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手段の〇〇化は思考を●●化する

手段の〇〇化は思考を●●化する

みなさん、4連休はどうでしたか? 本来なら東京オリンピックが始まっていて、今日は4日目の競技が行われていたはずなんですよね。 さて、4連休の前日から「Go To トラベル」がスタートしました。 「Go To トラベル」は4月30日に成立した第1次補正予算で事業費が組まれました。 ところが委託費が巨額だとして批判を浴び、6月に入って委託先の公募がいったん中止しましたが、6月半ばに「Go To イート」など他の事業を切り離して「トラベル」だけを国土交通省が委託先公募を開始しました。この頃、赤羽国交大臣が「8月の早い段階で開始したい」と発言していましたが、7月に入ってから7月22日への開始の前倒しが決定しました。 その後の迷走ぶりはニュースでみなさんの記憶に新しいかと思います。21日の事業者向け説明会では、事業者からの質問に対して役人が「検討中です」と答えるばかりで、事業者からは「明日から始まるんですよ」と呆れられるシーンがニュースにもなりました。 「Go To トラベル」の目的は、新型コロナの影響で経済的にダメージを受けている観光・運輸事業者を支援する、ということだったはずです。 ですが、 ・業界からの悲鳴 ・需要をアテにしていたオリンピックの延期 ・観光・運輸業界を支持基盤にしている有力政治家 ・国土交通大臣は連立相手の指定席 ・事業の受託に動く政商と揶揄される企業 ・最近支持率を下げつつある政権 ・得意の経済で政権の浮揚を図りたいという思惑 ・国と東京都との確執 ・リーダーのメンツ といったものが複雑に絡み合い、手段であったはずの「Go To トラベル」を「7月22日に開始すること」が目的化してしまった、ということは考えられないでしょうか。 目的をきちんと再確認すれば、軌道修正もできたのではないかとおもうのですが、これだけの利害関係者がいて「手段の目的化」の集団感染が起きてしまうと思考も硬直化してしまったということも考えられます。 このメルマガでは、この「手段の目的化」を何度か取り上げてきましたが、目的を見失わず、目標に照らして手段の軌道修正を図る柔軟な思考を持ち続けたいものです。

コロナで浮き彫りになった宝くじ

コロナで浮き彫りになった宝くじ

今週の沖縄の天気予報は晴れマークが続いてますね。4連休が楽しみになってきました。 車関係のご商売をしている社長さん。 老朽化した工場を建て替えるための資金調達のご相談にのっていたところ、今週になって「牧野さん、今月からコロナの影響で出はじめて、売上が去年の1/3ぐらいになりそう!」なんていう連絡が入りました。 おじいさんが始めて40年以上経つ商売を昨年はじめに引き継いだ3代目。個人事業ではありますが、従業員さんを4人ほど雇用されている立派な若い社長さんです。 よくよく聞いてみると、商売を引き継いでから売上を伸ばそうと観光関係の取引先からの仕事を受け始めたんだそうです。これが見事に当たり、毎月の売上が2倍以上に伸びたのでこちらに注力してきたんだそうです。 新型コロナの影響で観光業界が受けたダメージが、7月に入ってからこの社長のご商売に影響を与え始めたということのようです。 この観光関係の取引先からの売上は当面戻ってこないでしょう。 そこで二人で話し合ったのは、こんなことでした。 コロナで失ったこの売上は1年間限定の宝くじみたいなもの。だから1年前に戻るだけ。でも、この売上のために本業ともいえる40年かけて培ってきたお客様のほうがおろそかになっていたので、離れていったお客様もいるかもしれない。その人たちをきちんとそして丁寧に取り返しに行こう。そして新しい地元のお客様をゆっくりと丁寧に掘り起こしていこう。その方が安定した事業基盤が築けるに違いない。 ご商売によってコロナの影響はさまざまですが、あなたの受けた影響はどんなものだったのか、もう一度冷静に見直してはどうですか?

経営者は何を残す?

経営者は何を残す?

一昨日は、もう4年ほど続けている月に一度の勉強会でした。勉強会よりもそのあとの懇親会の方を私は楽しみにしています。 その懇親会の席で「尊敬する経営者は誰か?」という話になりました。 この会のメンバーは沖縄県を代表するような企業の取締役や部長といった方々です。ご自分の会社の創業者や歴代の経営者の名前が挙がりました。そうした名前の中には、朝の連ドラにも登場した歴史上の人物や、全国組織の経営塾を開いておられるカリスマのような方もいらっしゃいます。そういう名前があがり始めると、本田宗一郎とか松下幸之助、スティーブ・ジョブズといった名前も出てきます。 このとき私がふと思ったのが「こういうときに豊田佐吉は出てこないよなぁ」 みなさん「豊田佐吉」って誰だかわかります? あのトヨタの創業者です。「とよださきち」と読みます。「とよた」ではなく「とよだ」です。 さらに、トヨタ自動車が織物の自動機械メーカーの自動車部から始まったということもあまりご存知ないようでした。 トヨタ自動車は豊田自動織機という会社の自動車部として産声を上げ、現在に至ります。現在でも豊田自動織機はトヨタ自動車の大株主(第2位)で、トヨタグループ各社の株式も保有している本家ともいえる企業です。 豊田佐吉は織機をはじめとした発明家で、経営は娘婿の豊田利三郎、息子の豊田喜一郎が担いましたが、この3人はあのトヨタの礎を築いていながら、本田宗一郎の知名度やカリスマ性とは比べものになりません。 これって、経営者が残したものの違いかも知れませんね。 それは、 との違いってことではないでしょうか。 名古屋にトヨタ産業技術記念館という博物館があるのをご存知でしょうか。とても大きな博物館で、ゆっくり見て回ると1日がかりになると思います。 ここでは、繊維と自動車という2つの産業の技術史を通して、「研究と創造の精神」と「モノづくり」の大切さを社会に伝えようとしています。 ガイドツアーもありますし、館内のあちこちにはスタッフの方々が配置されていて、質問するととても丁寧に教えていただけます。 この博物館のスタッフの方々は若い方が多く、そのほとんどがトヨタグループ各社からの出向なんだそうです。ここで豊田佐吉が残した「研究と創造の精神」と「モノづくり」の大切さを学び、それをアウトプットとして来館するお客様に伝え、そして数年後に各自のいたグループ企業へと伝道師として散っていく。 トヨタは創業者の精神や理念を引き継いでいこうとしているんだな、とこのとき理解しました。

近江商人の商売の心得十訓

近江商人の商売の心得十訓

今日は地元商工会で経営相談。「新型コロナウィルス感染症対策系相談窓口」が商工会に設置され、年内の毎週月・木の2日間、地元のみなさんの経営のご相談に応じています。あなたの街の商工会、商工会議所にも設置されていると思いますよ。 商売の王道、基本、といえば近江商人の心得「三方よし」が有名ですね。 売り手よし、買い手よし、世間よし。 簡潔明瞭で、永続する商売の秘訣としてとても奥深いものがあります。 近江商人といえばこの「三方よし」があまりにも有名ですが、近江商人には「商売の心得十訓」というものがあるのをご存知ですか? すごいですね。商売をしている方であれば、「これぞまさしく!」と響くものが一つはあるのではないでしょうか。 さすがは近江商人!と思うでしょうが、どうやら原典は松下幸之助さんだそうです。松下電器(現パナソニック)の創業以来、幸之助さんが従業員に話してきた商売の考え方を従業員さんがまとめて、昭和11年刊行のナショナル協力店向けの情報誌「松下電器連盟店経営資料」の創刊号と第2号に掲載されたもののようです。 じゃぁ、松下幸之助さんは近江(滋賀県)出身!と思いきや和歌山県のご出身で、9歳のときに大阪へ奉公に出て、23歳のときに起業し、松下電器産業へと成長していきました。 近江商人の心得十訓といわれて万人が納得してしまう内容が自らの経験から導き出したものだとは、さすが「経営の神様」ですね。

年1回だけって...怖くない?

年1回だけって...怖くない?

年に1回って、健康診断のことじゃないです。でも、これくらいの歳になると健康診断は年に2回くらい受けないと不安だなぁ。 話が逸れました。 儲かっているのかどうか、それがいくらなのか。 これを知るのが年1回、つまり決算(法人)か確定申告(個人事業主)の時だけ、という社長さんをよくお見かけしますし、支援機関の方からもそういう方が意外に多いとお聞きします。 確定申告のときにダンボールに入れた1年分の領収書をドンっと税理士さんに渡して、あとは全部任せちゃう方も多いと聞くので、それじゃぁ年一しかわからないですよね。 儲かってるのか、儲かっていないのか?年に1回しかわからないって怖くないのかなぁ。 お客さんのTEORI WORKS OKINAWAでは、開業当初から帳簿をつけてもらっています。儲かっているのかを知るのはもちろん、自分の商売のだいたいの数字を意識して経営してもらいたいからです。 とはいうものの、社長の麻里江さんには簿記の知識は全くありません。 でも、簿記というのは取引の記録ですから、取引の面から順序立てて説明すれば、素直に理解してもらえたようです。 帳簿はクラウドの会計ソフト。私が使っているものと同じものにしています。 彼女自身が帳簿をつけ始められるように、私が初期設定をすべて行いました。 帳簿をつけるのがキライにならないように、使う勘定科目は絞り込み、一方で、理解しやすいように「湯のし」のような特殊な名前の勘定科目を追加もしています。 どの科目は何に支払ったときに使うのか、という麻里江さん専用の勘定科目表も作りました。このとき、粗利と儲けがわかるように、変動費と固定費に分かれるように注意を払っています。 さらに、1ヶ月の取引の流れに沿って「この取引ではこの仕訳」というように、麻里江さん専用の仕訳一覧も用意して、会計ソフトに辞書として登録もしています。 入力開始にあたっては、週末に二人で朝から「帳簿入力大会」を開催。私が一つずつ説明しながら麻里江さん自身に入力してもらって覚えてもらい、完了です。 帳簿をつけることを習慣化してもらうために二人で話し合い、領収書を貯め過ぎない、でも面倒くさくならない頻度ということで、毎週末に一週間の取引をまとめて帳簿につてもらうことにしました。 ここまでできると経営状況のチェックは簡単ですね。 月に1回、牧野が帳簿を見て「ここ、おかしくない?」とか「この数字、いつもの月と違うけど何かあったの?」とか聞いて、今後の対応を二人で話し合う、ということをしています。 月に1回は経営状況をチェックしてますか? TEORI WORKS OKINAWA 代表の宮城麻里江さんが登場するバックナンバーはこちら。▼ コロナの影響が出てきて麻里江さんが不安になった時(その1)▼ コロナの影響が出てきて麻里江さんが不安になった時(その2)▼ 麻里江さんが牧野に伴走を依頼する理由(その1)▼ 麻里江さんが牧野に伴走を依頼する理由(その2) TEORI WORKS OKINAWA の和装ブランド「宮城麻里江」の 「宮城麻里江 Exhibition in Ginza」はたくさんのファンの皆さまにご来場いただきました。8日(水)からは洋装ブランド「MARIKASI」で日本橋三越本店へ出展しています。▼「沖縄現代工芸展 開かれる沖縄の扉」期間:7月8日(水)〜21日(火) 10:00?19:00場所:日本橋三越本店 本館5F スペース#5