2020.08.24
ヤマを超えたあと、一番難しいこと
公取の記者会見のあと、想定していたほどの混乱もなく日常に戻りましたが、これで安心して終わりというわけにはいきません。 これまでをまとめてお読みになる方は以下からどうぞ。第1回:https://banso-sha.jp/blog/20200812/第2回:https://banso-sha.jp/blog/20200813/第3回:https://banso-sha.jp/blog/20200814/第4回:https://banso-sha.jp/blog/20200817/第5回:https://banso-sha.jp/blog/20200819/第6回:https://banso-sha.jp/blog/20200821/ 大した混乱もなく日常の営業は続けられましたが、これで終わりというわけにはいきません。主要製品の販売方法について排除命令を受けた以上、改めていかなければならないからです。 金曜日の夜から日曜日にかけて検討し、ホームページやプレスリリースで公表した改善策をきちんと実施していくことに他なりません。 とても地道な作業です。スケジュールを決め、各対策の実施方法を定めて説明します。実際にやってみると現場から意見や質問が上がってくるので。それに対して変更するのか、あえてそのまま続けてもらうのか、意見交換しながら検討していきます。 また、対策がきちんと現場で行われているのかどうか、グループ各社を回って確認し、改善する必要があれば指示していきます。 これをコツコツ続けて、すべての対策を実施し終えたところで公正取引委員会に報告書を提出しました。 じゃぁ、もうこれで終わりかというとそうではありません。定着させて維持していかなければなりません。現場からの要望に対して応えたり、想定していなかったケースについての相談などもあります。現場の判断で基準が緩んでしまったり、止めてしまうということもありました。これは持久戦で、定期的にグループ各社を巡回して意見を聞いたり、相談に乗ったり、実施状況をチェックし続けました。 この地道な努力が1年後に思わぬ形で報われますが、それはまたの機会に。 実施した対策は、定着させなければなりません。この定着がいかに難しいか。 計画や対策を実施しても、最初はよくても時間が経つとうやむやになってしまう事業者さんをかなり見てきました。 あなたの事業所はどうですか?