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社長ひとりの限界

社長ひとりの限界

先日はドラッカーのこんな一節をご紹介しました。 重要なことに取り組めるようになるには、ほかの人にできることはほかの人にやってもらうしかない。「経営者の条件」 会社が社員さんを雇う理由はこれだと私は思っています。 社長が一人でできることには限界があります。 その限界を超えた分の仕事は社長の代わりに誰かにやってもらわないといつまで経っても「会社としてお客さんに約束した仕事」は終わりません。 まさにその「社長の代わりにやってくれる人たち」というのが社員さんです。 社長の自分は「会社として一番重要な仕事」に取り組む。 社員さんには「社長ができない仕事」を自分の代わりにやってもらう。 そう考えると、社員さんは大切ですよね。

手を後ろに組む

手を後ろに組む

社長としての重要な仕事に取り組めるようほかの人でもできることは社員さんに任せましょう。 前回はそんなお話をしました。 コンサルティング会社時代、自分の下には協力会社のメーカーさんも含めて10人を超える人たちが働いていました。 まだ30代で体力もあった私は、ハードウェアの構成設計やソフトウェアの内部設計など、チームとしてのタスクもこなしていました。 そうなると、マネージャーとしての自分の仕事をするのはみんなが帰ったあと夜遅く。 チームとしてのタスクが夜まで食い込んでマネージャーとしての仕事ができない日も。 そんなことが常態化するときもありました。 見かねた他のマネージャーさんが私にくれたアドバイスが、 「牧野さん、手を後ろに組もうよ」 でした。 つまり、「自分はマネージャーとしての仕事に集中して チームの仕事はメンバーに任せなさい」ということです。 自分がやったほうが早いと思えてもあえて手は出さない。 だから「手を後ろに組む」なんです。 「マネージャーとしての仕事が滞ることは メンバーをリスクにさらしている」 ということに気づいた私は、それ以来「手を後ろに組む」ことにしました。 メンバーが夜遅くまで仕事をしていても「頑張ってるね。任せたよ。お先に!」と帰ることにしました。 手を後ろに組んでからのほうが、チームとしての結束力が強まった感じがしますし、メンバーからの自分に対する信頼感も高まった気がします。

任せる勇気

任せる勇気

会社が少しずつ成長するとともに社員さんも徐々に増えてきますよね。 でも、社員さんが増えるにつれて会社全体に目が届かなくなり「社長の自分がしっかりしなければ」と、さらに現場にのめり込んでいく... でもそんなことをしていては、経営者としての重要な仕事がどんどん後回しになっていきます。 このままではいけないとわかっていても。 そこでドラッカーです。こう言っています。 重要なことに取り組めるようになるには、ほかの人にできることはほかの人にやってもらうしかない。「経営者の条件」 そうなんです! 社長自身が経営者としての重要な仕事に取り組めるようになるには、社長じゃなくてもできる仕事は従業員さんにやってもらうしかありません。 もしかして、社長自身が現場の大切な労働力になってしまっていませんか? 思い切って社員さんに任せましょう。

ある問いで会社の見方が変わる

ある問いで会社の見方が変わる

昨日はお客さんのTEORI WORKS OKINAWA さんで打ち合わせでした。 TEORI WORKS OKINAWAさんは昨年の1月1日に開業した手織工房。立ち上げ直後にコロナ禍。それも乗り切り、初年度を黒字で終えました。 今年の年初には工房を貸事務所から1軒屋に引っ越し、スタッフも増えて経営も安定してきてます。 そこで6月ごろから「なぜこの仕事してるのか?」を一から見つめ直しています。 いつものように、麻里江さんが用意してくれたおやつを一緒にモグモグしながら、小学校の頃まで遡って二人で「なぜ」を探してきました。 すると、あるとき「あー!だから私、織物やってるんだ」というものが見つかったんです。 とてもシンプルで明快なものでした。 これ、すごい威力があるんです。 事業の見方が変わったんです。 これまでは工房の事業を和装と洋装という、言ってみればタテの分け方にしていました。でも、見方が変わったことで「こう分けたほうがスッキリするね」とヨコに分けることにしました。 ターゲットとするお客さんも、これまでは性別、年齢層、所得レベル、などでグルーピングしていました。これもまた、「こういうお客さん」と明確にセグメント化できたんです。 最近、二人で事業展開を話していても窮屈さを感じていた私たちにとってスカーッとした解放感を感じています。 だから、・こういうものづくりにしていこう・お客さんへのアプローチはこう変えよう・販売チャネルは、ここに絞ろうといったことが、スッ、スッと決まるんです。 二人の打ち合わせが本当に楽しいものになってきました。 あなたも「なぜ」を探してみるといいですよ。

変わるか、終わるか

変わるか、終わるか

東京オリンピックが終わりましたね。いくつもの感動シーンがありました。私にとっては空手の形。外国の選手も含め、試合前、試合後の選手の振る舞いが素敵でした。あなたにとって思い出に残るシーンは何ですか? 東京オリンピックは終わりましたが、2週間後に東京パラリンピックが始まります。伴走者が登場する陸上競技に注目です。 突然ですが、テニスプレイヤーのロジャー・フェデラー選手を知っていますか?ツアー通算111勝、グランドスラム20勝というとんでもない選手です。2018年には36歳で世界最年長の世界ランキング1位も達成しています。 錦織圭選手が登場するはるか前の2007年。ある日本の記者がフェデラーにこんな質問をしました。 「なぜ日本のテニス界からは 世界的な選手が出ないのか?」 この質問に対してフェデラーはこう答えています。 「何を言うんだ君は? 日本には国枝がいるじゃないか」 東京パラリンピックに出場する車いすテニスの国枝慎吾選手のことです。 当時からリオパラリンピックあたりまでは車いすテニス界では絶対王者とも言うべき存在で、これまでにグランドスラムでダブルスと合わせて45回の優勝という最多記録を持っています。 そんなスゴイ国枝選手ですが、長年酷使した右肘を痛め、2016年4月に手術をしたものの痛みは再発。9月のリオパラリンピックに出場しましたが準々決勝で敗退してしまいました。 その後も右肘の痛みが消えず、国枝選手は大きな決断をします。 それは、フォームの改造。肘が痛くならない打ち方への改造です。 これまで長い時間をかけて作り上げ、素晴らしい結果を残しててきたフォームを30歳を過ぎてから改造するのですから大きなリスクを伴います。 国枝選手はこう語っています。 持ってたものも一度捨てて新しい自分になろうというふうに決意してもしかしたら自分のプレーもおかしくなってしまうかもしれないっていう恐れはあったんですけどすべて変化をするという賭けに全部賭けていったというふうには思いますねどんどん進化するためにリスクを払っていこうとアベレージ(平均的)なパフォーマンスしてたらやられちゃうんで突き抜けないとダメですね 2017年は痛みを抱えながら、痛くないフォームを探しながら、そして、ツアーも続けながらのフォーム改造でした。その努力は実り、2018年の全豪、全米を制し、東京パラリンピックに出場します。