2021.07.07
仕事の引き継ぎにとって大切なこと
設立して10年、20年と経過した会社には、昔から引き継がれてきている仕事がたくさんありませんか?
・退職した人から引き継いだ仕事
・前任者から引き継いだ仕事
といったものです。
心当たりありますよね。
でも、その仕事がなぜ存在するのか理由を説明できますか?
その仕事の目的といってもいいでしょう。
そして、その仕事、いまでも必要なものですか?
創業20年を超える沖縄県内の小売業さん。
POSレジを導入して売り場業務の効率を高めていました。
でも、なぜか閉店後のレジ締めにとても時間がかかってる。
そのために毎日毎日、売り場の全員が残業することに。
レジ締めの業務を分析してみると、その原因は、たった一つの集計項目のために30分も費やしていたためだと判明しました。
その項目とは、創業当初から20年以上も続いている集計項目。
それだけがPOSレジでは集計されず、電卓をたたいて集計していたんです。
なぜ、その集計項目が必要なのか。
その理由を探っていくと…
先代の経営者が、創業後しばらくして集計を命じて毎日報告させていた項目だそうです。
しかし、その後の経営環境の変化で必要性がどんどん薄れ….
二代目にバトンタッチされた現在では、完全に不要な項目だとわかりました。
すぐに二代目から先代に対してお伺いを立ててもらい、即日その項目の集計業務は廃止となりました。
おかげで毎日のレジ締めが早く終わり、従業員のみなさんも残業をせずに早く帰れることに。
社歴の長い会社の社長さん、特に先代から経営のバトンタッチを済ませている社長さんは、昔から続いている仕事が現在も必要かどうかチェックしてみてはどうでしょう。
さらに、仕事を引き継ぐときは、その仕事が必要な理由、目的についても引き継ぐことをオススメします。