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2020.06.04

最悪の状況への備え

沖縄は梅雨が明けちゃうんじゃないかってくらいの夏空が続いていますね。
昼間はまだエアコンを使わず、Tシャツ、短パンで仕事してます。部屋を通り抜ける塩分をたっぷり含んだ潮風は気持ちいいのかどうか…


以前もご紹介した私の大切なお客様のTEORI WORKS OKINAWAさん。国指定の伝統工芸、琉球絣・南風原花織の工房を営む個人事業主さんで、娘といっていいほど年の離れた女性です。

以前、新型コロナの影響で売上に少し陰りが出て不安になったとき、こんな話をして安心してもらいましたよね。
先行きが不安なときのアドバイス

とはいうものの、いつも情報交換している同業の若手事業主の人たちと話したところ、大きな工房でもみなさん影響が出ているとのこと。北九州で第二波、東京ではアラート出るし。
微減しても売上はその後も変わらず推移してたのに、やっぱり不安になりますよね。

宿題の進捗状況をChatworkで連絡してくれた際、そうした不安な気持ちがポロリ。

すぐにMessengerで通話して、まず、取引先に今後の見通しを聞いてもらい、その上で昨晩、急遽打ち合わせしてきました。

二人で確認し合ったのはまず、
「最悪の状況」とはどんな状況か。

これはもちろん、注文がゼロになることです。ホント、最悪です。
しばらくは起こりそうにはないけど、可能性はゼロとは言えません。

次に確認し合ったのは、
その最悪の状況はどれくらい続くのか。

呉服の市場は縮小し、江戸時代以前から続く古い商習慣の残る業界ですが、市場が成立するだけの根強いユーザがいることもまた事実で、お得意様に対面で販売するのが伝統です。ですので、人の往来が多少でも戻りさえすれば、需要が回復することが高い確度で見込めます。
であれば、数ヶ月から半年ぐらいではないか。

その次に確認し合ったのは、
固定費の洗い出しとその対応をどうするか。

注文がなければ変動費は発生しません。ですので固定費をどうするか、その一つ一つについて話し合っていきました。
もちろん私への月々のコンサル料も例外なく。

そうすると、どうしても支払わなければならない固定費がわかりました。
(もちろん私へのコンサル料はカットです(ToT))

その金額がわかったときの彼女の安堵した表情。
じゃぁ、その金額を毎月どう工面するかを話し合って「最悪の状況」への対応策は終了です。


あとは、7月に東京でもらえたチャンスをどう活かすかをワイワイ楽しく話し合い、「ブチかましてこい!」とエールを送って工房をあとにしました。