2020.06.18
真似しようにもマネできない?
Zoom飲み会が好きなのは運転代行で帰るのが面倒だからと思っていたのですが、受動喫煙がゼロだということも理由の一つだと、昨晩2ヶ月ぶりに那覇へ外出してわかりました。
タバコが苦手というよりダメな牧野です。
ということで昨晩は那覇で経営者さんの集まりに参加してきました。
同じテーブルにはたまたま中華料理屋さんと沖縄そば屋さんという飲食店を営む経営者さんが二人いて、お話をうかがっていると新型コロナの影響の受け方がとても対照的でした。
中華料理屋さんの方は、同じ場所で37年間ずっと営業してきて地域に根づいているせいか、影響を受けないどころかかえって売上が伸びている、というお話をされていました。
一方の沖縄そば屋さんは、営業してまだ10年にも満たないので地域に根づいておらず、新型コロナの影響をまともに受けている、とおっしゃっていました。
これ、本当に地域に根づいているかいないかという時間の問題でしょうか?
歌舞伎座の向かいにある創業152年の弁当屋さんも、昨年夏から廃業か事業譲渡を考えていたということですが、新型コロナの影響で客足も減り譲渡先が見つからずついに暖簾を下ろしました。
では、味でしょうか?
周囲の方々のお話をお聞きしても、中華と沖縄そば、どちらのお店も味には定評があります。
となると理由は、わからない、といったところでしょうか。
この中華料理屋さんには、先代から続く常連客さんがたくさんいるというのは確かです。
それにこのお店、本当に美味しいです。チャーハンは絶品です。しばらくすると、また食べたくなります。
それが口コミとなって長い時間をかけて地域に広がったことでしょう。
すべて理由の「一つ」です。でも、これだ!という理由はよくわかりません。
これを専門用語で「模倣困難性」といい、他社にはマネがしにくいという意味です。
この模倣困難性には4つほど規定要因がありますが、その中でも「歴史的要因」と「因果関係の不明性」がこの中華屋さんの模倣困難性の要因といえるでしょう。
早い話が「会社の歴史の中で形成されたけど、なぜなのかよくわからん」ということです。
長い時間がかかるのは確かなのに、なぜなのかよくわらからない、となるともう他社にはマネのしようがなくてお手上げですね。
こういう会社はホントーに強いです。