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兵力の逐次投入…に見える?

兵力の逐次投入…に見える?

Go To トラベルの全国一時停止の決定がされた12月14日の夜、東京都庁で開かれた小池都知事の記者会見で、こんな発言がありました。 危機管理の要諦というのは、大きく構えて、そして集中的に、ということで、小出し、とか兵力の逐次投入はしない、ということがポイントになるかと思います。 危機管理!までの大げさな話ではなくても、会社やチームの活動が計画どおりに上手くいかないときに打ち出す対策が小出しに「見える」ときがよくあります。 「小出しに見える」と書いたのは、当の本人は最適な判断をしていると思っていても、周囲の人から見ると小出しに見えてしまうということです。 なぜそんなことが起きるのでしょう? なんらかの基準をもって判断していると思いますが、その優先順位の違いから生じるのでないでしょうか。優先順位が違う人から見ると「いまそんなことやってる場合じゃないでしょ」ってことになるからだと思います。 では、会社やチームの中でそうした優先順位の違いがなぜ起きてしまうのでしょうか? それは、共有されていた目的がブレてきたり、変化してきているからではないでしょうか。あるいは、目の前の対策に精一杯で目的を忘れてしまっているとか。 こうした例の一つが、これまで何度かご紹介してきた「手段の目的化」でしたね。 あなたがいましていることの目的は何ですか?

ご利用は計画的に。

ご利用は計画的に。

今日のタイトル、消費者金融のCMを想起する方も多いでしょうが、同じタイトルの漫画もあるんですね。 商工会の経営相談窓口をこの半年やってきましたが、9月までは持続化補助金の相談で忙しかったのですが、10月2日の申請締切を過ぎたら、ガクンと相談が減りました。相談件数がゼロの日も多いです。今日もそう。 補助金に振り回されない経営をするべきだという趣旨のことをこのメルマガでも何度か書いてきました。でも、資金力の弱い小さな会社や事業者にとって、補助金は有効に活用したいところです。 小規模事業者持続化補助金などは、その名のとおり小さな会社・事業者のための補助金です。毎年予算が確保されて継続している補助金で、来年度予算の概算要求にものっていますから、来年も引き続き予算が確保されると予想できます。 持続化補助金は例年3ヶ月おきぐらいで年間4回の公募があります(補正予算があると増えますが)。すでに来年2月5日(金)の締切は確定しています。あとは、例年ですと6月と10月、そして年明けの2月か3月。交付決定は申請締切からだいたい2ヶ月後ぐらい。 であれば、来年の経営計画に持続化補助金の予定をプロットして、どのタイミングで何のために持続化補助金を使おうか予めスケジュールしてはどうでしょうか。 これこそ、計画的かつ戦略的な補助金の活用です。 あなたは、補助金を計画的に活用してますか?

赤い髪のお兄さん

赤い髪のお兄さん

これまでに何度かNHK「プロフェッショナルの流儀」に登場した、カリスマ美容師 高木琢也さん。実際に会って話をしたら「嫌なヤツ」って思っちゃう人かもしれなけど、番組を通して見る彼は大好きです。というか勇気をもらってます。 緊急事態宣言のころ、電話の取材に彼が答えます。 赤字?赤字かぁ1億かな…1億じゃきかないと思う。 OCEAN TOKYOという美容室を8店舗経営していますからね。社員さんもいますし。フェラーリも売ることになるんじゃないかと言ってました。 もともと今まで来てたお客さんが、100%帰ってこないよってオレは思ってるから。だから今までと同じ作品をつくってちゃダメだし、来る価値、選ぶ価値を作らないと生きていけない。 うわぁー、グサッときます! 今大変で、今苦しくて、みんな何もできない、どうすることもできない、というときにこそ動かなかったら、ここで進化できなかったら、もう終わりでしょう。 あなたは、選ばれる価値を作っていますか?進化していますか?

ささいなことから崩壊が始まる

ささいなことから崩壊が始まる

ここ1周間ぐらいは、お客さんの会計システムのデータ移行を行ってました。自社システムで会計も処理していたのですが、この自社システムの廃棄予定に合わせて会計はクラウドへ。 このクラウドサービスは、私も自分の会計帳簿や請求書の送信に使っており、便利でコストパフォーマンスもいいので、お客様にもオススメしているものです。経費精算や人事給与、勤怠管理まで機能を備えており、中小企業の総務・経理・人事はカバーできちゃいます。私もユーザーとして登録しておいていただくことで、いつでもお客さんの経営状況を確認することができるわけです。 さて、肝心の移行ですが、自社システムから抜き出した仕訳データをクラウドに入れようとすると、大量のエラーが発生してしまい、これを解消するのに一番苦労しました。 エラーの一番の原因は、マスターデータのネーミング。売掛、買掛、未払の補助科目の取引先名のネーミングが統一されていないことなんです。 通常の会計システムは勘定科目や補助科目を科目番号で管理していますが、このクラウドでは、名前そのものをコードのように使うので科目番号とか科目コードといったものがありません。科目番号を覚える必要がないので、これはホントに便利です。 となると、移行元データの補助科目名とクラウド側の補助科目名がピッタリ一致していないとエラーになってしまうんです。 補助科目として会社名を登録する場合、ルールを決めておかないと、 株式会社○○○○ (株)○○○○ ㈱○○○○ ○○○○のように4つもパターンができてしまいます。ここに、社名と株式会社の間にスペースを 入れる・入れない。 入れるなら、スペースは全角か半角か。まで合わせると12パターンできるんです。 ささいなことだと思うでしょうが、マスターの件数が多いにも関わらずネーミングルールが守られていないと、すでに登録されていることに気がつかず、2重登録を誘発します。 ある会社さんのシステムの運用改善のお手伝いをしたときは、商品コードの2重、3重登録のあまりの多さに驚きました。従業員さんはそれぞれ自分が正しいと思ったコードで売上を計上しますから、商品ごとやカテゴリーごとの正確な売上がまったく把握できなくなっていました。 たかがネーミングルールと侮るなかれ。ささいなことですが、キチンとしておかないとあなたの経営状況が正確に知ることができなくなる恐れがあるんですよ。 ネーミングルールは決めていますか?そのネーミングルールは守られていますか? PS. 昨日もこの会社さんで移行をお手伝いしていて、このエラーで手こずっていたのですが、会計担当の女性(社長の妹さん)から「あ〜ん、また牧野さんのメルマガに書かれちゃうぅ〜」って言われちゃいました。ハイ、ご期待どおりにご登場いただきました。

成果をあげる者は自分自身であろうとする

成果をあげる者は自分自身であろうとする

成果をあげる者は自分自身であろうとする。他の誰かであろうとはしない。 ピーター・F・ドラッカー「経営者の条件」 ガーン!他人と比較して、劣っているところがあると落ち込んだり、ライバル視したりしてませんか? 私もついついやっちゃいます。 ドラッカーのこの言葉、私には重くズドーンと響いてきます。 その後に、ドラッカーは続けます。 ・自らの仕事ぶりと成果を見て、自らのパターンを知ろうとする。・他の者には難しいが自分には簡単にやれることは何かを考える。・自らが得意であると知っていることを、自らが得意とする仕方で行うことによって成果を上げる。 これを読んで思い出したのが、最近放送が終了した朝ドラ「エール」で藤堂先生が裕一に語りかけたこの言葉です。 人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単にできるもの、それがお前の得意なものだ。それが見つかれば、しがみつけ。必ず道は開ける。 このシーン、涙が出ましたよね。 みなさん、自分自身でありましょう。そして、あなたが得意なことを得意な仕方でやっていますか?