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2019.11.08

社員の自律的な判断を生み出す「○○として何が正しいかで判断する」

ここ数回(手段の目的化を防ぐには、〇〇を捨てて□□で判断する」、とても危険な「××が正しいかで判断する」」)にわたってご紹介している、読者の神山さんがお勤めになっている会社(県内公共交通機関)のフィロソフィー、「何が正しいかで判断する」ですが、その前段があるそうで、正しくは以下となっているそうです。

人間にとって何が正しいかで判断する

「人間として」はあまりに広義なので、神山さんは「社会人として」「社員として」「上長として」等に置き換えて仕事上の判断基準にされているそうです。


牧野として社長さんに提案したいのは
企業理念や行動基準にとって何が正しいかで判断する
です。

創業時の思いなどが企業理念に込められていると思いますし、そこから行動基準を作成されている会社さんもあろうかと思います。
でしたら、「企業理念にとって何が正しいかで判断」してみていかがでしょうか、「行動基準にとって正しいかどうかで判断」してみてはいかがでしょうか。

東京ディズニーリゾートの「パーク運営基本理念」には、Safety(安全)、Courtesy(礼儀正しさ)、Show(ショー)、Efficiency(効率)の4つの行動基準がありますが、「Safety(安全)」が第一に優先されるとあります。この行動基準の遵守はアルバイトにも求められ、徹底されています。

東北の震災のとき、東京ディズニーリゾートのある浦安地域もかなり揺れ、交通機関がストップしてお客様の中にも帰宅困難者が多数出ました。このとき、アルバイトのスタッフがとった行動は「お客様の安全にとって何が正しいか」が判断基準でした。だから余震が続く中、防災頭巾代わりに販売用のぬいぐるみを配布したり、非常食代わりにお土産用のお菓子を配布したり、といったことが会社からの指示ではなく「現場の自律的な判断」で行われたのは有名な話ですね。

アルバイトさんがそんな判断しちゃうんですよ!「自分がこの判断をしなくても、会社が同じことをするはず」という自信があってのことでしょう。

「企業理念や行動基準にとって何が正しいかで判断する」ことは、従業員さんの自律的な行動を生み出すはずです。


お気づきの方も多いかと思いますが、神山さんの会社のフィロソフィーとはJALフィロソフィーのことです。
http://www.jal.com/ja/outline/conduct.html
神山さんは沖縄県内のJALグループ企業で広報責任者をされています。機内誌「Coralway」を手に取る機会があれば「発行人」をチェックしてみてください。