2021.11.22
変えるか、続けるか
(前回の続きです) 現場から叩き上げの父大塚勝久さん。一橋大学卒の経営コンサルタントでもある娘久美子さん。 株主である投資ファンドや金融機関、そして議決権行使助言会社までもが父勝久さんの計画を合理性に欠けるとして評価しませんでした。 一方で彼らは、久美子さんの計画を企業価値の向上にとって合理的だと評価したため、父勝久さんは敗れ大塚家具を去りました。 しかしながら、合理的とされた久美子さんの計画は途中で頓挫し、最後はヤマダ電機に買収されるという残念な結末を招きました。 合理性に欠けるとされた勝久さんは、匠大塚を創業し、従来の大塚家具のやり方を守り続けて店舗を増やしています。 久美子さんや投資ファンドなど経営理論や経営分析のプロたちの考えはこうです。躍進するニトリやイケアに対し、従来からのやり方を続けることを問題視し、その対策として大塚家具の経営戦略を大きく変えることを合理的としました。 これに対し、創業以来現場から叩き上げてきた勝久さんは、匠大塚でもこれまでの大塚家具の強みを活かすことを続けています。 問題点にフォーカスして変えるか、強みにフォーカスして続けるか。 あなたはどちらにフォーカスしますか? 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 健康診断はどこか悪いところがないか探します。これは、どこかに隠れてるいいところを探します。 いいところを見つけて、新しい年を迎えませんか。 「強みを見つける経営診断」限定3社。申込期限は11月30日まで。 ▼ 詳細・申込https://banso-sha.jp/news/dgns/ 建具屋の息子、牧野がマスターですよ。 「二代目のための伴走Cafe」 二代目同士でお茶しませんか?私も会話に加わりますよ。 12月6日(月) 19:00-20:30オンライン開催(zoom)▼ 詳細・お申し込みhttps://banso-sha.jp/news/bcfa/