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2020.06.22

イチローの常に人に笑われてきた悔しい歴史

このブログで何度も登場した、お客さんの宮城麻里江さん。
彼女の工房 TEORI WORKS OKINAWA が展開する南風原花織・琉球絣の洋装ブランド MARIKASI が、ついに、初めて沖縄県外へ出展します!

働く大人の女性にぜひ着てほしいブランドです。

沖縄現代工芸展2020『開かれる沖縄の扉』
日本橋三越本店 本館5階 スペース#5
7月8日(水)〜21日(火)
初日は本人も店頭に立つ予定です。


イチロー選手の偉大な記録、ピート・ローズ超えの日米通算4257安打。
達成したときの記者会見から一部を抜粋します。

「僕は子供の頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はあるので、例えば小学生の頃に毎日野球を練習して、近所の人から『あいつプロ野球選手にでもなるのか』っていつも笑われてた。だけど、悔しい思いもしましたけど、でもプロ野球選手になった。何年かやって、日本で首位打者も獲って、アメリカに行く時も『首位打者になってみたい』。そんな時も笑われた。でも、それも2回達成したりとか、常に人に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にはあるので、これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります」

どうしてこの一節を持ち出したのかって?
それは、冒頭でご紹介した MARIKASI も最初は笑われたというか、相手にされなかったから。

いまから4年前、織物の職人として三年間の研修を終えた彼女から相談を受けて「南風原花織、琉球絣を使った洋服のブランドを立ち上げよう」ということになりました。
ところが、当時、私の周囲の専門家の人たちからは、

「そういうの、よくあるパターンだよね」とか、
「そんな価格の服、買う人いると思う?」

といった冷めた反応をいただきました。
お義母さんの工房で働き始めたばかりの彼女はなかなかブランドの立ち上げに時間を割けず、遅々として進まない状況に

「もう、彼女の支援は止めなさい」

とまで言われたことがあります。


それでもめげずに二人でコツコツと少しずつ取り組み、2年後にはとうとうデビューを果たし、沖縄県内でも目利きのバイヤーが揃うプラザハウスさんで定期的に催事を開かせていただけるようになりました。
そしてさらに2年後、ついに県外初、東京での催事です。

「常設店も持たずに催事でしか販売してないくせに、たった1回だけ日本橋三越の催事に出展できたからって浮かれるなよ」と言われるかもしれません。

とはいえ4年前、牧野の周りの中小企業支援の専門家と言われる人たちの中で、MARIKASI がここまで来れると思ってくれた人は誰もいなかったんですよ。

二人でもっと高い目標をクリアしていきますからね。