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2022.04.29

社内をさまよい続けるゾンビのような仕事

さらに今日も前回の続きです。
▼(前回)必要なくなったものを残し続ける不文律
https://banso-sha.jp/blog/20220425/

合理的な理由がなくなったのに
会社の中でゾンビのように生き残り続けているもの。

これも私が経験した事例です。

大きな小売店舗を持っていて、
製品の製造販売をする会社でのことです。

店舗の責任者である店長さんから、
「手作業での集計があるため
 閉店後のレジ締めにとても時間がかかり、
 スタッフを時間通りに帰してやれない」
という悩みを聞きました。

POSレジを使っているのに手作業で集計!?

各レジの集計結果はボタン一つで出てくるし
全てのレジの集計結果も分析レポートとして
すぐに出せるシステムです。

なのに、手作業で集計?

理由を聞いてみると。。。

各レジから出てくる集計レポートにも、
全レジを集計した分析レポートにも
どこにも載っていない項目を
社長に毎日報告しなければならないんだそうです。

そのたった1項目のために手作業で集計している
ということがわかりました。

社長への報告形式は長年使われているフォーマット。
しかも手書き。

社長への報告形式とシステムから出るレポートでは
集計項目の並び順が違うので、
書き移す時に間違えやすいというおまけ付き。

どうしてその項目が必要なのか社長に聞くと
「開業した頃は、そのデータがとても大事で
 毎日チェックする必要があった」
とのこと。

じゃあ、今でも必要なのかと聞けば、
「今はもうとっくに必要ない。」
というではありませんか。

現場で起きている問題を社長に説明し、
そのデータの集計は即刻廃止にしてもらいました。

さらに報告形式も、従来のものを廃止して、
システムが打ち出したレポートを
そのまま社長に提出するように変更しました。

「これまで長年使い慣れた形式のほうがいいなぁ」
と社長はこぼしましたが。

あなたも、スタッフに命じたものの
今では必要がなくなった仕事を
いまだに続けさせていませんか?


牧野でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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