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2021.08.18

手を後ろに組む

社長としての重要な仕事に取り組めるよう
ほかの人でもできることは
社員さんに任せましょう。

前回はそんなお話をしました。

コンサルティング会社時代、自分の下には
協力会社のメーカーさんも含めて
10人を超える人たちが働いていました。

まだ30代で体力もあった私は、
ハードウェアの構成設計や
ソフトウェアの内部設計など、
チームとしてのタスクもこなしていました。

そうなると、
マネージャーとしての自分の仕事をするのは
みんなが帰ったあと夜遅く。

チームとしてのタスクが夜まで食い込んで
マネージャーとしての仕事ができない日も。

そんなことが常態化するときもありました。

見かねた他のマネージャーさんが
私にくれたアドバイスが、

「牧野さん、手を後ろに組もうよ」

でした。

つまり、
「自分はマネージャーとしての仕事に集中して
 チームの仕事はメンバーに任せなさい」
ということです。

自分がやったほうが早いと思えても
あえて手は出さない。

だから「手を後ろに組む」なんです。

「マネージャーとしての仕事が滞ることは
 メンバーをリスクにさらしている」

ということに気づいた私は、それ以来
「手を後ろに組む」ことにしました。

メンバーが夜遅くまで仕事をしていても
「頑張ってるね。任せたよ。お先に!」
と帰ることにしました。

手を後ろに組んでからのほうが、
チームとしての結束力が強まった
感じがしますし、
メンバーからの自分に対する信頼感も
高まった気がします。