2020.10.15
多くは失敗する。でも、やらなきゃ死ぬだけ。
いま、政府が重点を経済政策の中に、創業と事業承継の2つがあります。
新しい事業が生まれることで経済の活力を生み出し、後継者の見つからない事業を存続させて雇用はもちろん技術、ノウハウ、ネットワークといった貴重な経営資産の消失を防ごうとするものです。
創業といえばスタートアップ。
スタートアップといえば「デジタル」「イノベーション」といった言葉を連想される方も多いのではないでしょうか。
日本経済新聞の先月の記事を読んでいると、そのデジタル系のスタートアップにもコロナ禍で明暗が出ているようです。
医療分野で解禁されたオンライン診療。このオンライン診療を支えるシステムを提供するスタートアップの中には、導入施設が2000社に倍増した企業もあるそうです。
また、コロナ禍で浮き彫りになった行政のデジタル化の遅れ。電子申請システムを手がけるスタートアップでは、30近い自治体や政府機関に利用されているところも。
一方で、インバウンド向けの旅行アプリを事業にしているスタートアップは、逆風にさらされており、役員報酬の返上やオフィス退去による固定費の削減を図りつつ、4割を占める外国人社員の力を活かして翻訳に事業転換した企業があります。
イノベーションを生み出すべく創業したものの、コロナ禍でチャンスを掴んだ企業もあれば、逆風にさらされる企業もある。
でも、歩みを止めるわけにはいかないですよね。
イノベーションに関する世界的権威とも言われる経営学者ヘンリー・チェスブロウは、
多くのイノベーションは失敗する。
しかし、イノベーションをしない企業は死ぬだけだ。
と書いています。
コロナ禍で立ち止まってはいられません。
みんな、もがくしかありません。