2020.06.02
貼られたレッテル、どうする?
先週金曜日のことですが、観光客からも沖縄県民からも人気のとある離島で一番大きいホテルを経営している社長さんに紹介されました。
「紹介しときます。こちらが、中小企業診断士の牧野さん」と引き合わされると、その社長さんは「いや〜、どーりで。補助金のニオイがプンプンしますよ」とニコニコ名刺交換。
ご本人は親しみを込めておっしゃっているとは思いますが、私にとってはちょっと気分のいいものではありません。なぜなら、私の仕事は社長さんの伴走であって、補助金の申請ではありませんから。これまで仕事で補助金の申請をしたこともありませんし。それに、中小企業診断士とは、私にとってはあくまでも資格です。職業ではありません。
でも、補助金の申請をプロとして仕事にしている中小企業診断士さんの数が多いので、世間一般から「中小企業診断士 = 補助金の申請屋さん」というレッテルを貼られているわけでしょうから、仕方のないことですね。
このレッテル、補助金申請のプロの中小企業診断士さんにとってはありがたいはずです。自分の仕事を説明する必要がないから。「私は中小企業診断士です」とひとこと言えば、全て説明がつく。
でも、そうでない中小企業診断士にとっては、このレッテルは邪魔になります。
ならば、どうするか。
はがす?
一度貼られたレッテルをはがすのって、かなりの時間と労力が必要です。
そのレッテルを必要としている人のほうが多いわけですし。
となると…
私の出した答えは、別のレッテルを自分に貼る、でした。
一番わかりやすい例でいえば、屋号。以前使っていた「牧野誠中小企業診断士事務所」から「伴走舎」へ変えました。
名刺も、表面には「中小企業診断士」とは一切書かず、「伴走舎」とでっかく書かれた裏面の一番下に小さく書いてあります。
自己紹介の中でも「中小企業診断士という資格を持っていて、伴走者のように社長さんにぴったい寄り添いながら経営のご相談にのることを仕事にしています」というように、中小企業診断士は、仕事ではなく、資格であることを強調するようにしています。
どうです?貼られたレッテル。
自分にとって都合がよければ、そのまま使う。
自分にとって邪魔であれば、別のレッテルを貼る。
参考になりましたでしょうか。