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2021.11.29

移り変わる目標

このメルマガでたびたびお伝えしてきた
「手段の目的化」

目的のために選んだ手段だけれども
その手段が目的化してしまう。

というものでした。

例えば、
仕事の効率化・業務改善のために実施
する社員さんからの提案制度。

最初は、現場からの提案にもとづいて、
仕事のやり方や社内ルールを改善する
ことでどんどん効果が出ます。

仕事がやりやすくなり、煩雑なルールが
簡素化されたり廃止されることで
社員さんからも提案制度は歓迎される
ことでしょう。

制度発足の号令をかけた社長さん
にとってもやってよかったと思えます。

改善がどんどん進めば、当然
改善すべき点が減っていきますよね。

すると当然、社員さんからの提案も
減ってくるでしょう。

ですが、
「提案件数が減っているじゃないか!
 どうしたんだ!」
なんてこと言ってませんか?

お役所の窓口で、
「どうしてこんな書類を出す必要あるの?」
「なぜ、こんなことまで記入しなきゃいけないの?」
と感じた経験ありませんか?

先週月曜日の朝刊の一面にこんな
ことが書かれていました。

「規則は目標を実現するための手段
 にすぎないのに、いつの間にか
 規則の順守が最大の目的
 に置き換わってしまうという現象」

が役所内では起きているといいます。

こうしたお役所に潜む病を
米国の社会学者ロバート・マートン氏は
「目標の転移」
と名付けているそうです。

まさに「手段の目的化」ですね。

あなたの会社にも、
「目標が転移」
してしまっていたり、
「手段だったはずなのに目的化」
してしまっていることはありませんか?


牧野でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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