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2025.12.26

経営計画は仮説で立てる|PDCAは「仮説を回す」思考のサイクル

前編・後編では、売上を「客数」と「客単価」に分解し、経営計画の目標を仮説として立てる考え方を整理してきました。しかし、仮説を置いて目標を立てただけでは十分ではありません。本記事では、その仮説をどう磨き続けるのかという視点から、PDCAの本当の意味を捉え直します。

<参照記事>
※本記事は、以下の2つの記事を受けて書いています。
・【前編】経営計画は仮説で立てる |「売上=客数×客単価」の客数を分解する
・【後編】経営計画は仮説で立てる |「売上=客数×客単価」の客単価を分解する

仮説を立てたあと、何が重要になるのか
本当に差がつくのは「結果の見方」
感想ではなく「次の仮説」をつくれているか
PDCAは仮説を回すプロセスである
仮説がないとPDCAは止まってしまう
客数・客単価の分解はPDCAの準備だった
PDCAは「作業」か「思考」か

仮説を立てたあと、何が重要になるのか

前編後編と、目標は仮説をもって立てようという話をしてきました。客数はどう組み立てるのか。客単価はどう設計するのか。どちらも「なんとなく」ではなく、仮説を置いて考えることが大切だ、という内容でした。

ただ、ここで一つ、とても大事なことがあります。仮説にもとづいて目標を立てたら、それで終わり……ではありませんよね。むしろ、ここからが本番だと私は考えています。

本当に差がつくのは「結果の見方」

仮説をもとに目標を立てたら、実行する。そして結果をチェックする。これは、経営者であれば誰もが日常的にやっていることだと思います。

しかし、本当に差がつくのは、その次です。結果を見て、「なぜ目標を超えたのか」「なぜ届かなかったのか」という問いを、どこまで深く考えているでしょうか。しかも、それが単なる感想ではなく、「次の仮説」になっているでしょうか。

感想ではなく「次の仮説」をつくれているか

たとえば、新規客が想定より増えたのはなぜなのか。リピートが伸びなかったのはなぜなのか。客単価が想定より上がった理由は何だったのか。こうした問いに向き合うことで、新しい仮説が生まれます。

そして、その仮説にもとづいて対策を考え、また実行する。この繰り返しが、経営の精度を少しずつ高めていきます。

PDCAは仮説を回すプロセスである

ここまで聞いて、こう思った方もいるかもしれません。「PDCAって、結局“仮説を回している”だけじゃないのか」と。

その通りだと思います。Plan(計画)は仮説を立てること。Do(実行)は仮説を試すこと。Check(評価)は仮説が合っていたかを確認すること。そしてAct(改善)は、次の仮説を立てることです。PDCAとは、仮説と検証を回し続ける思考のサイクルなのだと言えるでしょう。

仮説がないとPDCAは止まってしまう

目標に仮説が入っていないと、PDCAは回りません。Checkの段階で、「よかった」「ダメだった」という感想で止まってしまいます。これでは、次の一手が生まれにくい。

一方で、仮説をもって立てた目標であれば、結果は必ず次の仮説のヒントを残してくれます。数字は、責めるためのものではなく、考えるための材料になるのだと思います。

客数・客単価の分解はPDCAの準備だった

これまでお伝えしてきた、客数の分解や客単価の設計も、すべてPDCAを回すための仮説づくりでした。どこをどう動かすつもりだったのかが言葉になっていれば、結果の数字は多くのことを教えてくれます。

<参照記事>
※本記事は、以下の2つの記事を受けて書いています。
・【前編】経営計画は仮説で立てる |「売上=客数×客単価」の客数を分解する
・【後編】経営計画は仮説で立てる |「売上=客数×客単価」の客単価を分解する

PDCAは「作業」か「思考」か

あなたの会社では、PDCAは「作業」になっていないでしょうか。回しているつもりで、実は回っているように見せているだけ、という状態になっていないでしょうか。

それとも、仮説を磨くための思考のサイクルとして、PDCAが機能しているでしょうか。前編・後編、そして今回の記事が、その問いを考えるきっかけになれば幸いです。


公開履歴
2025年12月26日:新規公開