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事業再構築補助金を攻める前に。

事業再構築補助金を攻める前に。

webマガジンに掲載されたインタビュー動画、ご覧になりました?まだご覧になっていない方はぜひ。 ・まだ見ぬ未来から今をリライズする新時代創造マガジン「Re・rise News」・YouTubeチャンネル「Re・rise Short Story」※ 2つのどちらからでもご覧になれます。 いま、話題沸騰の事業再構築補助金。今年度の目玉ともいえる補助金でしょうね。 ところで補助金って「政策を実現するためにある」って知ってます? 事業再構築補助金は経済産業省の予算で行われています。内閣が掲げる政策にそって経産省内で施策が決められその予算額が決まります。 推進したい施策には予算が多く配分され、役目を終えようとしている施策は予算が減らされています。 補助金もそうした施策の一つですので、予算が減らされたり廃止される補助金もあります。 事業再構築補助金は今年度登場したばかりの補助金。つまり、政府として推進したい施策です。 となると、経産省がこの補助金で何を推し進めたいかを読み取り、そこに合わせた事業計画を出せば採択されやすくなるだろうと考えられますよね。 どうやって読み取るか、まずは公募要領をしっかり読むこと。あとは、新聞記事や経産省、中企庁のホームページなどからでしょうか。 このように、補助金というのは「補助金に合わせないと、補助金はもらえない」という性質を持っています。 なので「補助金をもらうために、補助金に合わせてしまってる」というケースをよく見かけます。 この点が補助金の欠点だと思っていて、私が補助金の申請に関する相談をやんわりとお断りしている理由です。 ただし、私と契約いただいているお客様について・お客様がやろうとしていることにピッタリの補助金が・いいタイミングで公募がかかったときこういうときには「この補助金使いましょう!」と取りに行きます。

間違った行動よりもタチの悪いもの

間違った行動よりもタチの悪いもの

webマガジンに掲載されたインタビュー動画、ご覧になりました?まだご覧になっていない方はぜひ。・まだ見ぬ未来から今をリライズする新時代創造マガジン「Re・rise News」・YouTubeチャンネル「Re・rise Short Story」※ 2つのどちらからでもご覧になれます。 前回は、アイリスオーヤマのコロナ禍における快進撃について書きました。・大山健太郎会長によれば、「ピンチがチャンス」・大山晃弘社長によれば、「変化が激しいときは決断が早い会社が生き残る」でしたね。 早く決断するといっても、慌てて決断して間違ってたらどうしよう...なんて心配になりますよね。 先日、あるコラムを読んでいたらこんな言葉を目にしました。 決断しないことは、ときとして間違った行動よりたちが悪いIndecision is often worse than wrong action.ヘンリー・フォード 決断をズルズルと先延ばしにしているうちに、時期を逸してしまったり、どうしようもないほど状況が悪くなってしまった、といった経験ありませんか?新聞などでもよく目にしますね。 決断して、行動して、結果を見る。正しかったのか間違っていたのかは、結果をみなければわかりません。間違っていたのであれば、改善するなり、中止する。 PDCAに似てますね。 とはいえ、決断するにも判断材料があって、それをもとに判断します。その決断が正解だった、という確率を高めたいですよね。そんな判断に役立つセミナーを近々ご紹介できると思います。

ピンチはチャンスじゃない。スゴい二代目

ピンチはチャンスじゃない。スゴい二代目

お金を払ってまで講演を聴きに行った経営者さんが掲載されたwebマガジン「Re・rise News」ナント、私にも取材が来ちゃいました。伴走舎の理念とそこに至るストーリーを語ったインタビュー動画が掲載されています。・まだ見ぬ未来から今をリライズする新時代創造マガジン「Re・rise News」・YouTubeチャンネル「Re・rise Short Story」※ 2つのどちらからでもご覧になれます。 SPA(製造小売り)の事業モデルをテコに成長したアイリスオーヤマ。コロナ禍のこの1年あまりでも、マスク、ノートパソコン、飲料水など次々に参入し、ついにはSPAのノウハウを武器に外食にまで参入しました。 この快進撃のアイリスオーヤマグループ 154,000人を率いるのが二代目の大山晃弘さん。2003年に入社して実績を積み、2018年に社長に就任。その年の売上高は4750億円でしたが、3年後の21年には8500億円と倍近くに成長させています。 アイリスで有名なのが月曜会議。社長の前で新製品についてプレゼンし、その場で決定していきます。50億円を超える投資となるマスクの国内製造への参入も、即決でした。 一兆円をめざして走り続ける大山晃弘社長はこう語ります。 変化が激しいときはやはり決断が早い会社が生き残っていくのではないかと。なかなか事前には予測できませんので、その分なにか発生したときにいかに早く対応するか、これがキーだと。 アイリスオーヤマはもともとは大阪にあった下請け仕事をこなすプラスチック工場(創業1958年)。現在は会長の大山健太郎さんが、下請けから脱するために作った漁業用のブイが第一号の製品です。 大山健太郎さんが、社長で息子でもある晃弘さんについてこう語っています。 私が50年かけてやった売上を3年で倍にするんですから何も言うことはないでしょう。 さらにつづけて大山健太郎さんが語ったことが、アイリスオーヤマのDNAなんだと思います。 ウチでは「ピンチはチャンス」じゃないんです。「ピンチ が チャンス」って言ってるんです。 ピンチ = チャンスだなんてすごい発想ですね。ピンチをチャンスとして貪欲に捉えていく、この姿勢がアイリスオーヤマの快進撃を支えているんでしょうね。 冒頭でもご紹介した、伴走舎の理念とそこに至るストーリーを語ったインタビュー動画。ぜひ、ご覧ください。・まだ見ぬ未来から今をリライズする新時代創造マガジン「Re・rise News」・YouTubeチャンネル「Re・rise Short Story」※ 2つのどちらからでもご覧になれます。

見ていないから、見えない。

見ていないから、見えない。

先日、雨上がりに近所を散歩をしていたら「あっ!」と立ち止まりました。月桃の花が咲いていたんです! 沖縄では珍しいことでは無いんでしょうけど、私にとっては沖縄に住んで15年、初めて見る月桃の花だったんです。 そのとき写したのがこれ。 そこからの帰り道、気をつけて見ていると道端や空き地の隅にあちこちで月桃の花は咲いています。そうした場所は私が住み始めたころからずっと空き地のままでしたし道の整備もされてもいないですから、この15年間、毎年そこで咲いていたんでしょう。ただ私が見ていなかっただけなんです。 その日以降、車を運転していても道路脇に咲いている月桃の花が目に入ってきます。月桃はあちこちに雑草のように生えていて、この時期に花を咲かせるんですね。 知らなかったということは関心がなかった。月桃に意識が向いてなかった。意識が向いていないから、見てなかった。見ていないからこんなにも身近に溢れているにもかかわらず、「月桃はどこに咲いてるの?」というように私にとって「月桃はない」ということになってしまったんです。 見ていないからそこになかった。見たからそこにあるのがわかった。「シュレーディンガーの猫」みたいですね。 物体であれば、シュレーディンガーの猫の如く実際に見てみるまで「在る」のかどうかわからない、ということでも構いません。ですが、経営の問題となるとどうでしょうか? あなたが見ていなくても問題は存在し、進行し、あなたの会社を蝕んでいきます。問題に意識が向いてなかった、見えていなかった、では済まされません。 では、意識が向いてない、見えていない、をどう防ぐのか。そのあたりをお伝えするセミナーを近々ご案内できると思います。

アメフトから経営戦略を学ぶ?

アメフトから経営戦略を学ぶ?

牧野がアメリカンフットボール観戦、特にアメリカのプロリーグ NFL(National Football League)の試合をみるのが好きだと前回お話しました。 テレビ視聴率や1試合あたりの観客動員数をはじめ収益の面でもアメフトはアメリカで最も人気が高いスポーツ。とはいえ、アメリカのプロスポーツには他にもベースボール(MLB)、バスケット(NBA)、アイスホッケー(NHL)など人気の高いものが目白押し。100年以上の歴史のあるMLBと比べても、NFLの誕生は1970年とかなり後発でした。 プロスポーツのリーグですから稼がなければなりません。後発のNFLが先行するMLBをはじめとする他の人気プロスポーツとどうやって戦うのか。 NFLのチャンピオン決定戦であるスーパボウルは過去55回の歴史の中で連覇は8回だけ。3連覇以上はまだありません。チームの本拠地も、ニューヨーク、ロサンゼルスといった大都市から、グリーンベイ、シャーロットといった小さな町まで幅広く、それでも赤字のチームは一つもありません。小さな町のチームでもスーパーボウルを制覇を果たしています。 NFLのリーグ運営の特徴は以下の4つにあると言われています。1. レベニューシェアリングテレビ放映権はリーグが一括して管理し、放映権料やチケット収入の一定割合などをプールして全チームに均等に配分します。2. ハードサラリーキャップ選手に支払う年俸総額の上限制です。NFLでは他のスポーツに比べて厳格な制度になっているそうです。3. ウェーバー式ドラフト前年度の最下位チームから成績の悪い順に選択権が与えられ、一番最後がスーパーボウル優勝チームになります。指名が被って抽選というのは、日本のプロ野球(NPB)固有の方式です。NPBのようなウェーバーと逆ウェーバーの交互方式ではなく、2巡目以降もずっとウェーバー式なので、前年度成績の良かったチームにとってはとても辛いシステムです。4. コモンオポネント方式対戦カードは前年の成績が近いチーム同士で組まれます。NFLには全32チームが所属していますが、1シーズンの試合数は16試合。前年弱かったチームが強かったチームと対戦しないことで、プレーオフ進出をかけたシーズンが混戦状態になるわけです。 以上はすべて、戦力均衡を目的とした制度です。一見すると自由競争の国アメリカらしからぬ制度ばかりです。ですが、常勝チームやスター軍団を生まれさせず、戦力が均衡したチーム間で激しい競争をさせる。そうやって、白熱した好試合が生まれ、プレーオフ進出レースが予断を許さない環境を整えているといえるでしょう。 戦力均衡がNFLが選んだ差別化。他のスポーツのプロリーグとの競争を勝ち抜くNFLのリーグ経営戦略なのです。 NFLの運営に深く関わり、カンザスシティ・チーフスのオーナーでもあった故ラマー・ハント氏の有名な言葉があります。 理想は、各チームが8勝8敗の成績でレギュラーシーズンを終えることだ。もちろん、チーフスの優勝を願ってはいるが。それでも全チーム8勝8敗となることが理想の姿なのだ。 さて、あたなもアメフトをもっと知ってみたくなりました?