ブログ

2022.06.13

あなたの会社はいくら借りられるのか

お金は会社の血液とも呼ばれます。
お金が尽きると会社の経営は止まります。
ですので、お金が調達できるかどうかは
事業の運営に大きく関わってきます。

お金の調達方法の中でも、
小さな会社にとって重要なのが「融資」です。

「あとどれくらい借りられるのか」
って気になりますよね。

そこで、金融機関が考えている借入限度額
の目安が3つありますのでそれをご紹介します。

その1. 年間返済可能額から計算する
その2. 月商から計算する
その3. 経常利益から計算する

その1. 年間返済可能額から計算する

・担保のありなし
・保証人のありなし
・融資先との取引年数
・融資先との関係性

こういった要素を考慮せずに、
貸出可能額として金融機関が考えているのが
年間返済可能額の10倍です。

年間返済可能額 = 税引後利益 + 減価償却費

の式で計算されます。

年間返済可能額の10倍が借入可能な金額。
金融機関からみると融資限度額です。

融資限度額
 =(税引後利益 + 減価償却費)✕ 10

この融資限度額を年間返済可能額で割ったら
当然10年ですよね。

この10年を償還年数と呼んでます。

償還年数 = 融資限度額 ÷ 年間返済可能額

つまり金融機関は融資限度額を
償還年数10年として考えているわけです。

通常では償還年数5年が融資の適正な
水準ですが、融資限度額の計算では、
償還年数は10年で考えています。

その2. 月商から計算する

金融機関の人が感覚的に用いている借入限度額の目安です。

借入限度額 = 月商(年商÷12)✕ 1〜6ヶ月

月商倍率といいます。

1〜6ヶ月と範囲が広いですが、業種業態によって変わります。

営業利益率や経常利益率が高い業種では
5〜6ヶ月と長めにとられ、低い業種では
1〜2ヶ月と短く計算されます。

その3. 経常利益から計算する

融資限度額
 = 過去3期の経常利益の平均 ✕ 50% ✕ 7

経常利益の50%というと、
税引き後利益ということなんでしょう。
けれども、これまでご紹介した計算方法
よりも厳しめ金額になります。

経常利益が増える傾向にある場合は
式の最後にかける数字が7より増えやされます。
逆に経常利益が減る傾向にある場合は
この数字が7よりも減らされます。

厳しい融資姿勢の金融機関の場合、
融資限度の目安にこの計算方法を
用いているようです。

融資に際しては、金融機関の考え方を
知っておいて損はありません。
知っておいたほうが、スムーズです。

融資を申し込む際は、遠慮なく相談してください。
伴走しますよ。

牧野誠
牧野誠 プロフィール・実績