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2019.11.19

日本は経済成長してない国

先日の、円安が必ずしも日本経済にとっていいことではなくなってきており、これまで当然と思われてきたことが近年では変化している、という話題に関連して。

日本は長いデフレが続いてきました。この長期デフレの間、日本はどれくらい成長できたのでしょうか。悪い悪いとはいっても、そこそこの成長はしていたんだろうと思っていました。また、伸長著しい周辺国を含む諸外国はどれだけ成長したのでしょうか。

日本では拓銀が破綻、山一證券が廃業し、アジアでは通貨危機が始まった翌年の1998年〜2017年の20年間に自国通貨建ての国内総生産(GDP)が何倍になったかを、国連統計部のデータをもとに調べてみました。

ロシア    34.75 倍
ベトナム   13.87 倍
インドネシア 12.15 倍
インド      9.73 倍
中国       9.71 倍
ブラジル     6.62 倍
マレーシア    4.78 倍
韓国       3.30 倍
タイ       3.29 倍
シンガポール   3.12 倍
アメリカ     2.15 倍
イギリス     2.06 倍
フランス      1.70 倍
ドイツ       1.62 倍
イタリア      1.52 倍
ギリシャ      1.44 倍
日本        1.04 倍

ちょっと驚きました。日本のGDPは20年間、全くといっていいほど伸びなかったんですね。

経済の成熟期に入った欧米の主要先進国でさえ1.5〜2倍になってるのに。(事実上の)財政破綻したギリシャでさえ1.4倍ですよ。日本は1.04倍。20年間ずっと変わらなかったに等しい。

日本のGDPが全く伸びなかった間に、アジアの周辺国は3倍以上の成長をして追いかけてきている。

周囲はものすごい勢いで成長しているのに、日本は20年前のまま。
私たちの頭の中にある前提を洗い直す必要があるのかもしれません。