2020.04.10
止血と輸血
沖縄県内でも、しばらくの間休業を決めた中小企業・個人事業の経営者さんが出てきました。
当面の間、どう生き残るか。
お金は商売・経営の血液にたとえられますが、生き残りを考えるうえでは、止血と輸血に分けて考えることが大切です。
売上が減っているので、売上に伴う経費(変動費)は当然減ってるはずですが、毎月必ず出ていく経費(固定費)は減りません。この出ていくお金を止めるのが止血です。
経費の中で最も大きいのが人件費ですから、休業を決めた経営者さんはアルバイト・パートさんの人件費を抑える止血を選択されたのではないでしょうか。
止血してもどうしても減らない経費もあります。この経費の支払いと手元にある資金を見比べて、何ヶ月耐えられるか。ここで計算された足りない資金を賄うのが輸血です。
政府が出している資金繰り対策はこの輸血です。
お金を借りる融資と信用保証はすでに開始されていますが、お金がもらえる給付はこれからです。補正予算が今月中に成立して、早くて5月の末ぐらいから給付開始です。中小企業で200万円、個人事業で100万円。これはあくまでも「上限」です。
「いつ」「いくら」もらえるかわからない給付を待っている間にも出血は続きます。
判断、行動は早めに。
* 政府の経済対策のパンフレット、4月8日版から資金繰り関連の目次やページが以前よりもわかりやすくなりました。私が3月19日に書いた記事のような分類・表記になってます(うふふ。自慢です)。