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一歩ではなく、半歩

一歩ではなく、半歩

前回の「99敗1勝」を書いていて思い出したのが、ここで何度かご紹介している赤毛のお兄さん、カリスマ美容師の高木琢也さん。 コロナ禍で雇用情勢が厳しい中、就活を続けるひとりの男子学生が高木さんのところへ髪を切りに来ました。企業から何度も断られて自信をなくしているその学生は、目が隠れるぐらいまで前髪を長くしていました。 「顔を上げろ、前を見ろ」そんな気持ちで高木さんは彼の前髪をバッサリと切ります。 一歩でなくて、半歩でいい。自分の可能性を広げる半歩。半歩だったらギリギリのところでジャッジできるから。その代わりに、2,3個半歩出せって。そうすると見えなかったものが見えてくる。 99敗は、大きな一歩でなくてもいいです。半歩なら、失敗の影響も少なくてすみます。 あなたも私と一緒に、その半歩を99回出しませんか。

知恵の足りなさを認めてないですよね?

知恵の足りなさを認めてないですよね?

私のお客さんではありませんが、定例の会議で会社の幹部の方を集めて報告させ、望ましくない報告に対しては、ただ怒るだけの経営者さんがいらっしゃいました。 かつては年商10億を超えた時期もあったとのことですが、当時は年商7億前後を行ったり来たり。毎年度、前年の売上を維持するのがやっとの状態だったようです。 「どうしてなんだ!」と言われれば、社員さんとしてはその原因について答えるしかありません。すると、社長からは「言い訳をするんじゃない!」 社員さんとしては、もうどうしようもありませんよね。自尊心も傷ついたり、やる気もなくします。 どうしてこんな昔のエピソードを思い出したかというと、 怒るのは、自分の知恵の足りなさを認めるようなもの という孫正義さんの言葉を見つけたからです。 この社長さん、かつての右肩上がりの成長を続けることができず、絶頂期から長い低迷期に入ってしまってもどうしていいのかわからなかったんでしょうね。 リーダーの仕事は人に動いてもらうことです。怒って社員さんのやる気を削ぐのではなく、どうすれば社員さんが自ら動いてくれるのか知恵を絞ることです。 もちろん、あなたは、知恵の足りなさを認めてないですよね?

99 敗 1 勝

99 敗 1 勝

年の瀬も押し迫ってきましたね。来年はこんな新しいことをやってみようと構想している方もいると思います。 事業を経営する中で、成長のために新しいことにチャレンジすることは必要です。 でも、ユニクロ創業者の柳井正さんが著書『一勝九敗」で書いています。 経営は試行錯誤の連続、十回新しいことを始めれば、九回は失敗する。 と。 この『一勝九敗』って、1 回成功して残り 9 回失敗する、ってことじゃないですからね。おそらく柳井さんのことだから、新しいことにチャレンジして9 回失敗してやっと1 回成功する、ってことでしょう。 ユニクロでさえ 9 回失敗して 1 回成功なんですから、私たちだったら、倍の19 敗1勝、いやもっと、 99 回失敗して 1 回成功すれば OK! ぐらいの気持ちで挑戦しないと。 あなたも、私と一緒に 99 敗 1 勝へ向かって頑張りませんか?

兵力の逐次投入…に見える?

兵力の逐次投入…に見える?

Go To トラベルの全国一時停止の決定がされた12月14日の夜、東京都庁で開かれた小池都知事の記者会見で、こんな発言がありました。 危機管理の要諦というのは、大きく構えて、そして集中的に、ということで、小出し、とか兵力の逐次投入はしない、ということがポイントになるかと思います。 危機管理!までの大げさな話ではなくても、会社やチームの活動が計画どおりに上手くいかないときに打ち出す対策が小出しに「見える」ときがよくあります。 「小出しに見える」と書いたのは、当の本人は最適な判断をしていると思っていても、周囲の人から見ると小出しに見えてしまうということです。 なぜそんなことが起きるのでしょう? なんらかの基準をもって判断していると思いますが、その優先順位の違いから生じるのでないでしょうか。優先順位が違う人から見ると「いまそんなことやってる場合じゃないでしょ」ってことになるからだと思います。 では、会社やチームの中でそうした優先順位の違いがなぜ起きてしまうのでしょうか? それは、共有されていた目的がブレてきたり、変化してきているからではないでしょうか。あるいは、目の前の対策に精一杯で目的を忘れてしまっているとか。 こうした例の一つが、これまで何度かご紹介してきた「手段の目的化」でしたね。 あなたがいましていることの目的は何ですか?

ご利用は計画的に。

ご利用は計画的に。

今日のタイトル、消費者金融のCMを想起する方も多いでしょうが、同じタイトルの漫画もあるんですね。 商工会の経営相談窓口をこの半年やってきましたが、9月までは持続化補助金の相談で忙しかったのですが、10月2日の申請締切を過ぎたら、ガクンと相談が減りました。相談件数がゼロの日も多いです。今日もそう。 補助金に振り回されない経営をするべきだという趣旨のことをこのメルマガでも何度か書いてきました。でも、資金力の弱い小さな会社や事業者にとって、補助金は有効に活用したいところです。 小規模事業者持続化補助金などは、その名のとおり小さな会社・事業者のための補助金です。毎年予算が確保されて継続している補助金で、来年度予算の概算要求にものっていますから、来年も引き続き予算が確保されると予想できます。 持続化補助金は例年3ヶ月おきぐらいで年間4回の公募があります(補正予算があると増えますが)。すでに来年2月5日(金)の締切は確定しています。あとは、例年ですと6月と10月、そして年明けの2月か3月。交付決定は申請締切からだいたい2ヶ月後ぐらい。 であれば、来年の経営計画に持続化補助金の予定をプロットして、どのタイミングで何のために持続化補助金を使おうか予めスケジュールしてはどうでしょうか。 これこそ、計画的かつ戦略的な補助金の活用です。 あなたは、補助金を計画的に活用してますか?