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事業再構築。替えるか、合わせるか。

事業再構築。替えるか、合わせるか。

あなたは「私は正しく経営判断している」と迷わず言えますか?って聞かれると、正直、不安じゃないですか? これまで自分なりに考え判断してきたと思います。また、自分の勘を信じ、人一倍の行動力を発揮してきたと思います。 あなたの「勘」や「行動力」はもちろん経営判断にとって大切な要素です。でも、「これだ」と裏付けるものがあれば、自信を持って判断できますよね! コロナ禍で厳しい経営状況の中では、あなたの「経営判断」次第で大きく状況が変わります。 だからこそ、今回、「正しく経営判断ができる3つのスキル!セミナー」を開催します。お問い合わせを何件もいただき、開催日を追加しました。正しく経営判断ができる3つのスキル!セミナー 総予算約1.4兆円の超大型補助金、事業再構築補助金を先日このメルマガでも取り上げました。事業再構築補助金を攻める前に 政府の政策を推し進めるために用意されるのが国からの補助金です。新型コロナの感染拡大により、事業を取り巻く環境が大きく変わってしまいました。この変化は今後も続くでしょう。これまで通り事業を続けていくのは難しくなっているので、政府として中小企業の事業転換の後押しをしたい、というのがこの補助金の主旨だろうと思います。 事業転換といった場合に検討したい事例が、飲食業界のワタミとくら寿司です。 ワタミは、既存の居酒屋店舗を焼肉店へ転換していることをご紹介しました。来店の目的は?焼肉店ともう一つ、鶏の唐揚げ専門店を柱として既存店の転換を進めているようです。 一方のくら寿司は、入店してから会計してお店を出るまで店員さんと一切接触しないお店への転換を進めています。あと、テイクアウトにも力を入れており、スマホで注文・決済して、商品の受け取りは専用ボックスからお客が自分で取り出すようにして、こちらも店員さんとの接触がありません。 こうしたサービスがお客さんの安心感を呼び、売上をコロナ前に回復させ増収を続けているそうです。しかも、こうした非接触型の店舗は人件費が削減できるので、収益面でも効果が。 ワタミは言ってみれば、「商売を替える」というやり方です。それに対してくら寿司は、「商売のやり方を事業環境に合わせて改善する」というやり方でしょうか。 どちらが正解というわけではありませんし、これだけというわけでもありません。しかしながら、この2つのパターンが多いとは感じています。 一点、気をつけたいのは、ワタミ型の場合。成功事例があったり、好調な商売があるとそちらへ鞍替えしたくなりますよね。ワタミでいうと、からあげと焼き肉。どちらも好調なのですが、それだけに参入も多くレッドオーシャンといえるかもしれません。ワタミのように大手だから採用できる戦略なのかもしれません。 インタビュー動画、見ましたか? https://www.youtube.com/watch?v=ejn7a9CuJkE

組織が変わった!?きっかけはトップの交代?

組織が変わった!?きっかけはトップの交代?

経営の理論と実践。学んだ理論は実践しないことには宝の持ち腐れです。でも、同じことを学んだ人たちが、実践してみた結果に差が出るのはなぜでしょう?その一つの要因が理論と実践の間をつないでいる思考過程です。思考過程のセミナーをご案内中です。 大学入試改革の目玉のひとつだった大学入学共通テストでの英語民間試験の導入。20年1月の試験から予定されていた実施は土壇場の19年11月に見送られ、そのままとなっていました。検討を続けていた有識者会議からは今回見送りが提言され、文科省が断念する方向だとの報道が、昨日の朝刊一面に出ていました。 各方面から様々な問題点が指摘され、批判にさらされていたこの制度。文科省は批判を押しのけるように実施に向けてひた走り、突如試験2ヶ月前に急ブレーキを踏んで受験生や民間試験機関を大混乱させました。 文科省が突っ走ってしまったのは、入試改革の目玉としてこの制度を掲げたため「手段が目的化」したのではないか、と19年11月にこのメルマガでも書いてます。民間英語試験導入見送りにみる手段の目的化 他方で、組織には慣性の法則が働くということも、かつてこのメルマガで書きました。組織に働く慣性の力 組織が大きければ大きいほど、歴史が古ければ古いほど、風土が硬直化していれば硬いほど、慣性の力は大きいので、官僚機構の文科省が一度掲げたことを断念することは難しいだろうと思っていました。 官僚組織も柔軟になったのでしょうか。2019年の急ブレーキは、新たな文部科学大臣の就任直後のこと。その大臣は内閣が代わっても現在までそのまま留任しています。トップが変わると組織風土も変わるんですね。こちらも読んでみてください。経営者のあり方が社風を決め、社風が会社の業績を決める 冒頭でご紹介したセミナーは、経営者の思考、判断のための必須の基礎スキルのセミナーです。ぜひご参加ください。

「経営の勉強をしたから正しい経営判断ができる」とは限らない。

「経営の勉強をしたから正しい経営判断ができる」とは限らない。

私の尊敬する羽生善治さん。年齢的には50代に突入しましたが、いまだタイトルに挑戦し続けています。 タイトル99期、永世七冠というとんでもない記録を打ち立てた羽生さんとはいえ、AIを取り入れた研究が進む現在の将棋界では苦戦しています。それでも若手と同じように自らもAIを取り入れて、最新の将棋を研究し続ける羽生さんを私は応援しています。 羽生さんが10代20代の若い頃は体力にまかせて読み切れるだけ読み切る、という将棋を指していたそうです。ところが30代に入ってからはそうした力任せの読みがだんだんとできなくなり、40代に入ってからは「大局観」で指し手を選ぶようになったと10年ほど前のテレビ番組で語っていました。 なんとなくこの手は捨てよう。なんとなくこっちの手のほうがいい。といったことが、考え抜いたときにぱっと頭の中に浮かぶんだそうです。「そこだけ光っているように見える」と表現していました。 ただご本人も言っていましたが、それは過去の蓄積があるからこそ、というわけです。 20〜30手先を読むといわれるプロの将棋の一手は、何百通りもの判断の結果から生み出されます。一局は110〜120手ぐらいですから、1回の対局で天文学的な判断回数です。トップ棋士は年間50局ぐらいの対局があり、対局のないときも研究を続けて「判断の精度」を上げるよう研鑽しています。 羽生さんの言っている「過去の蓄積」とはまさにこのことでしょう。 経営者の日常も判断の繰り返しです。そして会社の最終的な判断とその結果の責任がたった一人にのしかかってきます。それが「経営者は孤独」と言われる所以です。 ですが、経営者が下さなければならない判断に唯一の正解はありません。であれば、間違った判断をできるだけ少なくし、より正しい判断に近づけるようにしたいものです。 このとき、これまで勉強した経営に関する知識は判断材料でしかありません。経営の勉強は、経営判断の材料の仕入れと保管です。より正しい経営判断に近づけるのに必要なのは「スキル」です。 そのスキルをお伝えするセミナーのご案内です。「経営の勉強をしっかりやっていれば、正しい経営判断ができる」と思っていませんか?

事業再構築補助金を攻める前に。

事業再構築補助金を攻める前に。

webマガジンに掲載されたインタビュー動画、ご覧になりました?まだご覧になっていない方はぜひ。 ・まだ見ぬ未来から今をリライズする新時代創造マガジン「Re・rise News」・YouTubeチャンネル「Re・rise Short Story」※ 2つのどちらからでもご覧になれます。 いま、話題沸騰の事業再構築補助金。今年度の目玉ともいえる補助金でしょうね。 ところで補助金って「政策を実現するためにある」って知ってます? 事業再構築補助金は経済産業省の予算で行われています。内閣が掲げる政策にそって経産省内で施策が決められその予算額が決まります。 推進したい施策には予算が多く配分され、役目を終えようとしている施策は予算が減らされています。 補助金もそうした施策の一つですので、予算が減らされたり廃止される補助金もあります。 事業再構築補助金は今年度登場したばかりの補助金。つまり、政府として推進したい施策です。 となると、経産省がこの補助金で何を推し進めたいかを読み取り、そこに合わせた事業計画を出せば採択されやすくなるだろうと考えられますよね。 どうやって読み取るか、まずは公募要領をしっかり読むこと。あとは、新聞記事や経産省、中企庁のホームページなどからでしょうか。 このように、補助金というのは「補助金に合わせないと、補助金はもらえない」という性質を持っています。 なので「補助金をもらうために、補助金に合わせてしまってる」というケースをよく見かけます。 この点が補助金の欠点だと思っていて、私が補助金の申請に関する相談をやんわりとお断りしている理由です。 ただし、私と契約いただいているお客様について・お客様がやろうとしていることにピッタリの補助金が・いいタイミングで公募がかかったときこういうときには「この補助金使いましょう!」と取りに行きます。

間違った行動よりもタチの悪いもの

間違った行動よりもタチの悪いもの

webマガジンに掲載されたインタビュー動画、ご覧になりました?まだご覧になっていない方はぜひ。・まだ見ぬ未来から今をリライズする新時代創造マガジン「Re・rise News」・YouTubeチャンネル「Re・rise Short Story」※ 2つのどちらからでもご覧になれます。 前回は、アイリスオーヤマのコロナ禍における快進撃について書きました。・大山健太郎会長によれば、「ピンチがチャンス」・大山晃弘社長によれば、「変化が激しいときは決断が早い会社が生き残る」でしたね。 早く決断するといっても、慌てて決断して間違ってたらどうしよう...なんて心配になりますよね。 先日、あるコラムを読んでいたらこんな言葉を目にしました。 決断しないことは、ときとして間違った行動よりたちが悪いIndecision is often worse than wrong action.ヘンリー・フォード 決断をズルズルと先延ばしにしているうちに、時期を逸してしまったり、どうしようもないほど状況が悪くなってしまった、といった経験ありませんか?新聞などでもよく目にしますね。 決断して、行動して、結果を見る。正しかったのか間違っていたのかは、結果をみなければわかりません。間違っていたのであれば、改善するなり、中止する。 PDCAに似てますね。 とはいえ、決断するにも判断材料があって、それをもとに判断します。その決断が正解だった、という確率を高めたいですよね。そんな判断に役立つセミナーを近々ご紹介できると思います。