2021.05.10
アメフト観戦は頭の体操?
先週は、アメリカンフットボールの国内トップリーグで7年間プレーし、現在はトレーニングジムを経営されている神奈川県の方とzoomで知り合いました。 牧野はアメフトの経験はもちろん無いですし、細かいルールもよく分かっていないのですが、テレビ観戦は大好きなんです。そのことをお話すると「アメフトを見たことある方になかなか出会ったことがない」というとても意外なお返事でした。 コンサルティング会社時代、大阪のプロジェクトを担当していたときのことです。連日深夜まで仕事して、淀屋橋のホテルへ帰ってシャワーに入ってもすぐ寝れるわけではありません。缶ビールをプシュっと抜いてテレビでも見ながらくつろぐのですが、そんな時間にやってる番組がBS1のNFL(米アメリカンフットボールリーグ)の試合ぐらいしかなかったんです。 ルールも知らずに見てたのですが、連日のように見てればちょっとはルールも分かってきます。そして次第に引き込まれていって... 牧野が感じるアメフトの面白さは、体と体のぶつかり合いではなく「戦略と戦術のぶつかり合い」というところでしょうか。 放送を担当する実況アナウンサーもかなりアメフトに詳しく、そこへ国内チームの現役監督が解説に加わっているところが、BS1 のNFL放送を面白くしているんじゃないかと。試合開始前には、両チームの特徴や注目選手の紹介はもちろん、こういう戦略で試合に臨むだろうとの予想が解説されます。そして、試合が始まれば各プレーの戦略的な意味合いを重要な局面の都度説明してくれるんです。 アメリカンフットボールは、1プレーごとに試合が止まります。そして次のプレーはどうするか、攻める方も守る方も戦術を巡らせます。そこに、今のプレーの解説や次のプレーの予想について、実況と解説の絶妙な掛け合い。 点差や残り時間によって刻々と変わる戦術は、残り時間を消費するのか残すのか、攻撃権をどう終わらせるのか、ギャンブルするかどうか、タイムアウトやチャレンジの使いどころ、相手プレーヤーの心理...などなど複雑に絡みます。プレーの度に試合が止まるからこそのドキドキだと思います。そして、実況と解説がそれをさらに盛り上げる。 戦略と戦術といえば経営。スリルあふれる2時間30分の頭の体操になるんじゃないですか?