ブログ

イケてない中小企業によくある●●セット

イケてない中小企業によくある●●セット

イケてる中小企業に共通して置かれているもの。それは、 ホワイトボードとミーティングスペース ということを以前に書きました。(成長し続ける会社のちょっとした共通点) ホワイトボードも、ただ置いてあるだけではダメでしたよね。(成長し続ける会社のちょっとした共通点…その理由) で、今日、ふと気づきました。これまで訪問した中で、伸び悩んだり、停滞している中小企業に共通することが。 そういえば、どの会社も応接セットがあったなぁ 会議室やミーティングスペースがあって、さらに応接セットがあるのならまだいいのですが、ミーティング用のスペースもないのに応接セットだけはあるという会社は・・・ 中小企業にとって事務所に使えるスペースは限られています。そこにドカーンと応接セットが場所をとってる。 応接セットって機能的じゃないんですよね。打ち合わせするにも、仕事するにも。 仕事をする場所に、仕事にとって機能的でないものが、場所をとってる、ということになりませんか? 会議スペースだったら、社内のミーティングはもちろん、来客時でも使えます。誰にも邪魔されないようにこもって仕事するとか、社員さんがお昼を食べるとか。 みなさんの会社の事務所はどうですか?

●●が長〜い日本。

●●が長〜い日本。

先週は、父が建具の木工所を営んでいたことをご紹介しました。居間のちゃぶ台で父が「カリカリ、ガチャン。カリカリ、ガチャン、ガチャン、ガチャン。」と紙に数字を打っていたのを思い出します。小切手を振り出すのに打刻機(「ローターリーチェックライター」というんだそうです)で金額を印字していたんですね。 信用金庫とはいえ、個人商店が当座預金を持っていたことに驚かされます。遺影に向かって「オヤジ、やるな」と。 月末になると、取引先さんが入れ替わり立ち替わり集金にやってきて、用意していた小切手を母が渡して領収書を受け取る。父も「集金に行ってくる」と集金カバン(懐かしいっ!)を持って出かける。懐かしい昭和の風景。 「手形は絶対に切らん」と父は言っていました。当座預金口座を持っているのですから手形も振り出せたはずですが、その理由までは教えてくれませんでした。 ★ 紙の約束手形を2026年までに廃止する方針を経済産業省が打ち出しました。(2月18日付日本経済新聞) 手形は明治以来の日本独特の商習慣。支払いの猶予になるので、発注企業の資金繰りに役立ってきました。しかしながら、1990年をピークに年々発行額は減り続け、現在ではピーク時の1/4程度まで減少しています。 まもなく2000年になろうとする頃、財閥系企業さんの経営管理システムの導入プロジェクトで、支払業務の効率化を検討していました。管理の手間がかかるし、紙や印紙の費用もかかるので手形を止めたいのだそうですが、下請け企業さんの中には、わざわざ手形で欲しいというところもあると聞き驚きました。その理由は、その財閥系企業さんが振出人になっている手形の効果。割引するにしても裏書きして回すにしても「あの会社とこれだけの金額の取引している」ということを示せるからなんだそうです。 とはいえ手形は、支払う側の支払猶予になる代わりに、受け取った側の現金化を遅らせ資金繰りを厳しくすることになります。近年では受注側の中小・零細企業がしわ寄せを受けるという、負の側面が目立ってきているようです。 手形だけでなく、掛取引に見られるように支払いサイクルの長い日本の取り引き慣行は海外ではあまり例がなく、欧米では、振込、クレジットカード、小切手などが主流とのこと。(35年ほど前のことですがオーストラリアに住んでいたとき、商取引だけでなく、スーパーや町の商店での買い物の支払いに小切手を切っている光景をよく見かけました) 経産省としては、しわ寄せを受けやすい中小企業を商習慣の面からも守ろうということなのでしょうか。 ★ このように長い支払いサイクルの日本では、中小・零細企業といえども資金繰りが経営の重要なテーマのひとつになってきます。 過日、終戦直後に創業した食品卸会社さんの決算書をもとに、債権と債務の回転期間を計算しました。「だいたいこんな感じでお金が回ってますよね。取り引きが順調にいっていれば問題ないでしょうが、ほんの少しのことで支払いに困ってしまいますよね。内心ではちょっとヒヤヒヤしながら経営してませんか?」とお伺いしたところ、社長さんから「そうそう、牧野さん、そんな感じ。決算書からそんなことまでわかるんだぁ。」という答えが帰返ってきました。 この会社さんもそうですが、気にはなっていても資金繰りをきちんと管理している社長さんって少ないように思います。以前、資金繰り表を作りたいというご相談を受けて「この規模の流通業さんでも作ってないんだ!?」と驚いたことがあります。 支払いサイクル=現金化サイクルの長い日本です。自分の会社の資金繰り、チェクしてみてはどうですか?

確定申告の時期に。

確定申告の時期に。

先日の月曜日、3月15日は本来の確定申告の期限でした。ただ、昨年同様、税務署の混雑を避けるために4月15日まで延長されています。 私の父は、日本家屋には欠かせない障子やふすまなど、木工建具の職人。最盛期には職人さんを3人ほど雇って、建具の木工所を経営していました。家の中に作業場があったのをかすかに覚えています。その後、家の隣に工場を建て、商売が広がっていくのが子供でもわかりました。現在はその家と工場があった場所は更地になってしまいましたが、「こんな小さな土地に家と工場があったのか!」と驚きます。 確定申告といえば子供のころ、父が帳簿をつけていたのを思い出します。現在と違い、帳簿といえば紙。父が居間のちゃぶ台で大きなソロバンを弾きながら分厚い帳簿を広げているのを、向かいにちょこんと座って眺めていました(そのソロバンに乗って遊んでいて叱られたこともありましたね)。母も手伝っていて、父が「早よやらんか」と急かしてましたね。顧問税理士の先生が家に来ていた記憶もあります。 父の木工所は法人ではなかったので、確定申告だったはず。もし、父がまだ生きていて現役だったら、「帳簿はオレがマネーフォワードでつけたるから。税理士の先生も頼まんでええよ。」なんちゃって。「はよせんと、確定申告の期限来てまうて。領収書、揃えて出してくれんと。」なんて父を急かしてますかね。 みなさん、確定申告はお済みですか?実は、私、まだです。この週末にやります。

●●しか。●●だけ。

●●しか。●●だけ。

価格で違いを出すのはわたしたちが取るべき戦略じゃない、というのが前回のお話でした。 じゃぁ、どうすればいいの? 一つのヒントを与えてくれるのが、先日のがっちりマンデー。「せますぎ食べ物家電」 ● 焼き芋しか作れない家電が10万台のヒット● 1合しか炊けない弁当箱炊飯器で6億円の売上 登場した会社はみんな中堅中小企業といわれる会社ばかり。大手家電メーカーが高機能、多機能の製品を打ち出すのに対して、単機能の家電で勝負しています。番組ではヒットしたものしか取り上げていませんが、登場した会社のホームページを見ると、こうした商品をいろいろ出し続けています。もちろん、全く売れなかったものもあるんでしょうね。 大手のやらないこと。大手の逆。わたしたちにとって戦略のヒントになりませんか?

違いは価格だけ?

違いは価格だけ?

昨日の新聞に『ダイソー、「脱100均」店舗 』という見出しの記事がありました。100円均一の商品は置かない店舗を新しくオープンするんだそうです。 賃金の上昇や物流費の高騰で、100円の商品では利益が出しにくくなってるんだとか。その新しい店では、大半の商品は300円で、一番高くても1000円までの商品を取り扱うそうです。取り扱う商品は、巣ごもりで需要が高まっている食器や収納箱といった生活雑貨や家具を充実させるとのこと。 ただ、こうした商品は無印良品やニトリと競合しますよね。そこで、価格を半分程度に抑えることで違いを出すんだそうです。 あなたの商売にも競合は当然いるはずですよね。何で違いを出してます?価格ですか? 価格を抑えて利益を出すためには当然コストを下げるんでしょうけど、それでも取れる利幅は当然低い。となると、販売量を大きくしなければ採算は取れなくなります。競合も価格を下げたら? 価格競争をしてもいいのは大きな資金力のある会社だけです。価格で違いを出すのは、わたしたちが採るべき戦略でないことはおわかりいただけますよね。