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2021.09.15

自分が決めるか、圧力が決めるか

前回は、優先順位をつけるよりも
やらない順位をつけることのほうが大切
ということを書きました。

なぜでしょう?

「やらなきゃ!」と思うことは
どんどん湧いて出てきますよね。
でも、時間は限られています。

明日のための生産的な仕事は、
それらに使える時間の量を

上回って存在する。

「経営者の条件」ドラッカー

その「やらなきゃ」をこなす人手
も限られています。

加えて明日のための機会は、
それらに取り組める有能な人の数を
上回って存在する。

「経営者の条件」ドラッカー

となると、
どれが重要で、どれが重要でないか
を決めることが大切になってきます。

ここで鍵となるのが
「何がそれを決めるか」
です。

自らが決定するか
仕事からの圧力が決定するか
である。

何が決定するにせよ、
仕事は利用できる時間に合わせて
行わざるをえない。
機会はそれを担当する有能な人が存在して
初めて実現できる。

「経営者の条件」ドラッカー

この一節、惚れ惚れします。
ドラッカーって何でもお見通しなの?

とはいえ、
「仕事からの圧力」ってなんでしょう?

うまく説明できないのですが、
例えば「頼まれごと」。

「頼まれごとは試されごと」
などと言われ、「あなたならできる」
と思って頼まれたのだから
引き受けて自分の成長の機会にしましょう
と捉えられています。

先日、私もお世話になった方から
ある仕事を頼まれました。
大変興味深い仕事で、私であればこそ
とご依頼いただきました。
でも1ヶ月ほど悩んだ末、お断りしました。

圧力に屈したときには
重要な仕事が犠牲にされる。

「経営者の条件」ドラッカー

「圧力」とはいいませんが、
お世話になった人からの頼まれごとは
誰でも断りにくいもの。

報酬はいただけるのですが、
意外と時間を取られる仕事でした。
それに伴走とはちょっと離れた仕事。

その仕事を引き受けてしまうと、
伴走舎にとって最優先の仕事、つまり
お客さんとの伴走にかける時間と労力が
減ってしまうことになります。

今はなんとかなるとしても、
私の伴走を必要としているであろう
将来のお客さんに振り向ける力も
減ってしまいます。

ですので、
今のお客さんと将来のお客さんのため
お断りすることにしました。

あなたは自分で決めていますか?