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2020.05.18

先行きが不安なときのアドバイス

今年1月1日に独立起業したお客様。国指定の伝統工芸、琉球絣・南風原花織の工房 TEORI WORKS OKINAWA 様。代表の宮城麻里江さんから昨年末の独立決定と同時にご依頼をいただき、牧野が伴走しています。

個人事業の小さな工房ではありますが4名の専属の職人さんを抱え、お取引先に恵まれたということもあり、起業直後からささやかですが安定して売り上げていました。

4月最後の打ち合わせ前、ミーティング日時のリマインドをチャットツールで送ると「新たに相談したいことがあります」との返信。なんとなく想像つきましたが、行ってみるとやはり新型コロナの影響が出始めたとのこと。

売上の落ち込み具合はなんとか経営が成り立つ程度に留まっていたのですが、麻里江さんは不安な様子。そこで私が話したのは、

・麻里江さんがこの世界に入ったときに掲げた目標が琉球絣・南風原花織の産地であるこの地域に貢献するものだということ
・牧野はその目標と産地におよぼす貢献に共感したので伴走していること
・麻里江さんの持つ強みは何かを再確認
・この強みがあれば、目標は実現できると牧野は信じていること

といったことです。

この話がどれだけ麻里江さんの役に立ったかどうかわかりませんが、後日、チャットツールで彼女から「独立して牧野さんにコンサルついてもらってほんとに良かった〜って何度思ったことか!」と送られてきました。
マジで涙、出ました。

彼女が前向きになれたからなのかどうかわかりませんが、将来に向けて明るい材料がちらほらと取引先様からオファーされてきています。

新型コロナの影響で先行きに不安を感じることは当然です。そんなとき、事業を立ち上げたときに掲げた理想や、自分の会社の強みを再確認してみてはどうでしょうか。

ちなみに、麻里江さんについて、織物工房の代表なので年配の女性を想像された方もおられるでしょうが、私の娘といっていいぐらい年の離れた30代の女性です。