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物理的 vs 機能的

物理的 vs 機能的

ビデオに撮り溜めていたテレビ番組を見ていたら、こんな会社が紹介されていました。 株式会社ビクセン。埼玉県所沢にある光学機器メーカー。天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡などを作っています。 60人ほどの会社ですが、天体望遠鏡では国内シェアがなんと60%! とはいえ、現在の2代目社長が会社を継いだ頃には天体望遠鏡はごく一部の人の趣味の道具として市場は縮小の一途をたどっていました。 そこで2代目社長が考えたのが「望遠鏡を作る会社」から「星空を見せる会社」へのビジョンの転換です。 具体的には、夜空を観察するイベントを開催して星空を見る感動を少しでも多くの人に知ってもらう努力を重ねました。さらに、「宙(そら)ガール」ブームを起こして新たな客層の開拓も行いました。 まさに、「モノを作る」から「コトを創る」への転換です。 コロナでイベントが開催できず、苦労していますが、その歩みは着実に前に進んでいるようです。 株式会社ビクセンが行ったのはいわゆるドメインと呼ばれるものを再定義したことです。 ドメインとは、言ってみれば”会社の生存領域”。自社の事業がどうあるべきかを明示するものです。 ドメインを設定すると①意思決定の焦点が定まる(結果、事業の発案のベースとなる)②どのような経営資源が必要か指針となる③会社の一体感をつくるといった意義があると言われています。 さらに、ドメインの定義には2種類あり、ビクセンの場合、「天体望遠鏡を作る会社」という物理的なドメインの定義から「星空を見せる会社」という機能的なドメインの定義に変えたと言えるでしょう。 物理的定義のデメリットは事業活動の展開範囲が狭くなり現在の事業領域を超える発想が出にくいという点が挙げられます。 一方で、機能的定義のメリットは事業における将来の発展可能性を感じさせるところにあるといわれています。もちろん、デメリットもありますが。 株式会社ビクセンのビジョンの転換はドメインを説明するのに好例でしたので今回、取り上げてみました。 難しかったですか?わからないところがあれば、どうぞ遠慮なく質問してくださいね。 あなたの会社のドメインは何ですか?物理的定義、機能的定義のどちらですか?機会があれば牧野にも教えて下さいね。

失恋レストラン

失恋レストラン

悲しけりゃ、ここでお泣きよ〜♪ 私くらいの年配の方しかわからないですかね。清水健太郎のデビュー曲、「失恋レストラン」の歌い出しです。 先日ある社長さんと電話で話していました。 この社長さん、最初の緊急事態宣言が出た直後めちゃくちゃ決断が早くて傷口を広げる前の撤退戦が見事だった方です。 この社長さん曰く、 みんなプライドとか事情があるんだろうけど苦しいときに「苦しい」って言わないんだよね。涼しい顔してるから「大丈夫なんだろうな」って思うじゃない。言ってくれなきゃわかんないじゃん。周りも手助けできいんだよね。 失恋レストランではないですが、苦しけりゃ「苦しい」って仲間や信頼できる人に言ったほうがいいでしょうね。 言う相手が見つからないときは牧野のところへでも。 失恋レストランのマスターのように涙忘れるカクテルは作れませんが。

何かを成し遂げるためにとるべき方法

何かを成し遂げるためにとるべき方法

シルバーウィークの前半はいかが過ごされましたか? 中日の今日は、スーパースターの名言をお楽しみください。 ステップ・バイ・ステップ。何かを成し遂げるためにとるべき方法は一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない。マイケル・ジョーダン 僕を天才と言う人がいますが、僕自身はそうは思いません。毎日血の滲むような練習を繰り返してきたから、いまの僕があると思っています。僕は天才ではありません。イチロー 僕の秘密は、練習だ。もし何か人生で特別なことを実現したければ、ひたすら頑張って、頑張って、そして、もっと頑張ることだというのが、僕の昔からの信念だ。デイビッド・ベッカム いま、コツコツと続けていることはありますか? コツコツとやってみようと思っていることがもしあれば、シルバーウィーク後半に始めてみてはどうでしょう?

意思は技術を凌駕する

意思は技術を凌駕する

ミャンマー、アフガニスタンと武力で国が制圧されようとしています。 ミャンマーではついに、武器を手にして軍に抵抗しようとする市民が出てきたようで、内戦になってしまうのではと危惧しています。 今日のメルマガは、武力を称えるものではないということをお断りしておきます。 2012年に書き留めたメモから。 戦争を仕事にしている人たちがいます。外国人兵士として、戦うことで報酬を得る傭兵とわれる人たちです。 1988年から2007年まで、アフガニスタン、ビルマ(現ミャンマー)、ボスニアなど世界各地の最前線で戦闘に携わってきた高部正樹さん。 彼が19年間、戦場の最前線を生きてきた実感は 最後に生死を分けるのは人間の意志 だそうです。 最前線にいる兵士はみな十分な戦闘訓練を受けているプロ。仮に技術が同じだとしたら、そこで勝敗を決するのは心。相手を圧倒する気迫がなければ生き残ることはできない、というのが彼の結論です。 彼の信条の一つが 意思は技術を凌駕する という言葉。 彼は言います。 最前線だけでなく、人生のあらゆる戦いの場で最も重要なのは、その人間の意志なのです。何かをやろうとする時、まず為すべきことは技術を磨くことではなく、自分の意志を固めることだと思います。 何かを始めようとするとき人はまず、知識や技術を身につけようとしがちです。 でもその前に「やる」という意思を固めること。 若くても「スゴイなぁ」と尊敬してしまう経営者さんはこのような「覚悟」を持っている方が多いと私も感じています。 あなたの意思は固まっていますか?

自分が決めるか、圧力が決めるか

自分が決めるか、圧力が決めるか

前回は、優先順位をつけるよりもやらない順位をつけることのほうが大切ということを書きました。 なぜでしょう? 「やらなきゃ!」と思うことはどんどん湧いて出てきますよね。でも、時間は限られています。 明日のための生産的な仕事は、それらに使える時間の量を上回って存在する。「経営者の条件」ドラッカー その「やらなきゃ」をこなす人手も限られています。 加えて明日のための機会は、それらに取り組める有能な人の数を上回って存在する。「経営者の条件」ドラッカー となると、どれが重要で、どれが重要でないかを決めることが大切になってきます。 ここで鍵となるのが「何がそれを決めるか」です。 自らが決定するか仕事からの圧力が決定するかである。何が決定するにせよ、仕事は利用できる時間に合わせて行わざるをえない。機会はそれを担当する有能な人が存在して初めて実現できる。「経営者の条件」ドラッカー この一節、惚れ惚れします。ドラッカーって何でもお見通しなの? とはいえ、「仕事からの圧力」ってなんでしょう? うまく説明できないのですが、例えば「頼まれごと」。 「頼まれごとは試されごと」などと言われ、「あなたならできる」と思って頼まれたのだから引き受けて自分の成長の機会にしましょうと捉えられています。 先日、私もお世話になった方からある仕事を頼まれました。大変興味深い仕事で、私であればこそとご依頼いただきました。でも1ヶ月ほど悩んだ末、お断りしました。 圧力に屈したときには重要な仕事が犠牲にされる。「経営者の条件」ドラッカー 「圧力」とはいいませんが、お世話になった人からの頼まれごとは誰でも断りにくいもの。 報酬はいただけるのですが、意外と時間を取られる仕事でした。それに伴走とはちょっと離れた仕事。 その仕事を引き受けてしまうと、伴走舎にとって最優先の仕事、つまりお客さんとの伴走にかける時間と労力が減ってしまうことになります。 今はなんとかなるとしても、私の伴走を必要としているであろう将来のお客さんに振り向ける力も減ってしまいます。 ですので、今のお客さんと将来のお客さんのためお断りすることにしました。 あなたは自分で決めていますか?