にすぎません。同じところで学んだ同じ判断材料を使っても、下した判断が違えば経営の結果に違いが出るのは当然ですね。ただ、経営判断に唯一の正解というものはありません。でも、間違った判断は減らすことはできます。大切なのは 間違った判断を極力減らしより正しい判断に近づけるプロセス なんです。 また、社長が下した判断に対して社員さんには納得感をもって取り組んでもらう必要があります。社長が意図したとおりに正しく理解してくれれば、社員さんは納得して行動してくれるでしょう。そうすれば、社長が期待した結果に近づけることもできます。つまり、経営者は 自分の下した判断について人に正しく理解してもらわなければならない のです。つまり、私たちが必要としているのは、 知識と実践の間をつなぎ、間違った判断を減らし、より正しい判断に近づけて、人に正しく理解してもらうためのスキル なんです。それこそが、 小さな会社の社長がこれまでの経営を変えるための武器”論理的な思考” なんです。牧野がこれまでお会いしたデキる経営者さんはみなさん共通してこのスキルが備わっているように感じます。それぐらいこのスキルはスゴイんです。この論理的な思考で成果をあげた例をご紹介すると、 ■ 起業直後に新型コロナの感染拡大が経営を襲う2020年1月に起業。直後に新型コロナの感染拡大が経営を襲い不安のどん底に陥った製造業のM社長。でもこのスキルを使って状況をしっかり把握し、予見される事態を予想して対策を用意することで不安は解消。安心して経営に邁進し、コロナ禍でも起業1年目から見事黒字決算を達成。■ コロナ禍で売上が1/3に急減、一部店舗閉鎖コロナ禍で売上が1/3に激減。一部の店舗は休業を余儀なくされた食品製造販売のA社長。このスキルを使って対応策を入念に検討して実行。実行に際してもこのスキルをしっかりと活かし、4ヶ月後に売上をコロナ前の水準に回復。■ 新規事業のアイディアがカオス状態地域への思いから新規事業に取り組みたいと思っていた製造業のH社長。思いは先走るものの湧き上がってくる数々のひらめき・アイディアはカオス状態。このスキルを使ってカオスのアイディアを深堀りして整理することで、事業アイディアが明確に。事業計画に落とし込むことで、半年後見事に事業化することに成功。 こうした例は、経営の勉強で得た知識よりも「論理的な思考(ロジカルシンキング)」による成果といっても過言ではありません。なぜなら、ここに挙げた事例はすべて、経営の知識よりも判断までのプロセスから生み出されたものばかりですから。 論理的であることがビジネスの世界では前提となっていますから、経営の勉強で得た知識を日頃の経営で実践し、成果を高めるには欠かせないスキルです。とはいえ「難しそう」と敬遠されてしまうのがロジカルシンキング。また、その名から「理屈っぽそう」と嫌われしまうのもロジカルシンキング。そこで、みなさんのために、難しいと思われている論理的な思考の中から 3つだけ に絞りました。しかも、 バツグンに成果が出る3つだけ に。 先ほどの事例で成果を出された方々が使っていたのが、この3つだけなんです。 このバツグンに成果がでる3つを皆さんにお伝えするのが、 ● 内容:1. 論理的な思考とは何か・重要性2. 正しく経営判断するためのに必須の3つのコツ・問題を先入観なく正しく捉えるコツ・問題や考えを整理してまとめるコツ・考えを相手に理解しやすくするコツ3. どうやって論理的な思考を身につけるのか● 日時:2022年2月4日(月) 13:30〜15:30● 場所:zoom で開催● 対象者:経営者次のような方はぜひ受講されることをお薦めします。 □ ものづくりにこだわる社長 □ 技術にこだわる社長 □ 商品やサービスにこだわる社長 □ 老舗といわれる会社の歴史にこだわる社長 □ 地域貢献にこだわる社長 □ 社会貢献にこだわる社長● 料金:3,300 円(税込)● お支払い方法:銀行振込 ※お振込み確認後にzoom参加情報をお送りします。● 定員:4名様● お申込み締切:2022年2月3日(金) 13:00までにお申し込みください。 オンラインといえども受講者さんと一緒にじっくり取り組めるよう、定員を4名様に限りました。 ほんの少しでも興味がわいたなら、すぐにお申し込みください。 <受講者様からのご感想(一部)> ■ 日本電気株式会社サイバーセキュリティ戦略本部 本部長 淵上真一 様基本を押さえた芯のあるセミナーを有り難うございました。衿がただせた、というか、頭の中を整理する事が出来ました。根拠を結論に結びつける際の妥当性の担保が「論理的に考えること」という点が納得出来ました。部下に判断を伝えたときに「彼らが理解できたのであれば、それに基づいて各自で考えて欲しい。むしろ『こうやろうと思うのですが』と自分たちから提案して欲しい」と私自身は考えていました。今回のセミナーでは「判断を伝えたときに社員から●●●●●●●●が出ると良い」というのは斬新でした。■ 株式会社iマネジメント 取締役 中村慎一 様牧野さんの人柄、どんな思いでこの仕事をしているかを知ることができたことが一番の収穫です。また、こうした論理的思考のようなテーマは小難しく教えるものが多い中で、とてもシンプルでわかりやすく、また事例も牧野さん自身の実体験を交えたものだったので、とても納得できました。いろんな勉強をしたけど、いまいち論理的思考がわからない、使えないという経営者の方は、ぜひこのセミナーを受講して欲しいと思いました。■ ね工房 代表 森下齊 様牧野さんの文章がとても読みやすく好きです。その裏付けである論理的思考を垣間見ることが出来ました。いま、読みたいと思う文章は、牧野さんと藤島大氏だけです。■ 有限会社うえざと木工 代表取締役 東上里和広 様改めて経営とは何かを、牧野さんのセミナーを通して確認したかったです。普段意識していない行動や判断を改めて論理的に理解できました。■ 株式会社食のかけはしカンパニー 代表取締役 篠原辰明 様論理的思考がいかに経営にとって重要か、実例を交えてご説明いただきよく理解できました。3つのスキル(●●思考・●●活用・●●化)が必要ということでした。実際に使いこなせるように深堀りしたいと思います。■ 株式会社丸忠 代表取締役 喜納朝勝 様構造のお話がありましたが、セミナーの内容とても整理されていて、伝わりやすいし、資料の背景に使っている写真等も関連性があり、ビジュアルに伝わってきた。有り難うございます。■ ヘアサロンシエスタ 代表 新垣英樹 様最後の ●●な思考は、●●な行動を生み、 ●●な行動は、●●な結果を生むまさしくこの通りです。今年で開業し13年目を迎えましたが、自分の思い描いていた様にはなっていないです。これまで勉強会やセミナーで学んだ事が自分自身整理、理解できていなかった様に思います。理解したつもりで、アウトプット出来ていませんでした。毎回牧野さんの判りやすい話、文章はこの論理的な考え方からきていたのですね。自分自身が考えを明確にしなければ従業員に伝えられないですよね。今日のセミナーを復習します。■ マーズウェルネススタジオ 代表 三木範子 様コンサルを受ける受けないというよりは、牧野さんの考え方や物事の捉え方、情報をどう整理して、どう組み立てていくのか、ということに興味を持ちました。■ ぐしちゃん銀バナナ農園 久保文乃 様このようなセミナーは初めてで、難しい話かもと不安でしたが、料理の過程などで例えて説明してくれる場面もあり、内容を理解、想像しやすかった。■ 古物商・カフェ・農業経営 テクニカルライター 森尻恵美 様私自身経営を学んだことはありませんし、従業員を雇っている経営者ではありません(こんな状態で参加してすみません)が、長年取説作成に携わっているので、構造化のスキルは磨いてきました。経営者交流会の世話人会で論点がちらからないように、会員の皆さんにお伝えする内容についても論理的にと意識してきたつもりでしたが、理解が浅いのだということを思い知りました。●●構造については知らなかったので、推薦図書を読んでみたいと思います。●●思考、●●についても未知数ですが、取り組んでみたいと思います。■ 有限会社東信保険サービス 代表取締役 高橋美春 様(※セミナーを受講いただいた方だけにご案内しているオーダーメイドミーティングのご感想)沖縄で経営サポートをされている、中小企業診断士でもある「伴走舎」の牧野 誠さんのセミナーを受けさせていただき、個別面談までしていただきました🥰和気あいあいと話してるだけなんですけど、個別相談終わったあと問題が明確になりました🥺それ!!私がうまくいかない理由ってこれじゃん!!!!!🤣🤣🤣魔法にかかった気分でした✨✨上でも下でもない正に隣で一緒に仕事に向き合ってくれる人🥰沢山の人に一度牧野さんと面談してほしい!!この半年、自分のメンタルに向き合うことにお金も時間も使ってきたのですが、足りないのは牧野さんの昨日のセミナーではないですが「ロジカル」が足りない💦コンサルって言うと少し違う気がするのだけど、会社のことを一緒に考えてくださる、まさに「伴走」してくださる人だと思いました。この伴走するって私もすごく拘ってきたこと。お客さまはお客さまなのだけど、私をパートナーとして金融分野で関わらせていただくのが一番嬉しい。お客様が成長するから私も負けじ成長しないと使う価値ないと思うしね。牧野さんの思いには大変賛同する。本当に私の仕事も私のお客様の仕事もきっと幸せにしてくれると思ってます。すごいいい一時間半でした。 牧野さんありがとうございました😊 (※セミナーの具体的な内容に関わる部分は、弊社にて●●で伏せさせていただきました) 講師プロフィール 牧野 誠(伴走舎 代表/中小企業診断士) 愛知県の建具木工職人の三男として生まれる。大学卒業後、東京でシステムエンジニアの道に。1998年にデロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)への転職を経て、2006年より沖縄へ移住。沖縄移住後は一般事業会社の経営管理部長やアビームコンサルティングへの5年間の復職などを経て、2016年「牧野誠中小企業診断士事務所」として独立。2019年に「伴走舎」と改称。コンサルティング会社への転職当初、論理的でなければ客からも仲間からも相手にされない環境に驚愕。同社で仕事を続けられるのか危機感を抱く。ロジカルシンキング関連の書籍を読み漁り、日々、論理的な思考の実践を繰り返すことで生き残る。独立後も、お客様の話を聞いてロジカルに整理し、ロジカルに考え、ロジカルに説明することで、お客様にも自然とロジカルに考えてもらうべく伴走中。

二代目たちのための伴走Cafe ご案内

開催概要・お申込みへ 二代目のあなた。二代目に限らず、三代目、四代目のあたなたも。  この先もずっと一人で悩み続けますか? いわゆる“家業”を継いだ(あるいは継ぐ予定の)あなたは、  ふつうの経営者とは違った難しい立場 に置かれているはず。 ・先代経営者との意見の食い違い・自分より社歴の長い社員にどうやったら自分を認めてもらえるか・自分なりに感じる会社が抱える問題をどうするか・自分の経営スタイルを打ち出せない・自分が思い描く会社の将来像を理解してもらえないなどなど。 そこで抱える悩みやストレス、吐き出せていますか?家族には話せないし、社員にも話せない。会社経営をしていない友達や先輩に話したとしても、  全然スッキリしないでしょ? なぜなら  「わかってもらえた」と感じない からです。 人は、  自分の悩みを「わかってもらえた」と感じる だけでも、  こころの負担がかなり軽く なります。 そこで、二代目の人たち同士が一緒にお互いの悩みやストレスを話し合う場を作ってみました。 スッキリするだけでなく、理解者が得られることで  明日への勇気が湧いてくる はずです。 二代目はもちろんのこと、三代目、四代目といった長く続いた家業を引き継いだ、あるいは引き継ぐ予定のあなた。同じ立場の人たちと一緒に話し、悩みやストレスを共有し  「わかりあい」しましょう! それが、オンラインで開催する「二代目たちのための伴走Cafe」です。 私も一緒に伴走しますよ! 日時:2月28日(月) 19:00-20:30場所:zoom対象者:二代目をはじめとする家業の継承者あるいは継承予定者定員:6名様料金:2,200円(税込)    ↓ トライアルキャンペーン   1,000円(税込)※お振込み確認後にzoom参加情報をお送りします。申込期限:2月26日(土)までにお申し込みください。 Cafeマスター プロフィール 牧野 誠(伴走舎 代表/中小企業診断士) 愛知県の建具木工職人の三男として生まれる。大学卒業後、東京でシステムエンジニアの道に。1998年にデロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)への転職を経て、2006年より沖縄へ移住。沖縄移住後は一般事業会社の経営管理部長やアビームコンサルティングへの5年間の復職などを経て、2016年「牧野誠中小企業診断士事務所」として独立。2019年に「伴走舎」と改称。 二代目にならなかった物語  #1 建具屋に生まれた子供 #2 ”たてぐや”になりたかった子供 #3 建具屋なんか継ぎたくない #4 体から消えた木の匂い #5 「ここ持ってろ」から「これやっとけ」に。 #6 建具屋、継がない。 #7 建具屋、廃業。 #8 建具屋廃業から四半世紀 #9 継げるものがあることが羨ましい なぜ二代目Cafeを開くのか  #1 二代目Cafeを始めようと思ったわけ #2 四代目登場 #3 どんなCafeにしよっか 二代目にならなかった物語 #1建具屋に生まれた子供 「建具」って知ってます?「たてぐ」と読みます。 扉や窓などのことです。 現在はアルミ建具が主流ですが、日本の家屋は伝統的に木製建具が使われてきました。障子(しょうじ)や襖(ふすま)が代表的ですね。 明治以降はガラスをはめ込んだ木製建具も作られるようになり、田舎の木造民家では現在も木製建具を見かけます。 上の写真のような感じです。平成の宮城県を舞台にした朝ドラ「おかえりモネ」の永浦家は木製建具でしたね。 古くから現在に至るまで、日本の家屋に使われてきた木製建具。 日本の木造建築を受け継ぐ伝統技術がユネスコ無形文化遺産に登録され、その中には建具製作も含まれています。 日本の伝統技術ですね。 さて私、牧野は、その日本の伝統技術を受け継ぐ小さな建具店の三人兄弟の末っ子として生まれました。 父が木工職人の修行を経て、独立して始めた店でした。 工場(こうば)の中に自宅があるのか自宅の中に工場があるのかわからないくらいの小さな建具店。 その場所は、現在は取り壊されて駐車場になっているのですが、「こんな狭い土地だったのか!」と驚かされます。 通いの職人さんが1人、住み込みの職人さんが2人、そして父を加えた4人の職人で営んでいました。 住み込みの職人さんがいたので朝昼晩の三食は職人さんと一緒。 お風呂も家族と職人さんが交代で入りました。 人数が多いので次々に入らないと最後の人が夜遅くなってしまうのでテレビ番組のいいところでも前の人が出たらすぐに入らないと父に怒鳴られましたね。 大人ひとり入るのがやっとくらいのお風呂場でしたが、なんと檜風呂! 建具の木工所ですから、木材の端切れが山ほどあったので、お風呂は薪で沸かしていました。薪で沸かす檜風呂、贅沢でしたね。 当然、お風呂沸かすのは子供の仕事。上手いもんでしたよ。 中学生くらいになると、端材をお風呂の薪として最適な長さに電ノコで切りそろえて準備する、なんてことも日曜日のお手伝いでした。 #2”たてぐや”になりたかった子供 建具屋の家に生まれた私。工場(こうば)と住居が一体でしたから雨の日の遊び場は工場でした。 端切れを集めて遊んだりカンナ屑の山に寝転がったり職人さんの仕事を眺めたり。 職人さんがノミやカンナの刃を研ぐのを覗き込んだりもしていました。 砥石は真ん中だけではなく幅いっぱいにまんべんなく使って均一にすり減るように使わなきゃダメとか教えてもらいましたね。 研いでは研いでは使い続け、新品と比べてとんでもなく短くなったノミやカンナの刃。元の厚さの1/4ぐらいにまで削れて薄くなった砥石。 そんなのを見ながら道具の大切さを知ったんでしょうね。 いまでも道具にこだわるのはそのせいでしょうか。 父にくっついて現場にもよく行ってました。 建具を入れる場所の寸法を測ってノートに鉛筆で記入するのを不思議そうに見てました。どうしてこれだけの記号であれだけの建具が出来上がるんだろう?って不思議だったんです。 もちろん、長さの単位は寸と尺。 父は鉛筆をノミで削ってました。その鉛筆を耳にヒョイと挟む。それ見て「かっこいいなぁ」って。 だから家に帰ると、自分もマネしてました。 出来上がった建具の納品にもついていきました。 現場で建具を入れてみるとちょっと合わなかったり、ピタッと閉まらなかったり。 父はそれをその場でチョイチョイっとなおしてしまいました。 建具がピッタリ閉まらないぐらいのことなら、父の仕事を見てたのでいまでもチョイチョイと自分でなおしたりしますよ。 工場の職人さんや父の仕事をみながら育った私。 保育園の卒園アルバムでおおきくなったらなにになりたい?の問いにまこと少年は「たてぐや」と書いてました。 アルバムを見た父がニヤニヤしてたのを覚えてます。 #3建具屋なんか継ぎたくない 保育園の卒園アルバムに おおきくなったら”たてぐや”になる と書いた少年は、小学生になっても父について現場に行ったり工場で職人さんの仕事を眺めたり手伝ったり、なんてことをちょくちょくしていました。 小学校に入った時点で歳の離れた兄たちは中学生私が小学校の高学年になるころには兄たちは高校生でした。 「建具屋なんて継ぎたくない」「家の手伝いをしていて、この仕事、 自分には向かんと思った」なんて話が兄たちから出てきます。 まだ小学生の自分は「なんでだろ?」なんて思っていたのですが、兄たちの話を何度か聴いているうちに自分も大人ぶって「たてぐやなんか継ぎたくない」なんてこと言うようになったと思います。 けど、建具屋がキライだったわけじゃないんです。 ただ、兄たちを真似て大人ぶってただけだったんだと思います。 父や職人さんの仕事の手伝いは、わりと好きなほうでした。 ただ、おがくずまみれになってしまう電ノコを使う作業はイヤでしたが。夏は特に。 #4体から消えた木の匂い 家の中に工場(こうば)があるのか工場(こうば)の中に家があるのかわからないくらいの小さな建具屋。 小学校に入る前に工場を増築したので工場(こうば)の中に家があったと言うのが適切かもしれません。 工場(こうば)では、毎日、木製の建具を作っています。出来上がったばかりの木製建具はとてもいい香りがします。 新築の和室の畳と木の混ざった香りもいいですよね。 工場(こうば)には、納品前のできたての建具だけでなく木くずに、カンナ屑、おが屑など木にまつわる、いわゆるゴミがいっぱい出ます。 家ではその木のゴミでお風呂も沸かします。 とにかく家中、木なんです。 高校2年のとき、工場兼自宅からは離れたところに新しく家を建てました。 予鈴が鳴ってから自転車で走っても遅刻しないぐらい学校の近くに。 工場と家が離れたことで、おがくずの埃っぽさはなくなるし、騒音はしないし。「いいな」と思うことが多かった。 でもあるとき、友達に言われたんです。 「牧野、木の匂いがしなくなったな」 このとき、生まれてはじめて気づきました。 生まれたときからずっと木の香りの中で暮らしていたんだと。 そして、木の香りが自分の体に染み付いているってことも。 #5「ここ持ってろ」から「これやっとけ」に。 家の中に工場(こうば)があるのか工場(こうば)の中に家があるのかわからないくらいの小さな建具屋。 小学校ぐらいまでは、「ここ押さえてろ」とか「ここ持ってろ」といった単純な手伝いばかりでした。 それが中学校ぐらいになると工程をまるっと任されるようになってきます。 例えば、フラッシュ戸。洋室の出入り口のドアなどは、木枠に合板を接着させて作ります。 接着剤が乾いたら、木枠からはみ出した合板の切り取りやガラスを入れる窓部分のくり抜き、その後の仕上げのコバの貼り付けなど、工程をまるっと任されるようになってきました。 あと、増えたのがアルミサッシ。 風雨にさらされる建物の外周の建具は年々、木製建具ではなくアルミサッシに置き換わっていきました。 木製建具の注文は職人さんに任せ、増え続けるアルミサッシの注文には父が対応するようになっていたのが子供でもわかります。 父のアルミサッシを組み立てる作業を手伝っているうちにだんだんと覚え高校生になると、一人で組み立てられるようになってきました。 父がガラスをカットしておいてくれてどの型番をいくつ、という指示を見ながら倉庫から型番通りのキットを運び出し、部品を箱から出して組み立てていきます。 ガラスの縁にゴムを巻いてアルミの窓枠にセットしてドリルでネジ止めして。 網戸は任せてもらえませんでした。今でも自宅の網戸の張替えなら自分でやっちゃいますが、シワが寄ったりするんですよ。 お客さんのお宅に納める網戸にシワが寄ってたらいけませんよね。 #6建具屋、継がない。 小学校へ上る前は、「たてぐやになる」と言っていた少年も高校生になると進路を考える時期がやってきました。 父から店を継いでほしいとは兄弟3人とも言われたことはなく、すでに、一番上の兄は東京へ出て会社勤めをしていました。すぐ上の兄は実家にとどまり建築士として名古屋の設計事務所に勤めていました。 兄たちと同様、父からは、「大学へは行かせてやる」と言われていましたので、どこを受験するか。 理系の進学に強い県立高校だったのですが、数学は1年生の1学期でつまづき、高校で学ぶ数学のことはまったく覚えていません。卒業できたのが今でも不思議。 なので当然、選択肢は文系。 ある日、すぐ上の兄が私の部屋へ入ってきて、「大学で経営を学んでこないか?」と聞きました。 将来独立して自分の設計事務所を開く夢を持っていた兄は、その事務所と家業の建具屋の経営をまとめて私がみてはどうか、というのです。 ものづくりは職人さんたちに任せて経営だけをみればいい。このまま父一代で終わらせるのはもったいない、ということでした。 私の答えは、 「やだ」 高校3年生当時の私にとって、経済学部とか経営学部って一番興味のない学部だったんです。 それに、木製建具の注文が減る一方でその分をアルミサッシが埋め合わせており、この状況は進むだろうな、と感じていました。アルミサッシって、ずっと手伝っていて、魅力がなかったんです。 だから大学は自分で選びました。そのとき思い描いていた将来のために。 この時点で、兄弟の中から建具屋の後継者が出ないことが確定しました。 #7建具屋、廃業。 高校三年のとき、進路のことで、父からではなく兄から継がないか問われ「やだ」と答えた私。 大学からは親元を離れ一人暮らし。なかなか家には帰らなくなりました。だって、怖くて厳しい父親はいないし、口うるさい母親もいない。羽を伸ばしちゃいますよね。 大学卒業後、東京で就職してしまうともうほとんど帰ってません。 お盆休みのような決まった休みの制度が会社にはないのをいいことに、お盆は「仕事で帰れない」などと理由をつけてほとんど帰りませんでした。 そのくせ9日間の夏季休暇をとってバイクでツーリングに行ってましたからとんでもない親不孝者です。 正月だけは帰ってましたが。 社会人になって4年ぐらい経ったころ、客先のプロジェクトルームへ出勤すると突然会社の総務から出先へ連絡があり、「すぐにご実家に連絡してください」とのこと。 実家へ電話してみると、叔父さんが出て父がもうすでに冷たくなっていると告げられました。 本当に突然のことでした。前の晩、父に電話しようと思っていたのに電話できなかったことを後悔しました。 火葬場の関係で告別式まで日が空いていてその間ずっと父の側にいたのですが毎晩の弔問がありました。父の仕事関係の仲間の人たちです。 みなさん、父の顔をみて涙を流しているんです。 死んだら涙を流してくれる仲間がいる。 父が誇らしかったし羨ましかったです。 私も小さい頃から知っている人たち。でも、高校あたりからほとんどお会いしていません。 私が末の息子だとわかると、みなさん、言うんです。 継がないか と。 お父さんがこれだけの店にしたのに終わらせるのはもったいない。仕事のことはオジサンたちが教えてやるから。 そうこうしているうちに告別式。 葬儀屋さんが「これだけの規模のご商売でしたら200〜300人でしょう」と予想した参列者の数を上回る500人の方々が父を見送りに来てくださいました。 こんな時になって初めて父の偉大さを知らされるとは。 告別式、初七日を終えて、店をどうするかを話し合い。 というより、母は店をたたむことを決めていました。収入の不安定な自営業は、これを機にもう終わらせたいと願っていました。息子たちが安定して給料をもらえる会社員でいてほしいと願っていました。 それまで店を継ぐなんてことを考えていなかった私。だから店を継ぐということがどういうことなのかわからなかったし、何から始めればいいのか、何をすればいいのか想像もつかない。 まして、頼りの父はもういない。 当時の仕事の方はというと、システムエンジニアとして一人前と認められつつあり、当時の先端分野をやらせてもらっていてこれから、というところ。 木製建具からアルミサッシへの移り変わりはさらに進んでいて、職人さんもその頃は一人だけ。商売の勢いは見えている。 なんだかんだ考えても怖くて継げなかったんだと思います。 いろんなことが怖くて。 ただ、父が築いたものをなくしてしまうこと店の名前が消えてしまうことには罪悪感のようなものを感じていました。 #8建具屋廃業から四半世紀 高校卒業後の進路を決めるとき、そして、父が急死したとき。 二度あった家業を継ぐ機会を見送り、店をたたむことに。 父の築いたものを失くしてしまったこと店の名前が消えてしまうことに罪悪感のようなものを感じました。 父の死から四半世紀。中小企業診断士の資格を取り独立しました。 父と同じく自営業です。母が生きていれば反対したでしょう。 独立に際して、かつての父の店の屋号だけでも復活できないかと、自分の事務所名にすることも考えました。 しかしながら、中小企業診断士の事務所の名前が建具屋の店名では、混乱を招くし自分が商売上も苦労するだろうと諦めました。 やっぱり屋号さえも残せない… 独立してしばらくしたころ、沖縄の離島にある木工所を紹介され中小機構のアドバイザーとして訪問しました。 訪問時は社名から、木製の小物を作っている会社という認識でした。製造方法も機械で量産しているのではと思っていました。 ところが。 工場をのぞかせていただくと、子供の頃の記憶がブワーっと蘇ってきました。 まず、工場の中へ入った時の匂い。子供のころ遊び回った自宅兼工場のあの匂いとまったく同じだったんです。 そして並んでいる機械。家にあった機械とほとんど同じ。違うのは電子制御になっていることぐらい。 仕掛中や出来上がった製品を立て掛けてある景色も同じ。 この会社では、家具が中心だけれども建具もやるんだそうです。 ただ一点、違うところは、アルミサッシがないこと。 木工だけで経営されているんです。 「できるんだ・・・」 四半世紀前に、私が 「もう無理だろ」 と思っていた木工で、現在もしっかりとした業績をあげてらっしゃるんです。 #9継げるものがあることが羨ましい 中小企業診断士として独立後、中小機構のアドバイザーとして訪問した離島の木工所。工場に入ると、子供の頃に見た景色、包まれていた匂いがありました。 社長さんとその後何度もお会いし、お酒も一緒に飲んでお話を伺ってわかってきたことがありました。 この社長さんも二代目。音響関係の仕事をしていたけど別の木工所で修行した後にお父さんのあとを継いだそうです。 そして、継いでから会社の業績を拡大し、技術力を評価されるようになってきたことも。 私にはできなかったことをこの社長さんは全部やってきた。 アルミサッシに駆逐されるのではと足を踏み入れることさえしなかった私。 当時の私にはそんな知識も知恵もなかったし、勇気もなかった。 中小企業診断士となった今なら、父の店を生き残らせる道はあったと確信できます。だってその実例が目の前にある。 ただ、これから始めるにはあまりにも遅すぎる。 継ぐべきだったはずのものがもう跡形もなくなってるんです。 今の自分にできることといえば継ごうとしている人、継いだ人の伴走をすること。 継げるものがあることが私にとっては羨ましいんです。 継いだ人、継ぐ人、みんな集まって話しませんか? なぜ二代目Cafeを開くのか #1二代目Cafeを始めようと思ったわけ サポート役の渋谷高歩さんと一緒に、どうして二代目Cafeを始めようと思ったのかをお話しています。 https://www.youtube.com/watch?v=MBnqUv80U9k #2四代目登場 創業90余年。大阪にある井上染工株式会社。現在ご案内中の「二代目Cafe」きっかけは、井上染工(株)の四代目となる予定の井上篤さんとの出会いです。 会社の近くの商店街の喫茶店でオムライスを二人で食べてるとき「こんなのどう?」と篤さんからアイディアを出してもらったのが始まりです。この動画では、そうした提案の背景を伺いました。 https://youtu.be/zAaE7JO_2x4 #3どんなCafeにしよっか この動画では、こんなCafeにしていきたいなぁといったことを話し合っています。お相手は先の動画に引き続き、井上染工株式会社 四代目予定の井上篤さんです。 https://youtu.be/2ZkgPhwq47Y

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牧野出演のラジオ番組「車座RADIO」 1/14(金)生放送の模様がYouTubeに公開されました。

https://www.youtube.com/watch?v=HCTNrAgbB1o&t=462s 著作権保護のため、音楽をかけている間は無音です。 毎月第2金曜日は、牧野が番組ナビゲーターを担当しています。生放送をお聞きになる方は、● ラジオ:78.0MHz● パソコン:https://twitcasting.tv/fmnaha● スマホ:アプリ「リスラジ」をダウンロードしてFM那覇を検索番組へのメッセージもお待ちしております。kurumaza.pr@gmai.com まで。