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データが突きつける真実

データが突きつける真実

経営管理部長をしていたサラリーマン時代、中途入社当時すでに使われていた販売・在庫管理システムは、システムの使い方や設定に問題があり、システムはあれども分析ができないという状態でした。 売上の分析ができるシステムとなるよう、運用ルールや設定を見直し、キチンとデータが溜まるようになって1年後、やっとまともに対前年比ができるようになったころ、売り場の責任者のこんな発言を耳にしました。 " お客の反応がニブイ " 気になった私は、ニブイと感じるのは何がニブイのか、そしてニブイというのはどれくらいかを訪ねたところ、明確な答えは返ってきませんでした。 そこで、その売場責任者が一番売れている思う商品を挙げてもらい調べたところ、その商品は確かに売れ筋トップ10には入っているものの中位にランクされ、売れ筋ナンバーワン商品とは販売個数、金額ともに桁が違いました。 このデータ、店内におかれた端末で従業員なら誰でも見ることができるデータです。 こうしたケース、経営コンサルタントとして開業してからもいくつも見てきました。もう、何を言いたいのかわかりますよね。 感覚ではなく、データを見て判断する。 データはあなたのすぐ近くにあります。

ひとつ、ひとつ

ひとつ、ひとつ

いま、創業100年を超える食品会社さんの経営改善に取り組まさせていただいています。 社長さん、社員さんとお話させていただいていると「ん・・・?」とか「えっ!?」と思ったり「マジっすか!?」とつい声に出してしまうことに出くわします。 100年も商売をつづけていると、昔からずっと続けてきたことや、古くからの取引先との関係で変えられなかったことがたくさん残っていて、それらが効率や生産性を下げています。歴史あるがゆえの宿命でしょうか。やらなきゃいけないことがあれもこれもと出てきます。社長さんも、私も、ウキャー、ってなりそうです。 でも、冷静になってみれば、優先度の高いものから一つ一つ片付けていくこれしか最短距離はないんですよね。

正義はホントに我にある?

正義はホントに我にある?

「正義は我にありっ!」は、ドラマ「下町ロケット」の主人公「佃航平」がよく使うセリフですね。 ドラマに出てきたような民事訴訟の場合、正義は自分にあると信じて戦わなければなりません。私も中小企業のサラリーマン時代、勤めていた会社が7千万円近い賠償金に加え、長年使い続けてお客様にも親しまれてきた商号・商品名の使用を止めるよう訴えられたことがあります。賠償金はなんとかなったとしても、創業以来四半世紀使い続けていた商号と商品名が使えなくなることは、商売ができなくなることを意味します。 この裁判を会社でたった一人の担当者として一手に引き受けていた私は、まさに「正義は我にあり」という心境で130を超える証拠書類や反論書類の作成をやり抜きました。 ただ、ふだんの商売や仕事において「正義は我にあり」は持ち込まない方がいいでしょう。 人が三人以上集まれば派閥ができる、と言われるくらい人の意見や考え方は千差万別です。 組織の中で新しいことを始めようとすれば、反対意見の持ち主はいるものです。「どうしてわからないんだ!」と怒ってみても仕方がありません。「正義は我にあり」で対応しても対立を深めるだけで、自分が少数派であれば逆に孤立してしまいます。どうしても必要なことであれば、時間をかけて粘り強く続けていれば、理解者が増えてくるでしょう。 「納得できるものができた」と自信をもって売り出した商品が全く売れず「どうしてこの商品の良さがわからないんだ!」とマーケットを恨んでも仕方がありません。商品の魅力の伝え方が間違っていたり、その商品を理解できる人のもとにまだ届いていないかもしれません。売り方、発信の仕方に工夫を重ねて商品を伝えて行く必要があるでしょう。 実は、私もつい、「正義は我にあり」のような対立を生む発言や行動をしてしまうことがあります。いやもう「あーっ、しまったー!」と後になって頭を抱えてまうことしきりです。 「伝わらないかぁ。どうやったら伝わるかなぁ。」 こんなふうに、ゆったり構えられるおおらかさを身につけたいものです。

TWO

TWO

「MARIKASI」は、このメルマガでもご紹介している TEORI WORKS OKINAWA の洋装ブランドです。 宮城麻里江さんが今年1月に TEORI WORKS OKINAWA としてお義母さんの工房から独立してもうすぐ1年になろうとしています。開業後ほどなくして新型コロナウィルスの感染が拡大するという危機に直面しましたが、銀座で和装の個展を開いていただいたり、日本橋三越本店の催事にMARIKASIを出展させていただいりという幸運にも恵まれ、取引先さんからのご協力もいただきつつ、なんとか乗り切ろうとしています。 最初のころは、テーマは私のほうで用意して打ち合わせしていましが、だんだんと相談内容も変わってきました。 「人材を補充するタイミングなのかな?と思っています。来週の打ち合わせにまた色々と相談させて下さい!」 と、麻里江さんの方から打ち合わせテーマを提示するようになったり、 「次回、色々と相談したい事盛り沢山ですけど整理出来ていないので、牧野さんに話を聞いてもらって問題点を洗い出してもらいたいです!」 のように、麻里江さんが牧野を上手く使うようになってきました。 経営のことは何もわからいまま独立開業した30代の女の子、だったのですが、4人の職人さんを従えて一人で工房を切り盛りしているからなのか、「まさに経営者としての発言!」と驚かされたり、「逞しくなったなぁ」と感じさせられることが増えてきました。 お客さんが日々成長しているのですから、私もそれを上回る成長をしなければ伴走はできません。大変ですけど、楽しいですよ。 あっ、気づきました?そうです。この投稿のタイトルにある「TWO」は、TEORI WORKS OKINAWA の頭文字をとったものです。

やっぱり基本

やっぱり基本

昨日は、「MARIKASI」を展開する手織り工房「TEORI WORKS OKINAWA」の宮城麻里江さんと打ち合わせ。ありがたいことに注文は来ているけれども、予定どおりに生産が進まず、納期遅れが起きかねないことを心配しての相談でした。 手織りですから、もちろんすべて手作業。職人さんの技とスピードが生産性を決めます。専属の職人さんは4人いるのですが、全員が麻里江さんよりも20歳ぐらい年上のベテラン。「扶養の範囲内で」といった主婦のパート感覚の要望など、社長の麻里江さんもいろいろやりにくいところもあるようです。 実は、内心、頭抱えていたんです。 先述のとおり、手織りですからすべて手作業で作られます。職人さんの働きにすべてかかっています。いかにモチベーションを上げてもらうかという心の領域なので、様々な背景的な事情もからみ、理論だとか理屈だけで簡単に解決策を導き出すわけにはいきません。 工房を訪問する前からマジで悩みました。「解決策見つかんのか?」って不安もよぎりました。 そんな不安を抱えつつ、二人でおやつをモグモグ食べながらあーだこーだと話してるうちに ・工房としての1ヶ月の目標数はちゃんと伝えたほうがいいよね。・そうしたら、一人ひとりの目標数もちゃんと伝えとかないとね。 という案が浮上してきました。さらに ・目標を決めておいたんだから、月末に目標と結果の確認をしないとね。・目標通りなら、みんなでやったー!目標に届かなかったら、何が原因なのか反省会かな。 といった結果の確認とフィードバックもちゃんとやろうということになりました。 「なんだか、コレ、いいぞ!」「すごいすごい、上手くいきそう!」なんて二人でキャーキャー言いながら喜んでいたら、ふと気づいたんです。 これって、基本じゃん。 生産管理やプロジェクト管理の基本中の基本なんですよ。 予定と実績の管理 これだけ、と言っても過言ではないくらいのキモなんです。 困った困ったと迷路に入ると、こんな基本を忘れちゃうんですね。「基本を忘れるな」なんて当たり前すぎるくらいなんですが、まさに今回がそうでした。 困ったら、キホン。キホンを忘れずに。