2020.02.03
補助金なんか出しちゃダメ
昨年9月に放送された、プロフェッショナル 仕事の流儀。
医療器具の開発者 西村幸さんの回を録画で見ました。
西村さんの開発した内視鏡用のハサミは、シェア100%だそうです。
西村さんの地元岡谷市がある諏訪湖周辺は、かつては東洋のスイスといわれ、精密機械メーカーの工場がひしめきあっていた地域ですが、現在は衰退してしまっているようです。
ある日、地元長野県の中小企業支援機関が、地域の活性化プランを携えて西村さんのもとへ意見を聞きにやってきました。
そこで支援機関の方に対して西村さんが言い放ったのは……
結局、助成金の問題。
こんなもの、いくらたっても、
機械なんかあっても意味ないのよ。
それで、この機械、どこへ行ってるのって話でしょ。
人材に使わないと何の意味もないと言っているんですよ。
助成金だけで食っていくような会社だったら、
いくらたってもモノはできないですよ。
極端なこと言うと、助成金出しちゃダメ。
西村さんは助成金と補助金をひっくるめて、助成金と言っているのでしょう。でも「助成金出しちゃダメ」なんて支援機関に対してスゴイこといいますね。
私も、国や県の支援機関で専門家として中小・小規模企業さんの支援に携わっていたことがあります。
西村さんが言いたいのは、補助金が出るなら機械を買うけれども、補助金が出ないなら買わない、つまり補助金頼みの経営で、補助金がなければ新たな設備投資をしない会社のことです。はっきりした事業の方針もなく機械を購入するので、使いこなせなかったり、その会社での使いみちが見いだせないないなど、使われないままホコリをかぶって眠ってしまっている機械の多いことを指しているのでしょう。
また、補助金が出るなら新商品の開発をするけれども、補助金がなければ新商品の開発をしない社長さんも見かけます。将来の見通しもなく開発されるので、作ってみたのはいいけれど売れない(売る努力をしない)とか、完成にこぎつけられずに途中で投げ出してしまったり……
税金を使っているのに、困りますよね。
一方で、会社の将来に向けて、設備投資や商品開発の予定を立てて、補助金なんかに目もくれず必要な資金を準備して投入していく、そんな社長さんもいらっしゃいます。
えっ?何が言いたいのかって?
そりゃぁ伴走したいのは後者の社長さんです。
ただ、こうした社長さんは補助金に頼るのではなく、”活用”しています。
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