2021.02.19
中の見えないものは、人を買う
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」をご覧になっている方も多いでしょう。
16日(火)は、祖父の代から三代続く布団職人の新貝晃一郎さんでした。
現代の名工に選ばれているのもスゴイですが、あの若さですでに黄綬褒章を受章しているとは驚きです。
新貝さんの作業部屋には、ご自身で大切にしている言葉が壁にチョークで書かれています。その中の一つが
誰にでもできることを、誰にもできないくらいやる。
生半可なことではできないことです。
新貝さんの布団づくりへの覚悟が伝わってきます。
番組の最後で、新貝さんのおじいさんに婚礼布団を作ってもらった87歳のご高齢の方が、人生最後の布団をお願いしたいと新貝さんに掛け布団を注文しました。
精魂込めて作り、出来上がった布団をお宅までお届けしたときに、このお客様ががおっしゃいました。
こういう中の見えないものはね、”人を買う”っていうことを言うですよ。
だから”新貝さんを買う”です。
もう、シビレました。
職人冥利につきますね。
私まで涙が出そうになりました。
中の見えないものだけでなく、形のないもの、目に見えないものを売っている事業者さんも多いと思います。
私もそうです。
だから「牧野さんを買う」と言ってもらえるように、誰でもできることを、誰にもできないくらいやらなきゃと思います。