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すごいアイディアが生まれる?

すごいアイディアが生まれる?

土曜日はドバーっと土砂降り。日曜日はシトシト。亜熱帯の沖縄の梅雨は、熱帯と温帯の2通りの梅雨時の降り方をしますね。 今週のがっちりマンデー!!は「あのスゴイベンチャービジネスは今!?」かつて番組で紹介され、加藤浩次が驚いた若手社長の儲かるベンチャービジネスは今どうなっているか、という内容でした。 一番驚いたのは、1分単位で利用できるフィットネスサービスのNupp1(ナップワン)! 普通のジムのような入会金や月会費とかは必要なく、1分単位の完全従量制がウケて関東45店から現在では全国166のジムと提携するまでに拡大したけれど、コロナショックの影響をまともに受けている業界。 どんな対策をしているかというと、ユーザーが自宅や自宅付近でウォーキングなど歩いた歩数に応じてポイントを付与して、決済時にためたポイントで精算できるサービスを開始するんだとか。 ジムの営業を自粛している間はポイントを貯める期間にして、再開されるまでに客が離れてしまわないよう店に戻ってきてもらうためのきっかけづくりに専念する。 まさに損して得とれ。​もう、すごい!としか言いようがないです。 こんなアイディア、社長一人で考えて思いついたのでしょうか? テレビで取り上げられるような画期的なサービスを考えついた社長ですから、一人で思いついたのかもしれません。 じゃぁ、私たちのようなフツーの人はどうすればいい? それには、人と話す。 三人寄れば文殊の知恵ともいいます。(若い人はひょっとして知らない?) 人と話しているうちに自分の頭の中が整理されたり、人の話をちょっとしたきっかけにしていいアイディアが浮かんだり。みなさん、そんな経験ありませんか? 私も、人と話すことを積極的に利用しています。グチを聞いてもらっているだけかもしれませんが^^; ここで注意が必要なのは、話す相手は選んだほうがいいということ。 どんな人がいいかというと筋道を立てて考える人。いわゆる論理的に考えることができる人です。 論理的に整理できずあっちこっちへ話が飛ぶ人が相手だと、こちらの考えもまとまりません。また、突拍子もなく話が飛躍してしまう人が相手だと、私たち凡人にはアイディアを生み出すきっかけにはしにくいです。 みなさんの周りにはそんな話相手、いますか?

最悪の状況への備え

最悪の状況への備え

沖縄は梅雨が明けちゃうんじゃないかってくらいの夏空が続いていますね。昼間はまだエアコンを使わず、Tシャツ、短パンで仕事してます。部屋を通り抜ける塩分をたっぷり含んだ潮風は気持ちいいのかどうか… 以前もご紹介した私の大切なお客様のTEORI WORKS OKINAWAさん。国指定の伝統工芸、琉球絣・南風原花織の工房を営む個人事業主さんで、娘といっていいほど年の離れた女性です。 以前、新型コロナの影響で売上に少し陰りが出て不安になったとき、こんな話をして安心してもらいましたよね。「先行きが不安なときのアドバイス」 とはいうものの、いつも情報交換している同業の若手事業主の人たちと話したところ、大きな工房でもみなさん影響が出ているとのこと。北九州で第二波、東京ではアラート出るし。微減しても売上はその後も変わらず推移してたのに、やっぱり不安になりますよね。 宿題の進捗状況をChatworkで連絡してくれた際、そうした不安な気持ちがポロリ。 すぐにMessengerで通話して、まず、取引先に今後の見通しを聞いてもらい、その上で昨晩、急遽打ち合わせしてきました。 二人で確認し合ったのはまず、「最悪の状況」とはどんな状況か。 これはもちろん、注文がゼロになることです。ホント、最悪です。しばらくは起こりそうにはないけど、可能性はゼロとは言えません。 次に確認し合ったのは、その最悪の状況はどれくらい続くのか。 呉服の市場は縮小し、江戸時代以前から続く古い商習慣の残る業界ですが、市場が成立するだけの根強いユーザがいることもまた事実で、お得意様に対面で販売するのが伝統です。ですので、人の往来が多少でも戻りさえすれば、需要が回復することが高い確度で見込めます。であれば、数ヶ月から半年ぐらいではないか。 その次に確認し合ったのは、固定費の洗い出しとその対応をどうするか。 注文がなければ変動費は発生しません。ですので固定費をどうするか、その一つ一つについて話し合っていきました。もちろん私への月々のコンサル料も例外なく。 そうすると、どうしても支払わなければならない固定費がわかりました。(もちろん私へのコンサル料はカットです(ToT)) その金額がわかったときの彼女の安堵した表情。じゃぁ、その金額を毎月どう工面するかを話し合って「最悪の状況」への対応策は終了です。 あとは、7月に東京でもらえたチャンスをどう活かすかをワイワイ楽しく話し合い、「ブチかましてこい!」とエールを送って工房をあとにしました。

これからの商売の差別化ポイント

これからの商売の差別化ポイント

那覇から車で40分くらいかかる田舎に住んでいると、Zoomで飲むほうが体力的、時間的、おサイフ的にも楽になってしまい、もう2ヶ月近く那覇へ行ってません。 Zoomといえば、昨日の晩、東京の経営者さんの集まりにZoomで参加させていただきました。ここ最近、各地で行われる同様の集まりにもZoomで参加させていただいています。そうすると、消毒のサービスを提供している会社さんとか抗菌のコーティング剤を商材にしている会社さんにお目にかかったり、そのような処置や施工に小規模事業者持続化補助金が使えるようになったことも話題に上ります。 こうしたサービスや商材が売れ始め、補助金がつくようになったということは、安全や安心が求められるようになったということだから、これからの差別化要因は安心だね、といったことに話が及びました。 安全は、基準とか規則とかがあるように、数値化や明文化できるものです。 これに対し、安心は人の心の持ちようの問題です。同じ安全基準であっても、安心できる人もいれば安心できない人もいます。 だから、「これなら感染の心配もなく、安心だね」といってお客さんに利用してもらえるかどうかがこれからの差別化ポイントになるだろう、ということです。 また、安全対策は何か一つに限られるわけでもなく、いくつかの対策を組み合わせることもできます。安全対策をいくつも組み合わせると、リスクも減り、安心感も高まります。そこが、差別化のポイントになるんです。 安全対策をどれだけ施されていて、他よりもリスクが低いと思ってもらえるか、が新しい生活様式での差別化の重要なポイントの一つになるでしょう。対策を施すにも、(1)まずは現状把握から。現状を把握した上で、(2)どんな対策をどの順番で施すか。そして、(3)それをキチンと実行する。この3つがワンセットになってはじめて差別化できます。この3つのステップがまさに「伴走」。3つのステップのやり方を詳しくお伝えします。

コロナ禍の中で、大手企業の社長は何を考える?

コロナ禍の中で、大手企業の社長は何を考える?

緊急事態宣言が解除された5月25日から28日にかけて、日本経済新聞社が国内主要企業の社長に対して行った「社長100人アンケート」の結果が今朝の日経新聞に掲載されていました。 その中で私が目を引いたのは、90.9%の社長が「テレワークの継続」を挙げていたことです。テレワークの対象となる従業員の割合を5割以上と回答したのがそのうちの65.3%。主要企業向けのアンケートとはいえ、大手や中小企業といえども中規模の企業も同様とだと考えたほうがいいでしょう。 大手に引きづられて、準大手も変わり、取引先のそうした変化にそれに引きづられて中小企業も変わっていく。 つまり、社員の半数がテレワーク、が常態化する状況が想像できるでしょう。 通勤という人の移動が激減するわけですから、昼間の人口動態が変化します。それに対応をしなければ、さまざまな産業が先を読み知恵を絞っています。 そうなると、小規模事業者・個人事業主にとっても商売の環境がガラッと変わってしまいますよね。 オフィス街のビジネスマンをお客にしていた商売では、店の前を行き交うお客が以前の半分になりかねないです。これまでは会社を訪問すればよかった担当者とも会うことができなくなくなるかもしれません。 人が動かない、人が会わないという変化への対応は始まったばかりで、まだこれが新常態といえるものはわかりませんが、小規模事業者、個人事業主といえどもその変化に注意を払わなければ生き残れないのがこれからです。

貼られたレッテル、どうする?

貼られたレッテル、どうする?

先週金曜日のことですが、観光客からも沖縄県民からも人気のとある離島で一番大きいホテルを経営している社長さんに紹介されました。 「紹介しときます。こちらが、中小企業診断士の牧野さん」と引き合わされると、その社長さんは「いや〜、どーりで。補助金のニオイがプンプンしますよ」とニコニコ名刺交換。 ご本人は親しみを込めておっしゃっているとは思いますが、私にとってはちょっと気分のいいものではありません。なぜなら、私の仕事は社長さんの伴走であって、補助金の申請ではありませんから。これまで仕事で補助金の申請をしたこともありませんし。それに、中小企業診断士とは、私にとってはあくまでも資格です。職業ではありません。 でも、補助金の申請をプロとして仕事にしている中小企業診断士さんの数が多いので、世間一般から「中小企業診断士 = 補助金の申請屋さん」というレッテルを貼られているわけでしょうから、仕方のないことですね。 このレッテル、補助金申請のプロの中小企業診断士さんにとってはありがたいはずです。自分の仕事を説明する必要がないから。「私は中小企業診断士です」とひとこと言えば、全て説明がつく。 でも、そうでない中小企業診断士にとっては、このレッテルは邪魔になります。 ならば、どうするか。 はがす? 一度貼られたレッテルをはがすのって、かなりの時間と労力が必要です。そのレッテルを必要としている人のほうが多いわけですし。 となると… 私の出した答えは、別のレッテルを自分に貼る、でした。 一番わかりやすい例でいえば、屋号。以前使っていた「牧野誠中小企業診断士事務所」から「伴走舎」へ変えました。名刺も、表面には「中小企業診断士」とは一切書かず、「伴走舎」とでっかく書かれた裏面の一番下に小さく書いてあります。自己紹介の中でも「中小企業診断士という資格を持っていて、伴走者のように社長さんにぴったい寄り添いながら経営のご相談にのることを仕事にしています」というように、中小企業診断士は、仕事ではなく、資格であることを強調するようにしています。 どうです?貼られたレッテル。自分にとって都合がよければ、そのまま使う。自分にとって邪魔であれば、別のレッテルを貼る。参考になりましたでしょうか。