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社長になる前の二代目も気をつけたい

社長になる前の二代目も気をつけたい

先日は「社長が傲慢になるのを防ぐ五原則」をご紹介しました。これ、将来社長になる予定の二代目の方にも。 沖縄のとある会社の創業者の息子さんT。県内の専門学校を出て若くして入社し、早くからお父さんが会社の経営を譲る道を準備していていました。ですので、本人も二代目になるものと思っていましたし、社内でもそう思っていました。 こちらも沖縄、別の会社の創業者の息子さんH。県外の私立中高一貫校で過ごし、海外の大学を出て数年ほど外資系企業で働いていましたが、呼び戻される形で入社しました。当然、将来の社長として。 いまでは50代となったこの二人のその後ですが、Tさんは50歳を目前にして会社を去ったそうです。Hさんは社長にはなったものの子会社の社長。この会社のメインストリームの経営を任されるには至らなかったそうです。 働き盛りと言われる30代〜40代のこの二人の過ごし方を先日の「社長が傲慢になるのを防ぐ五原則」に従って振り返ってみました。 1. 早起き二人に共通するのは「あまり会社にいない」Tさんは出勤がかなり遅く、出勤しても昼前には外出して夕方に戻ってくる。Hさんは子会社も兼務していたのですが、会社に顔を出すのは週に1〜2回。会社にいない間に何をしているのか、社員さんに聞いてもはっきりとはわからなかったことも共通しています。 2. 笑顔普段あまり会社にいないこの二人が事務所に入ってくると、それまで和やかな雰囲気から急転して暗く険悪なものに変わっていくのを部外者の私でも感じとることができました。この二人がいる間、職場には会話がなくなりますし、当然笑顔も消えてしまうというのも共通しています。 3. 素直この二人が身近な人の忠告を素直に受け入れられたのかどうか、それは私にもわかりません。たまりかねて私から声をかけたことがありますが、Tさんはスルー。Hさんは、プライドの高い本人の気分を害さないよう婉曲に伝えた私の真意を理解することができず、改めようとはしてくれたものの額面通りに解釈していました。 4. 感謝「社員にはチョー厳しく、自分にはチョー甘い」というのが二人の共通点です。これ、私の言葉ではなく、社員さんからの言葉です。 5. いい出会い50代になったその後の二人をみれば、親身になって忠告してくれる人に出会えなかったのではなかろうかと。Tさんは社交的ではなかったです。交友関係が趣味の集まりの人たちぐらいではなかったかと。Hさんは「あまり会社にいない」理由の一つであった若い経営者が集まる団体の活動に熱心でした。そこで知り合った「先輩にお世話になっている」とか「あの先輩がこんなアドバイスをしてくれた」とかしきりに口にしていました。その先輩たちの忠告やアドバイスはどうだったのでしょう。

私がしたいのは、よい●●を作ることではない。

私がしたいのは、よい●●を作ることではない。

先日、牧野は、ITを23年、プロジェクト管理を18年、コンサルティングも18年続けてきたとお伝えしました。 どれもその分野におけるスキルが求められます。それを高めるための努力も続けてきました。 これを読んでいるあなたも、これまで長い時間をかけて技術、技能を磨いてきたことでしょう。 ただ、私自身、スキルを磨くことだけに囚われていた時期があります。いまでもついつい、スキル向上に目を奪われてしまっている自分に気づくことがあります。 2012年に書いた牧野のメモからです。 わたしはこの時、あらためて思った。大事なのは技術ではなく、それを使って何を生み出すことが出来るかだ。技術は短期間で廃れるが、生み出された物語は何十年、何百年と受け継がれていく。わたしがしたいのは性能のよいコンピューターを作ることではない。コンピューターを使って感動を巻き起こすことなのだ。スティーブ・ジョブズ 彼は、ただコンピューターを作りたかったわけではなく、コンピューターで世界を変えようとしていました。ペプシコーラの事業担当社長をしていたジョン・スカリーをアップルの社長に引き抜いた時の口説き文句は有名です。 このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と一緒に世界を変えたいのか?Do you want to sell sugared water for the rest of your life, or do you want to come with meand change the world? 彼はこの言葉どおり、本当に世界を変えてしまいましたよね。 私たちは彼のように世界を変えるほどではないにしろ...  私がしたいのは、よい●●を作ることではない。 ●●を使って感動を巻き起こすことなのだ。 あなたにとって、●●に入る言葉はなんですか?

商売は絶対に損をしてはいけない

商売は絶対に損をしてはいけない

今日は3月31日。明日から新年度という会社さんも多いと思います。 新型コロナに始まり新型コロナに終わった今年度の決算。笑顔で迎えられる人はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。 日本はいま第4波の入り口にいると言われていますが、それでも明日から新年度が始まります。2011年に書かれた牧野のメモから「経営の神様」との異名をとった方の言葉です。コロナ禍で迎える新たな1年のために。 商売というのは大小の差があってもやっただけは成功するものだと思う。よく世間では商売だから儲けるときもあれば損するときもある。得したり損したりしているうちに成功していくというが、自分はそうは思わない。絶対に損をしてはいけないのである。商売というのは真剣勝負と一緒だ。首をはねたり、はねられたりするうちに勝つというようなことはあり得ない。活動すれば、それだけの成功が得られなければならないのだ。もし、それができなかったら、それは環境でも、時宜でも、運でも何でもない。経営の進め方に当を得ないところがあるからだ。それを『商売は時世時節(ときよじせつ)で得もあれば損もある』と考えるところに根本の間違いがある。商売というのは、不景気でもよし、好景気であれば、なおよしと考えなければいけない。商売上手な人は、不景気に際してかえって進展の基礎を固めるものだ。松下幸之助

継続の時間軸

継続の時間軸

上の写真、どこだか皆さんご存知ですよね。 そう、グランドキャニオン。アメリカのアリゾナ州北部にある高原をコロラド川が長い時間をかけて侵食してできた景色です。 このように河川による浸食作用によって地形が変化していく過程を「地形輪廻(ちけいりんね)」といって 1. 原地形2. 幼年期地形3. 壮年期地形4. 老年期地形5. 準平原 という段階を経ていきます。しかも、輪廻というくらいですから、準平原を原地形としてふたたび地形輪廻が始まるんだそうです。あの雄大な景色のグランドキャニオンは、この地形輪廻のどの段階にあたると思いますか? なんと、幼年期なんだそうです。コロラド川による侵食が始まって4000万年ぐらいだそうですから、地球の時間軸っていうのはとてつもないですね。 将棋に興味があるわけではないですが、羽生善治さんが好きです。2011年に書いた牧野のメモに、羽生さんのこんな言葉があります。 僕は「才能とは、続けること」だと考えています。 一人前のプロと、一流のプロとの違いは、「継続してできるかどうか」。この一点のみです。 そして夢を叶えるためにも、とにかく続けることです。 牧野は、ITを23年、プロジェクト管理を18年、コンサルティングも18年続けてきました。まだまだ続けますよ! もちろん、あなたも続けますよね。そして、あたなたの仕事が100年後、200年後と受け継がれていくように。

社長が傲慢になるのを防ぐ五原則

社長が傲慢になるのを防ぐ五原則

ある雑誌の記事で読んだのですが、会社が順調に伸びていくのに合わせて社長の報酬が増えると傲慢になりやすいんだそうです。月額の報酬が100万円台を超えて、200万円、300万円となるともう危ないとのこと。 それだの報酬になっても経営を一生懸命やっていれば問題ないのでしょうが、生活が派手になり、経営までおろそかになってしまう人が確実にいるんだそうです。会社の業績が下がり始めるのですが、本人はもう経営できる状態にはなく、最後は倒産か、会社を去ることに。 経営者の悩み相談にメールや電話で応じる「倒産110番」を運営する八起会によれば、報酬の増加による傲慢化は心の甘さに起因していると指摘しています。 その八起会が経営者のあるべき姿勢を5つ掲げています。傲慢になるのを防ぐ心がけでもあるようです。 1.早起き  傲慢になるほど出社時刻がどんどん遅くなっていく。2.笑顔 傲慢になるとそれまでの笑顔が突然なくなる。3.素直 傲慢になると他人の言うことが聞けなくなる。4.感謝 傲慢になると、社員に「ありがとう」と言わなくなったり、お客への感謝の気持ちが薄れてくる。5.いい出会い 傲慢になると、自分を持ち上げ、いい気にさせようとする人が集まってくる=悪い出会い どうです?参考になりましたか?