2020.08.12
残されたのは67時間。
台風5号が過ぎ去ったと思ったら、6号と7号が発生し、6号は週末にかけて沖縄へ向けて近づいてきますね。 さて、牧野がサラリーマン時代のお話です。その会社に転職してちょうど1年ぐらい経ったころです。 金曜日の夕方6時、その日の仕事を終えた私は「さぁ今週も終わり。か〜えろっと♪」ってな感じで家路につこうとしました。帰り際にすれ違った専務(私より7歳ほど年下)に「例の対策、バッチリ? できた?」と聞くと、返ってきた答えが「牧野さん、まだ何もできてないんです...」 「え〜っ、マジ!?」と問い返す私。 「助けてくれ」と言わんばかりの表情の専務。 「今まで何やってたの!?もう残り時間ないじゃん!」と、私も呆れてしまいましたが「じゃぁ、今からすぐ始めるよっ!」と対策にとりかかることにしました。 「例の対策」とは、会社の主要製品の販売方法について、公正取引委員会から一番厳しい行政処分である「排除命令(現在は、是正措置)」が出ることへの対策です。 入社した頃から「これ、ちょっと大丈夫?」とは思っていましたが、新参者が口を挟むのはどうかとそのまま見守ってしまい、とうとう来たかという感じでした。 排除命令は事前に通知されて反論する機会も与えられていますが、そのまま反論はせず排除命令を受ける判断を会社はしていました(ここも言いたいことはいっぱいありますが割愛します)。このため、翌週月曜日の午後1時に公正取引員会が記者会見を開き、排除命令を発表することが事前にわかっています。 これは一部の社員の知るところとなり、なにせ会社の売上の大部分を占める主要製品に関することですから、社内には動揺が広がっていました。 この件は、公正取引委員会が調査に入った頃から「こういう厄介なのは僕がやっときます」とかっこよく専務が一切を担当しており、排除命令が確定してからの対策も「すべて僕に任せて下さい」と彼が大見得を切っていたので、いまさら何もできていないとは「オマエ、今まで何やっとんねんっ!」という気持ちをぐっと堪えて、会社の一大事ですからひと肌脱ぐことにしました。 さて、公正取引委員会の記者会見まであと67時間。迫真のドキュメンタリー(?)の始まりです。この続きはまた。