2022.03.07
繰り返される不祥事
日野自動車は先週、
ディーゼルエンジンの排ガス試験や燃費試験で
データを改ざんしていたと発表しました。
同社の年間国内販売台数の2倍にのぼる車に
搭載されたエンジンが不正な数値のままだった
疑いが出てきました。
不正の背景は
「数値目標の達成やスケジュールを厳守
することへのプレッシャー」があったと、
日野自動車の社長は記者会見で述べています。
目標と期限。
目標・期限の達成と不正を比べれば、
不正が経営に与えるダメージのほうが
はるかに大きいことは容易に想像できます。
そんなことは日野の経営陣もわかりきって
いたはずです。
にもかかわらず、どうして現場は
不正に手を染めてしまったのか。
背景は単純ではないでしょうが、
一因として、
悪い情報を上に報告できない社風
があるのでは、と思っています。
かつて、コンサルティング会社時代、
経営管理システムの導入を担当していた
お客さんでの出来事です。
現場の不正が発覚し、警察の家宅捜索
を受けて逮捕者が出ました。
この会社は、数年前に同様の不祥事を
起こしたばかりでしたから、驚きでした。
この会社の社内には
「現場で起きている状況をそのまま上へ
報告できない」という雰囲気が漂っていた
ことがとても印象に残っています。
この会社、この10年後ぐらいにまた再び
同様の不祥事を起こしてしまい、
業績はガタ落ちとなり、身売りしています。
こうした会社の風土というのは
大企業病のようなもので
中小零細企業とは関係ない、
なんて思っていませんか?
いやいや、10人にも満たない組織でも
簡単に起こりますよ。
次回はそんな事例をお伝えしたい
と思います。
牧野でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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