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これからの商売の差別化ポイント

これからの商売の差別化ポイント

那覇から車で40分くらいかかる田舎に住んでいると、Zoomで飲むほうが体力的、時間的、おサイフ的にも楽になってしまい、もう2ヶ月近く那覇へ行ってません。 Zoomといえば、昨日の晩、東京の経営者さんの集まりにZoomで参加させていただきました。ここ最近、各地で行われる同様の集まりにもZoomで参加させていただいています。そうすると、消毒のサービスを提供している会社さんとか抗菌のコーティング剤を商材にしている会社さんにお目にかかったり、そのような処置や施工に小規模事業者持続化補助金が使えるようになったことも話題に上ります。 こうしたサービスや商材が売れ始め、補助金がつくようになったということは、安全や安心が求められるようになったということだから、これからの差別化要因は安心だね、といったことに話が及びました。 安全は、基準とか規則とかがあるように、数値化や明文化できるものです。 これに対し、安心は人の心の持ちようの問題です。同じ安全基準であっても、安心できる人もいれば安心できない人もいます。 だから、「これなら感染の心配もなく、安心だね」といってお客さんに利用してもらえるかどうかがこれからの差別化ポイントになるだろう、ということです。 また、安全対策は何か一つに限られるわけでもなく、いくつかの対策を組み合わせることもできます。安全対策をいくつも組み合わせると、リスクも減り、安心感も高まります。そこが、差別化のポイントになるんです。 安全対策をどれだけ施されていて、他よりもリスクが低いと思ってもらえるか、が新しい生活様式での差別化の重要なポイントの一つになるでしょう。対策を施すにも、(1)まずは現状把握から。現状を把握した上で、(2)どんな対策をどの順番で施すか。そして、(3)それをキチンと実行する。この3つがワンセットになってはじめて差別化できます。この3つのステップがまさに「伴走」。3つのステップのやり方を詳しくお伝えします。

コロナ禍の中で、大手企業の社長は何を考える?

コロナ禍の中で、大手企業の社長は何を考える?

緊急事態宣言が解除された5月25日から28日にかけて、日本経済新聞社が国内主要企業の社長に対して行った「社長100人アンケート」の結果が今朝の日経新聞に掲載されていました。 その中で私が目を引いたのは、90.9%の社長が「テレワークの継続」を挙げていたことです。テレワークの対象となる従業員の割合を5割以上と回答したのがそのうちの65.3%。主要企業向けのアンケートとはいえ、大手や中小企業といえども中規模の企業も同様とだと考えたほうがいいでしょう。 大手に引きづられて、準大手も変わり、取引先のそうした変化にそれに引きづられて中小企業も変わっていく。 つまり、社員の半数がテレワーク、が常態化する状況が想像できるでしょう。 通勤という人の移動が激減するわけですから、昼間の人口動態が変化します。それに対応をしなければ、さまざまな産業が先を読み知恵を絞っています。 そうなると、小規模事業者・個人事業主にとっても商売の環境がガラッと変わってしまいますよね。 オフィス街のビジネスマンをお客にしていた商売では、店の前を行き交うお客が以前の半分になりかねないです。これまでは会社を訪問すればよかった担当者とも会うことができなくなくなるかもしれません。 人が動かない、人が会わないという変化への対応は始まったばかりで、まだこれが新常態といえるものはわかりませんが、小規模事業者、個人事業主といえどもその変化に注意を払わなければ生き残れないのがこれからです。

貼られたレッテル、どうする?

貼られたレッテル、どうする?

先週金曜日のことですが、観光客からも沖縄県民からも人気のとある離島で一番大きいホテルを経営している社長さんに紹介されました。 「紹介しときます。こちらが、中小企業診断士の牧野さん」と引き合わされると、その社長さんは「いや〜、どーりで。補助金のニオイがプンプンしますよ」とニコニコ名刺交換。 ご本人は親しみを込めておっしゃっているとは思いますが、私にとってはちょっと気分のいいものではありません。なぜなら、私の仕事は社長さんの伴走であって、補助金の申請ではありませんから。これまで仕事で補助金の申請をしたこともありませんし。それに、中小企業診断士とは、私にとってはあくまでも資格です。職業ではありません。 でも、補助金の申請をプロとして仕事にしている中小企業診断士さんの数が多いので、世間一般から「中小企業診断士 = 補助金の申請屋さん」というレッテルを貼られているわけでしょうから、仕方のないことですね。 このレッテル、補助金申請のプロの中小企業診断士さんにとってはありがたいはずです。自分の仕事を説明する必要がないから。「私は中小企業診断士です」とひとこと言えば、全て説明がつく。 でも、そうでない中小企業診断士にとっては、このレッテルは邪魔になります。 ならば、どうするか。 はがす? 一度貼られたレッテルをはがすのって、かなりの時間と労力が必要です。そのレッテルを必要としている人のほうが多いわけですし。 となると… 私の出した答えは、別のレッテルを自分に貼る、でした。 一番わかりやすい例でいえば、屋号。以前使っていた「牧野誠中小企業診断士事務所」から「伴走舎」へ変えました。名刺も、表面には「中小企業診断士」とは一切書かず、「伴走舎」とでっかく書かれた裏面の一番下に小さく書いてあります。自己紹介の中でも「中小企業診断士という資格を持っていて、伴走者のように社長さんにぴったい寄り添いながら経営のご相談にのることを仕事にしています」というように、中小企業診断士は、仕事ではなく、資格であることを強調するようにしています。 どうです?貼られたレッテル。自分にとって都合がよければ、そのまま使う。自分にとって邪魔であれば、別のレッテルを貼る。参考になりましたでしょうか。

マスクバブルから学ぶ

マスクバブルから学ぶ

ひと箱数万円の値段がつくなど一時期は高額品となった使い捨ての不織布マスク。取得時価を超える価格での転売が禁止されたあとでも1枚あたり100円ほどの高値が続き、なかなか入荷せず、入荷してもすぐに売り切れるなどかなり入手困難な必需品となってしまいましたね。 でも、しばらくすると、いつも取り扱う品物とは違うけど海外の取引先を通じてマスクを入手できる輸入業者さんも出てきて、そうした輸入したマスクを薬局以外のお店でも1枚100円で見かけるようになり、そうしたお店がドンドン増えてきました。 国内のメーカーさんも懸命に増産し、異業種からもマスク製造に参入したりと努力した結果、薬局・スーパーでもだんだんと入手できるようになってきました。それと並行して、布マスクを自分で作ったり購入したりで布マスクも普及し、好みの布マスクを楽しむようになるなど、布マスクも普及しましたね。そうなると、仕入れても売りさばききれないので投げ売りもはじまって、現在では1枚あたり40円程度まで値段が下がってきているようです。「マスクバブル崩壊」なんて言葉も聞かれます。 それでも昨年までは1枚10円ぐらいで買えたのですから、まだまだ高いと思いますが。それとも、かつてはデフレ価格で、現在が適度なインフレ価格なのでしょうか。 マスクを通して私たちは「インフレ」という経済現象を短期間にしかもはっきりと体験できたのではないでしょうか。 需要が供給よりも多いと(需要>供給)とインフレ需要が供給よりも少ないと(需要<供給)とデフレ モノの需要と供給で決まるものなんですね。 お金の供給量だけで動かせるものではなく、当然ながら「期待インフレ率」とかで動かせるものでもないんですよね。(たまには皮肉の一つも言わせてください)

テイクアウトを始めるなら・始めたなら

テイクアウトを始めるなら・始めたなら

緊急事態宣言の解除が相次ぎ、経済活動が徐々に再開されています。とはいえ、飲食店さんは「お客さんがすぐに戻ってくるわけではないので、お弁当のテイクアウトでなんとか食いつなぎます」というインタビューをニュースで目にします。 お店で料理を提供するのと、テイクアウトで料理を提供するのでは、気をつけなければならないことがかなり違うようです。 それは、食中毒を防ぐための備え。 お店ではお客さんにすぐに食べていただけるけど、テイクアウトでは作ったあとで時間が経過してから。だから、気をつける衛生レベルが全然違ってくるんだそうです。 つまり、いつも作っているものをパックに入れて販売する、という認識でテイクアウトを始めるのはとんでもなく危険なことだということ。 また、「品質」の管理と「衛生」の管理をごっちゃにしてしまう方が多いそうですが、これもキチンと分けて考えないといけないとのことです。 基本を押さえるならYoutubeで公開されているこの動画を見てください。テイクアウトを始めようという方は、絶対。もう始めているという方は、今すぐ! 私も見てびっくりしました。食の安全について消費者としても知っておいたほうがいい知識が満載です。 https://www.youtube.com/watch?v=rbddBY1Qkuc この動画をつくったのは、長年、数多くの会社・事業者さんに対して食品衛生のコンサルティングをしてきた大西 周さん。食の安全のプロです。 気温、湿度、ともに上がってきて、食中毒に気をつけなければならない時期になりました。テイクアウトで新型コロナを乗り切ろうとしている飲食業の経営者さん、ぜひとも見てください。