ブログ

2019.11.25

社長の価値観が会社の業績を左右する

会社を始めとする組織に働く慣性の力があって、組織文化や風土といったものがある方向に動き始めると、なかなか変えることができず、強まっていきます。社風というものです。


勤めた会社を含め私がこれまでに関わった会社は巨大企業から個人事業まで78社あり、コンサルタントあるいはシステムエンジニアとして客先の会社で社員さんと机を並べて一年ほど過ごすことが大半でした。ですので、業界には業界の風土というものがあるものの、同じ業界でも会社が違うとこうも社風が違うものか、というのを肌で感じてきました。

そんなとき、部長さんや役員さんを始めとする経営層の方々とお話しているとその理由がわかったものです。

現場から上がってくる悪い情報を拒絶する人たちが経営する会社は、隠蔽体質になるという結論も、こうした私の経験から得たものです。

スタンフォード大学のチャールズ・オライリー教授の研究によれば、社風(組織文化)についてこれまでの数多くの研究で論じられていることはだいたい2点に整理できるとのことです。その1つめ。

(1) 社風は、主に経営陣が持っている価値観と行動を反映している

社長の価値観や行動が社風にモロに出ちゃうんですね。
裏返すと、社風を見ていればその会社の社長の価値観や行動がだいたい分かっちゃう。


一方で、会社の社風はその会社で働く社員さんみんなの仕事の仕方や考え方、お客様に対する姿勢などに方向づけをしますから「会社の社風が会社の業績に影響を与える」というのはなんとなく理解できるのではないでしょうか。

となると、社風は重要になってきますね。
先ほどのオライリー教授による研究結果の2つめ。

(2) 社風は、企業の業績を決める重要な一因


2つをまとめると、社長の価値観が社風に反映し、社風は業績の重要な一因ということですから、社長の価値観が会社の業績を左右するといっても過言ではないですね。