2019.11.12
一番乗りが独り占め?
今日も「がっちりマンデー」ネタです(笑)。テーマは「不毛の地ビジネス」。2016年に吉野家が佐渡島に進出したことを取り上げていました。
離島は外食チェーンにとっては「不毛の地」といわれているそうです。特に24時間営業の飲食店にはとても厳しいビジネス環境と言われているにもかかわらず、吉野家佐渡佐和田店の年商は9,000万円。新潟県内の吉野家全14店舗中、第3位の売上です。大成功。
ならば、すき家、松屋のどちらかが進出しても良さそうですが、3年経とうとしているのにまだ進出していません。もう無理だと諦めているのではないでしょうか。なぜか…
牛丼チェーン店は本州では人口2〜3万人に1店舗の割合だとのこと。佐渡島の人口は約5万7千人。もう1店舗出せるかどうかギリギリというところですが、他社は出店の余地がないと見ているのではないでしょうか。
離島へは食材の輸送コストもかかりますし、大学や専門学校がないので24時間営業で頼りにする学生アルバイトもいない。追加コストがかかる上に店舗を維持するのが難しいというのに、さらにお客を奪い合うことで吉野家の現在の売上を分け合う程度の売上しか上げられなければ、出店の初期費用を回収することもままならない、というリスクを避けたのではないでしょうか。
吉野家は2年前に宮古島にも出店したそうですが、宮古島市も人口が約5万5千人。吉野家にとっては5万人を超えるぐらいの離島が、1番乗りできれば競合も進出できず、市場を独り占めできるというヨミなんでしょうかね。
一番乗りが先行者利益どころか独り占めできるとなれば、5万人超の人口がある離島では牛丼チェーンの出店競争が始まっているのかもしれませんね。