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確定申告の時期に。

確定申告の時期に。

先日の月曜日、3月15日は本来の確定申告の期限でした。ただ、昨年同様、税務署の混雑を避けるために4月15日まで延長されています。 私の父は、日本家屋には欠かせない障子やふすまなど、木工建具の職人。最盛期には職人さんを3人ほど雇って、建具の木工所を経営していました。家の中に作業場があったのをかすかに覚えています。その後、家の隣に工場を建て、商売が広がっていくのが子供でもわかりました。現在はその家と工場があった場所は更地になってしまいましたが、「こんな小さな土地に家と工場があったのか!」と驚きます。 確定申告といえば子供のころ、父が帳簿をつけていたのを思い出します。現在と違い、帳簿といえば紙。父が居間のちゃぶ台で大きなソロバンを弾きながら分厚い帳簿を広げているのを、向かいにちょこんと座って眺めていました(そのソロバンに乗って遊んでいて叱られたこともありましたね)。母も手伝っていて、父が「早よやらんか」と急かしてましたね。顧問税理士の先生が家に来ていた記憶もあります。 父の木工所は法人ではなかったので、確定申告だったはず。もし、父がまだ生きていて現役だったら、「帳簿はオレがマネーフォワードでつけたるから。税理士の先生も頼まんでええよ。」なんちゃって。「はよせんと、確定申告の期限来てまうて。領収書、揃えて出してくれんと。」なんて父を急かしてますかね。 みなさん、確定申告はお済みですか?実は、私、まだです。この週末にやります。

●●しか。●●だけ。

●●しか。●●だけ。

価格で違いを出すのはわたしたちが取るべき戦略じゃない、というのが前回のお話でした。 じゃぁ、どうすればいいの? 一つのヒントを与えてくれるのが、先日のがっちりマンデー。「せますぎ食べ物家電」 ● 焼き芋しか作れない家電が10万台のヒット● 1合しか炊けない弁当箱炊飯器で6億円の売上 登場した会社はみんな中堅中小企業といわれる会社ばかり。大手家電メーカーが高機能、多機能の製品を打ち出すのに対して、単機能の家電で勝負しています。番組ではヒットしたものしか取り上げていませんが、登場した会社のホームページを見ると、こうした商品をいろいろ出し続けています。もちろん、全く売れなかったものもあるんでしょうね。 大手のやらないこと。大手の逆。わたしたちにとって戦略のヒントになりませんか?

違いは価格だけ?

違いは価格だけ?

昨日の新聞に『ダイソー、「脱100均」店舗 』という見出しの記事がありました。100円均一の商品は置かない店舗を新しくオープンするんだそうです。 賃金の上昇や物流費の高騰で、100円の商品では利益が出しにくくなってるんだとか。その新しい店では、大半の商品は300円で、一番高くても1000円までの商品を取り扱うそうです。取り扱う商品は、巣ごもりで需要が高まっている食器や収納箱といった生活雑貨や家具を充実させるとのこと。 ただ、こうした商品は無印良品やニトリと競合しますよね。そこで、価格を半分程度に抑えることで違いを出すんだそうです。 あなたの商売にも競合は当然いるはずですよね。何で違いを出してます?価格ですか? 価格を抑えて利益を出すためには当然コストを下げるんでしょうけど、それでも取れる利幅は当然低い。となると、販売量を大きくしなければ採算は取れなくなります。競合も価格を下げたら? 価格競争をしてもいいのは大きな資金力のある会社だけです。価格で違いを出すのは、わたしたちが採るべき戦略でないことはおわかりいただけますよね。

内輪の言葉にご用心

内輪の言葉にご用心

KDDI が KDD と DDI という二つの会社が合併してできた会社だということ、若い方はご存知ですか?DDIは第二電信電話株式会社。京セラの稲盛和夫さんが創業した電話会社です。KDDは国際電信電話株式会社。国際電信電話株式会社法にもとづいて設立された特殊会社で、法規制で国際通信業務を独占していました。 かつてそのKDDの本支店では、窓口が混雑すると入り口に ただいま窓口が輻輳しております という札が掲げられたという話を新聞で読んだことがあります。 「輻輳」と書いて「ふくそう」と読みます。どういうことかわかります?通信やネットワークのエンジニアの方ならわかると思いますが… 「混み合う」ってことです。 回線が混み合うことを通信やネットワークの用語では「輻輳」と呼び、通信会社の人にとっては日常的に使う言葉なんです。だから「だだいま窓口が混み合っております」といえばいいところを、普段どおりに「ただいま窓口が輻輳しております」って書いちゃったんでしょうね。 こういう、内輪だけで日常的に使われている言葉をお客さんに対してそのまま使っちゃってることありません? お店の人や営業さんと話していて気になるときがあります。「それって内輪の言葉じゃないの?前後の文脈からだいたい分かるけど」 「だったら、いいじゃん」ってことになるかもしれませんが… 「その言葉の意味はなんだろう?」と考えている間は相手の話はほとんど耳に入ってきません。また、間違った意味で受け取っていたら、その先は相手の話を正しく理解していません。 自分の話をちゃんと聞いてもらおうと思ったら、内輪の言葉はやめたほうがいいですよね。

具体的に動けば…

具体的に動けば…

前回、相田みつをの やれなかったやらなかったどっちかな をご紹介しましたが、これは相田みつをの日めくり「にんげんだもの」の9日に載っています。 2005年の春頃でしょうか。東京のコンサルティング会社で働いていました。地方への移住を考えてはいましたが、何も行動できずズルズルと何年も経過していたんです。比較的なんでも話すちょっと年下の後輩二人と神楽坂の居酒屋で飲みながら、地方への移住を考えていることを他人に初めて打ち明けました。 二人と話していて結論めいたものが出たわけではありませんが「ちょっとトイレ行ってくる」と席を立ちました。店内を見回すと「なんか似たような紙がたくさん貼ってあるな」って感じで入ったトイレで目に飛び込んできたのが ともかく具体的に動いてみるんだね具体的に動けば具体的な答えが出るから相田みつを でした。このお店、相田みつをの日めくりをバラして店内のあちこちに貼っていたんです。 これを見て翌日、1998年に番号を交換してからは全く連絡していなかった携帯電話番号に電話したんです。当時は、新規契約は端末0円でMNPもない時代なので、電話番号を変えてしまう人が結構いて、つながるかどうかはダメ元でした。 でもですね、具体的に動いたら、具体的な答えが出て、沖縄への移住が具体的に動き出したんです。 それ以来、冒頭にご紹介したものと合わせて私の「座右の銘」みたいになってます。