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アメフト観戦は頭の体操?

アメフト観戦は頭の体操?

先週は、アメリカンフットボールの国内トップリーグで7年間プレーし、現在はトレーニングジムを経営されている神奈川県の方とzoomで知り合いました。 牧野はアメフトの経験はもちろん無いですし、細かいルールもよく分かっていないのですが、テレビ観戦は大好きなんです。そのことをお話すると「アメフトを見たことある方になかなか出会ったことがない」というとても意外なお返事でした。 コンサルティング会社時代、大阪のプロジェクトを担当していたときのことです。連日深夜まで仕事して、淀屋橋のホテルへ帰ってシャワーに入ってもすぐ寝れるわけではありません。缶ビールをプシュっと抜いてテレビでも見ながらくつろぐのですが、そんな時間にやってる番組がBS1のNFL(米アメリカンフットボールリーグ)の試合ぐらいしかなかったんです。 ルールも知らずに見てたのですが、連日のように見てればちょっとはルールも分かってきます。そして次第に引き込まれていって... 牧野が感じるアメフトの面白さは、体と体のぶつかり合いではなく「戦略と戦術のぶつかり合い」というところでしょうか。 放送を担当する実況アナウンサーもかなりアメフトに詳しく、そこへ国内チームの現役監督が解説に加わっているところが、BS1 のNFL放送を面白くしているんじゃないかと。試合開始前には、両チームの特徴や注目選手の紹介はもちろん、こういう戦略で試合に臨むだろうとの予想が解説されます。そして、試合が始まれば各プレーの戦略的な意味合いを重要な局面の都度説明してくれるんです。 アメリカンフットボールは、1プレーごとに試合が止まります。そして次のプレーはどうするか、攻める方も守る方も戦術を巡らせます。そこに、今のプレーの解説や次のプレーの予想について、実況と解説の絶妙な掛け合い。 点差や残り時間によって刻々と変わる戦術は、残り時間を消費するのか残すのか、攻撃権をどう終わらせるのか、ギャンブルするかどうか、タイムアウトやチャレンジの使いどころ、相手プレーヤーの心理...などなど複雑に絡みます。プレーの度に試合が止まるからこそのドキドキだと思います。そして、実況と解説がそれをさらに盛り上げる。 戦略と戦術といえば経営。スリルあふれる2時間30分の頭の体操になるんじゃないですか?

広げたものは畳んでいますか?

広げたものは畳んでいますか?

みなさん、ゴールデンウィークはいかがでしたか?沖縄は梅雨入りしてしまいましたね。NHKのアナウンサーが「ねっとりとまとわりつくような空気です」って言ってたように不快指数も急上昇。沖縄のみなさん体調管理に気をつけましょう。 Facebookで友達になっている人が誕生日になると通知されますよね。その通知で思い出したエピソード。 ある会社に勤める歳のかなり離れた知人から「牧野さん、コーヒーでも一緒にどうですか?」なんてことが何度かあり、会社が休みの日にスタバで会って話を聞いていました。話題は彼の近況。仕事のグチも。ある日のこと。 「うちの社長、風呂敷広げるのは得意なんですけど、畳めないんですよね。広げた風呂敷は見事なんですけど。」 その彼が教えてくれたのは「畳み人」というワード。仕事のアイデアを実行可能な状態までに設計し、着実に実行に移す人のことを指すんだそうです。社長が「風呂敷を広げる人」ならば、その広げた風呂敷の「畳み人」は「名参謀」とか「右腕」でしょうか。※ご興味のある方は「『畳み人』という選択」という本があります。 あなたは風呂敷を「広げ人」ですか?それとも「畳み人」ですか?あるいは、どっちもできる人ですか? 彼によれば、その会社も「畳み人」を担う人を招き入れたりしてはいるんだそうですが、みなさん次々と辞めていかれるんだそうです。社長のビジョンに共感して入社したその彼も、昨年ついに会社を去りました。 一方で世の中には、広げた大きな風呂敷をきっちり畳む人がついていて成功した例もたくさんあります。 見事な風呂敷には人が集まりますが、「畳み人」が去って行かないような「何か」が「広げ人」には求められるんでしょうね。

どちらの機会損失のほうが大きいのか?

どちらの機会損失のほうが大きいのか?

ゴールデンウィークの沖縄、前半は晴天が多く、5月2日、3日は鯉のぼりも気持ちよさそうでしたね。昨日4日になると風が強くて、家族揃って泳ぐのも大変そうでした。さて、本番の今日の天気は... ゴールデンウィーク中、通りかかったお店の窓にでっかく営業時間が書かれていました。 営業時間や定休日は、覚えてもらいやすいのが一番です。 やってると思って行ってみてたら休みだったという経験、みなさんもありますよね。後日、再びその店へ行こうかと思ったとき「ひょっとしたらまた休みかも?」って頭をよぎりませんでしたか? みんなでお昼に出かける際、定休日がわかりにくくて「わざわざあそこまで行って、ま〜た休みだったらやだよね」ということで行かなくなった中華屋さん。いつの間にか閉店していたというお話をこのメルマガでもご紹介しましたよね。 人間は、優先順位がほとんど同じ複数の選択肢があるとき、疑問が残る選択肢は排除する傾向にあります。写真の例はお土産などによく利用される有名なお菓子屋さんなのですが、「あの店、閉店時間何時だっけ?もう閉まってるかもしれないな」と思われた時点で選択肢から外される可能性が高くなります。どうしてもその店のお菓子を手土産に持っていきたいのなら、ネットで調べて営業時間を確認するかもしれませんが。 このお店、10年ほど前に田舎に新設された大きな工場の敷地内にある店舗です。この工場から出荷される県内全域のお土産品店や直営店での販売など会社全体の売上に占めるこのお店の割合はいかほどでしょう。お店の都合もあってこのような営業時間になってるのでしょうが、せめて 月〜金 8:30〜15:00 土日祝 8:30〜17:00 水曜定休のようにもう少し覚えやすくしてもいいのではないでしょうか。 平日木曜日15:00〜17:00の2時間店を閉める機会損失と「もう閉まってるかも」とお客の頭の中から消される機会損失のどちらが大きいか。

積ん読、読ん読

積ん読、読ん読

みなさんゴールデンウィークはどうお過ごしですか?昨年に続き2度めのステイホームのゴールデンウィークですね。 この機会に本を読んで過ごされている方も多いのではないでしょうか。 本を読むのが遅いくせに本を買うのが好きなので、書棚の中を見てみると読んでいない本がほとんどです。いわゆる「積ん読」というやつですね。書棚に並んでいるのを眺めるだけで読んだ気になってしまっている。。。 読み終えてもブックオフに持っていかず書棚に残してある本を眺めてみると、大好きな歴史小説を除けばある分野の本が多いことに気づきました。 それは、ロジカルシンキングやクリティカルシンキング。論理的思考といわれる分野の本です。 コンサルティング会社時代のある時期に、この分野の本を買い漁って読んでいました。社内研修のなかった当時、必要なことを体系的に学ぶ機会がなく、コンサルタントとしてまず最初に求められる論理的に考えることの必要性を痛切に感じていたからです。よくまぁ、読み始めたら眠くなったり飽きてしまいそうな本をこんなに読んだものだと思います。必死だったんでしょうね。 その中で、自分が読んでよかったと思うし、人にも薦めている本があります。この分野で一番最初に読んだ、バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」です。もう、ロジカル・シンキングといえば参考図書として真っ先に挙がる教科書的な存在になっていますね。 この本を読んで以降、私が書く文章が変わっていったと思います。まだ1990年代でしたが、電子メールが仕事上欠かせないものになっていました。クライアントとのやりとりはできるだけメールで残すようにしていたため、毎日かなりの量の文章を書いていたと思います。この本に書かれていたことを意識して、書いては直し、直しては書き、みたいなことをしていたので、10行程度の1通のメールに2時間かかったこともありました。 そんなことを重ねているうちにお客さんから「牧野さんの書く文章は分かりやすいね」と言われるようにまでなりました。 「社長からのメッセージはわかりにくい」と社員さんから言われたことのあるあなた。GWの残り、この本と過ごしてみてはいかがですか?

HAND CLAP!

HAND CLAP!

GWがやってきましたね。たしか昨年のGWのスタートと同時に沖縄は緊急事態宣言だったかと。もうあれから1年経つんですね。 手をセッケンできれいに洗ったよ。鼻ほじっていい?#マキノのトリセツ なんて、アホな投稿を当時はFacebookに上げてました。 あの頃、ゴールデンウィークでもステイホームが叫ばれるなか、コンサルティング会社時代の秘書さんのFacebook投稿からある女性を知りました。 と、話を進める前に、秘書さんといっても私の専属秘書ではもちろんありません。パートナー(執行役員)についている秘書さんのことです。コンサルティング会社ではパートナーの下で仕事をするので、パートナー付きの秘書さんには必然的にお世話になります。 話がそれたついでに。コンサルティング会社でマネージャーになったばかりのころ。必要部数の会議資料のコピーをとろうとコピー機に向かおうとしたとき「そんな仕事は私がやります。牧野さんはもっと付加価値の高い仕事に時間を使ってください。」とその秘書さんから叱られました。その会社では秘書さんもプロフェッショナルでした。この方、現在でもすごい会社の社長秘書としてキャリアを重ねてるみたいです。 で、話をもとに戻して、その秘書さんのFacebookで知った女性が、今週の「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場した竹脇まりなさん。フィットネス系YouTuberです。 自分のYouTubeの閲覧履歴をチェックしてみましたが、あの頃、彼女の動画をかなり繰り返し見てます。なんでだろ? まず、カワイイ。(すいません。でもここはホンネで) ただ、フィットネスインストラクターさんとしては、お世辞にも上手とは言えないです。アラ還のお母さんと一緒にやってるHAND CLAPなんか、お母さんのほうが断然上手、さすが元インストラクター。プロのインストラクターがUPしているHAND CLAPと比べても完全に見劣りします。確かに、スタジオの採用選考に落ちまくっただけのことはあります。けど、上手なプロのインストラクターの動画って、1回で見飽きちゃうんですよね。 竹脇さんは「プロじゃないんだからやっちゃいけない」と思ったり、振りは間違えてるし「下手くそ」とか他のインストラクターから批判されるんじゃないかと躊躇しましたが 私は、私でいい とついに、初めてのフィットネス動画をUPLOADします。それが、2019年9月6日のこの動画。 https://www.youtube.com/watch?v=RBYxysBFLkE 他の200万人のチャンネル登録者と同じように、私が感じたのはそこなんですかね。「彼女らしさ」そのまんまの彼女らしさ、距離の近さ、そうしたものにみんな魅力を感じているようです。 かつてソニーの家電黄金期。CMのキャッチコピーは「It’s a SONY」でした。「これ、ソニーだぜ」ってな意味でしょうか。 私のようなオジサン世代にしかわからないでしょうが、SONYの製品には「SONYらしさ」があり、それがかっこよく、若かりし頃のオジサンたちはソニー製品にあこがれました。 あなたの会社の「らしさ」はどんなものでしょうか?あなたの会社の製品やサービスは、あなたの会社らしいものですか? このゴールデンウィーク、考えてみてはいかがでしょうか。 それと、2週間で10キロ痩せるという HAND CLAP。やってみます?