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2020.06.25

とんでもないところへいくただ一つの道

昨日はTEORI WORKS OKINAWAで、来週からの東京出展(7月3日-7日 銀座で和装ブランド 宮城麻里江、8日-21日 日本橋で洋装ブランド MARIKASI)前の最後のセッションをしてきました。といってもここまでくると「頑張れぇ♪」ぐらいしか言えませんが。

前回のこの稿では、宮城麻里江さんと一緒にMARIKASIを立ち上げた4年ほど前について書きました。

この頃の牧野は、行政の中小企業支援機関と契約したアドバイザーもしており、その立場から彼女ををサポートしていました。でもまぁ、前回も書きましたが、遅々として進まない状況に行政からは「もう支援するのは止めなさい」と言われてしまったわけです。

公的な機関としては限られた予算とリソースで運営している以上、なかなか前に進まない事業者さんの支援には見切りをつけて、他の事業者さんの支援にあたってほしいという判断だと思います。仕方のないことかもしれません。

とはいえ、公的な支援からこぼれ落ちたとしても「これは!」と思える事業もあるわけで、それが周りの専門家が何と言おうと、私にとっては彼女の MARIKASI だったわけです。

そこで、引き続き彼女のペースに合わせながら続けるために、公的機関の立場ではなく個人的な立場からの支援に切り替えて彼女のサポートを続けました。

彼女のペースに合わせるといってもダラダラと続けるわけではありません。彼女が自分で決めた目標を達成するためには、ここぞというところでペースを上げてもらわなければならないときもあります。1年経ってもなかなか1着目の試作が出来上がらないという状況は、いろいろ理由はあったものの時間がかかりすぎです。

私から彼女に切り出したのが「先にデビューする場所と日を決めて、おしりに火をつけちゃおう」でした。

他の工芸仲間にも協力をお願いし、MARIKASIのデビュー戦を三人展という企画にして沖縄市のプラザハウスさんに持ち込んでみました。

そこからです。進捗を遅らせていた問題が一気に片付き始め、一気にデビューにこぎつけることができました。不思議ですね。

イチロー曰く、

小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないところへいくただ一つの道