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2020.01.01

決める。トップはそのためにいる。

みなさんどのような新年を迎えられましたでしょうか。
経営の専門家 伴走舎の牧野です。
本年もよろしくお願いします。

昨年の10月にお亡くなりになられた緒方貞子さんを偲んで、2013年に放送されたNHKスペシャル「緒方貞子 戦争が終わらない この世界で」が大晦日に再放送されていました。

緒方さんは国連難民高等弁務官に就任直後から、それまでの国連の枠組みでは解決できなかったり、国際社会から協力を得られなかったりと暗礁に乗り上げてしまう大きな問題に何度も直面してきました。スイス・ジュネーブにある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)本部の優秀なスタッフの誰もがもう無理だと難民に手を差し伸べることをあきらめてしまうような状況ばかりでした。

そんなとき、緒方さんはこれまでの国際社会の常識を覆すような判断を下し、解決策を実行に移してきたそうです。

例えば、1991年の就任直後にクルド人難民の問題に直面します。
当時の国連における「難民」の定義では、イラン北部に逃れたものの隣国トルコやイラクに拒絶されイラン国境を越えられない国内難民は「難民」とはみなされず、UNHCRの保護の対象ではないとスタッフは判断していました。ジュネーブのUNHCR本部で何時間にもわたって話し合われましたが結論が出ず、議論が膠着状態になったとき緒方さんは決断します。

難民としてUNHCRが保護する。

このいわゆる国内難民の判断は、その後のユーゴ内戦を始めとする数々の紛争に適用されていくことになるのです。

緒方さんは当時を振り返ってインタビューにこう答えています。

決めなきゃならないのは私だから。
私が決めるよりしょうがないんだから。
トップってのはそのためにいるんですよ。

トップの仕事は「決める」こと。
社長は会社の全責任を負っています。

右へ行くか、左へ行くか、
上るか、下るか、
進むか、戻るか、
はたまたそこに立ち止まるのか。

どれだけ迷っても最後には社長が決めなければなりません。

2020年、迷うけど決める勇気のある社長の側に伴走舎がいます。