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2020.10.30

目に触れてこそ

地元の商工会では、連絡は文書を郵送で送っています。
メールが使えない人はまだまだ多く、FAXがない事業者さんもいたりして、全員に届けるには郵送が一番確実ということになるからです。
1回の郵送でできるだけ情報を送るために、封書にしています。

地元商工会が開催する経営計画のセミナーの講師をこれまで6回ほどやらせていただいているのですが、配布している数に対して参加申込みが少ないとずっと感じていました。
こちらの案内チラシも他の連絡文書と同様に封書で送られていたのですが、キャッチコピーや内容を工夫しても効果はありませんでした。

商工会の事務局では試しにと、先日開催したセミナーの案内だけをハガキで送ってみたんです。そしたらなんと、翌週から立て続けに申し込みが!
いつもの床屋さんで散髪してもらっていると、お店のご主人から「牧野さん、セミナー、申込みましたよ」なんて声もかかります。

よくよく聞いてみると…

地元商工会では目立つようにオレンジ色の封筒を使っているのですが、商工会からの手紙だとわかると封を切らずにそのまま積んでおいてそのままになってしまうことが多いんだそうです。
ところが、今回はハガキだったので、誰からだろうとひっくり返してみたところ「あっ、牧野さんのセミナーだ!」と気づいて申し込んだんだとか。

商工会の事務局の方でも巡回訪問のときに同じような状況を目にしており、何か対策を打たなければと考えていたところ、今回のハガキ作戦で効果を実感できたようです。

いくら練りに練った内容でも、伝えたい人の目に触れなければ、それは存在しないのと同じです。

内容よりもまずは、目に触れること。

今回は、私も勉強になりました。