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2020.09.15

わからないから悪いんじゃなく、わからないものをわかるようにしてから判断する。

沖縄本島は日陰にさえいれば、気持ちのいい風に吹かれて心地よい日が続いていますね。日陰にさえいれば、ですけど(笑)。


「自社のECサイトが全然ダメ。全面リニューアルしたい。」という方がご相談に訪れました。

自家製のフルーツを販売されており、Twitterで2,000以上のフォローワーを持ち、Instagramも最近始めて週に10件ほどのペースでフォローワーを増やしているそうです。(す、スゴイ・・・)

そして、SNSのフォローワーを自社のECサイトへ誘導し、販売しているとのこと。(お、お見事・・・)

話をひととおりお伺いして、私が最初に発した言葉は

そこまで出来てるのはスゴイです。何も問題ないでしょう。

でも、「全然ダメ、サイトの全面リニューアルが必要」としきりにおっしゃいます。私には、何か焦っているようにしか見えません。

締切まで時間がないけれども、サイトの全面リニューアルのために補助金を活用したいとのことですので、事業計画を書いていただくことにしましたが、そのときにお願いしたのが「ご自身で感じている課題をきちんと書いてください」ということでした。

この方、メチャクチャ気合が入っていて、週末を使ってわずか3日で書き上げて持ってこられました。(この行動力もスゴイ!)

さっそく拝見してみると、この方が全面リニューアルが必要と感じている問題点は、

(1) STORESを使っているがフリープランなので、アクセス解析ができないので、SEO対策も弱い。
(2) STORESを使っているがフリープランなので、サイトのドメインがSTORESのドメインになるため、ユーザーに対して信頼感・安心感、地域性が出せない。
(3) STORESを使っているがフリープランなので、コンバージョン率がわからないので、コンバージョン率が悪い。
(4) 集客が弱い。Facebookやメルマガも新たに始める必要がある。

というものでした。

でも、よく見ればわかるようにサイトの問題点は2点に集約できで、所要時間1時間程度、費用も年間2万5千円程度で解決できることがわかります。それは、

・独自ドメインを取得する
・STORESを無料プランから有料のスタンダードプランに変更する

です。

でも、もっと問題なのは、

わからないから、悪いと決めつけている。

ということです。上記でいえば、(1)、(3)、(4)が該当します。

(1) アクセス解析ができないから、SEO対策が弱い。
(3) コンバージョン率がわからないから、コンバージョン率が悪い。
(4) アクセス解析ができないから、SNSからの集客が弱い。

数値がわからないから、サイトを全面リニューアルするのではなく、数値を取った上で判断をしないと、全面リニューアルをするといってもどこをどう直すのかという方針も立てられないでしょう。
良いか悪いかの判断は、判断基準となる数値を見てからです。

1. 判断基準を決める
2. 判断基準となるデータを集める
3. データを見て判断する

回り道をしているように見えるかもしれませんが、それが一番の近道です。

この相談者さんのような「えっ、マジ!?」って驚かされる行動力とスピード感があれば、あっという間に分析を終えて対策を立てて、動き出すことでしょう。