2021.01.07
過去に投資するか、未来に投資するか
年初の慌ただしさは落ち着きましたでしょうか。
前回は、
1. コロナ禍でも株価の下落幅が小さい企業の共通点は「ステークホルダー重視」
2. ステークホルダー重視の企業とは
・従業員
・顧客・取引先
・地域社会
を重視して、長期的な成長を図る企業のことである。
というお話をしました。
この調査分析を行ったブラックロックのアナリストによれば、特に従業員を重視する企業が今後はより競争力を高めていくだろうと分析しています。
その例として、富士通は昨年7月に発表した経営方針の中で、従業員重視を掲げて以降、株価が安定していることが挙げられています。
従業員重視の経営はそう簡単にできることではなく、故に差別化が起こるだろうとも解説しています。
また、これを「過去に投資するか、未来に投資するかの違いだ」とも述べていました。
これまでは短期的な利益を求め続けてきた投資家が、企業の長期的な成長を求め始めました。
これは、株主である資本家自身が、自分たちに振り回されない企業を重視し始めたということなのでしょうか。
新しい時代の変化を読み取ることができるかもしれません。