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とんでもないところへ行くただひとつの道

とんでもないところへ行くただひとつの道

貫くのはすごいよね。なんかいいなぁと思うよね。 今週はイチローのこの言葉から「貫く」ということについて書いてきました。 2008年、日米通算3000本安打を記録した試合ですぐに3001本目が出たことについて 節目を超えたあとの1本はすごく大事なので、あの1本はボクにとって、すごく価値のあるものでしたよね。 と答えています。 その先にあるのはメジャー3000本という記録なのですが、そのためには次の1本があってこそ。イチローの記録へのスタンスが表れていると思います。 その4年前の2004年。年間最多安打記録を更新したとき、イチローはこんな一言を残しています。 小さなことを多く積み重ねることがとんでもないところへ行くただ一つの道 この言葉にイチローの価値観が集約されているといわれています。 コツコツ積み重ねることを大切にするイチローだからこそ何かを貫いている人を「いいなぁ」と思うんでしょうね。 何かコツコツ積み重ねていることありますか?

貫くための勇気と強さ

貫くための勇気と強さ

パラリンピックがいよいよ始まりましたね。経営の伴走者としては、やっぱりパラ陸上の伴走者さんに注目しています。 前回はイチローの言葉をご紹介して貫くことの大切さについて書きました。 社長が貫くといったら、経営理念でしょう。社長をはじめ全社員が判断を迫られたときよりどころとなるものです。 ただ、経営理念を貫き通すには社長自身に勇気や強さが求められます。 社員さんとのコミュニケーションに際して社長の発言や行動の裏に経営理念が貫かれているかどうかを社員さんは敏感に感じとっています。 経営理念を社員さんが毎日唱和している会社であればなおのこと「社長が今日言ってたこと、 経営理念と違うじゃん」なんてことが休憩室で会話されてるかも。 そうならないために、経営理念で自分を律していく強さが求められると思います。 さらに、以前に書いたこんなメルマガに熱い思いのこもった感想を送っていただいた電気工事会社の社長さんがいらっしゃいます。 その会社の経営理念を拝見すると前文のところに、いただいた感想に通じる内容が書かれていました。 いくら金額が大きくてもその理念にそぐわない仕事は勇気を出してお断りしているそうです。 この社長さんは経営理念のとおり、「社員とその家族が明るく豊かな生活を 営むことのできる経営をします」と宣言している以上、理念に反する仕事は断らなければ「やりがいのある活力に満ちた職場を目指」せないということなんだそうです。 覚悟のようなものが伝わってきます。 あなたも、経営理念を貫く強さと勇気を持っていますか?

貫けるかどうか

貫けるかどうか

藤井聡太二冠が史上最年少三冠に王手をかけた昨日の叡王戦五番勝負第4局。残念ながら負けてしまい、三冠をかけて第5局に臨むことになりました。藤井聡太二冠は私の郷土愛知県が生んだヒーロー。さらに、愛知県といえばなんてったってイチロー!       ★メジャーリーグで歴代最多の通算652セーブという大記録を残したヤンキースの投手マリアノ・リベラ。ほぼカットボールだけで勝負するというのがリベラのスタイルでした。2011年にリベラが通算600セーブを記録した試合の相手がマリナーズ。その夜、リベラの投球スタイルについて聞かれたイチローはこう答えてます。 貫くのはすごいよね。まぁ、言い方悪いけど、それでしょう、人間の価値って。貫くこと、貫けるかどうかでしょう、生き方として。なんかいいなぁと思うよね。 その8年後の2019年。イチローは、引退後の記者会見で「貫いたもの、貫けたものは何だったのか?」と問われました。 野球のことを愛したことだと思います。これは変わることはなかったですね。 人生でも、ビジネスでもあなたが貫くものは何ですか?

社長ひとりの限界

社長ひとりの限界

先日はドラッカーのこんな一節をご紹介しました。 重要なことに取り組めるようになるには、ほかの人にできることはほかの人にやってもらうしかない。「経営者の条件」 会社が社員さんを雇う理由はこれだと私は思っています。 社長が一人でできることには限界があります。 その限界を超えた分の仕事は社長の代わりに誰かにやってもらわないといつまで経っても「会社としてお客さんに約束した仕事」は終わりません。 まさにその「社長の代わりにやってくれる人たち」というのが社員さんです。 社長の自分は「会社として一番重要な仕事」に取り組む。 社員さんには「社長ができない仕事」を自分の代わりにやってもらう。 そう考えると、社員さんは大切ですよね。

手を後ろに組む

手を後ろに組む

社長としての重要な仕事に取り組めるようほかの人でもできることは社員さんに任せましょう。 前回はそんなお話をしました。 コンサルティング会社時代、自分の下には協力会社のメーカーさんも含めて10人を超える人たちが働いていました。 まだ30代で体力もあった私は、ハードウェアの構成設計やソフトウェアの内部設計など、チームとしてのタスクもこなしていました。 そうなると、マネージャーとしての自分の仕事をするのはみんなが帰ったあと夜遅く。 チームとしてのタスクが夜まで食い込んでマネージャーとしての仕事ができない日も。 そんなことが常態化するときもありました。 見かねた他のマネージャーさんが私にくれたアドバイスが、 「牧野さん、手を後ろに組もうよ」 でした。 つまり、「自分はマネージャーとしての仕事に集中して チームの仕事はメンバーに任せなさい」ということです。 自分がやったほうが早いと思えてもあえて手は出さない。 だから「手を後ろに組む」なんです。 「マネージャーとしての仕事が滞ることは メンバーをリスクにさらしている」 ということに気づいた私は、それ以来「手を後ろに組む」ことにしました。 メンバーが夜遅くまで仕事をしていても「頑張ってるね。任せたよ。お先に!」と帰ることにしました。 手を後ろに組んでからのほうが、チームとしての結束力が強まった感じがしますし、メンバーからの自分に対する信頼感も高まった気がします。