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マスクバブルから学ぶ

マスクバブルから学ぶ

ひと箱数万円の値段がつくなど一時期は高額品となった使い捨ての不織布マスク。取得時価を超える価格での転売が禁止されたあとでも1枚あたり100円ほどの高値が続き、なかなか入荷せず、入荷してもすぐに売り切れるなどかなり入手困難な必需品となってしまいましたね。 でも、しばらくすると、いつも取り扱う品物とは違うけど海外の取引先を通じてマスクを入手できる輸入業者さんも出てきて、そうした輸入したマスクを薬局以外のお店でも1枚100円で見かけるようになり、そうしたお店がドンドン増えてきました。 国内のメーカーさんも懸命に増産し、異業種からもマスク製造に参入したりと努力した結果、薬局・スーパーでもだんだんと入手できるようになってきました。それと並行して、布マスクを自分で作ったり購入したりで布マスクも普及し、好みの布マスクを楽しむようになるなど、布マスクも普及しましたね。そうなると、仕入れても売りさばききれないので投げ売りもはじまって、現在では1枚あたり40円程度まで値段が下がってきているようです。「マスクバブル崩壊」なんて言葉も聞かれます。 それでも昨年までは1枚10円ぐらいで買えたのですから、まだまだ高いと思いますが。それとも、かつてはデフレ価格で、現在が適度なインフレ価格なのでしょうか。 マスクを通して私たちは「インフレ」という経済現象を短期間にしかもはっきりと体験できたのではないでしょうか。 需要が供給よりも多いと(需要>供給)とインフレ需要が供給よりも少ないと(需要<供給)とデフレ モノの需要と供給で決まるものなんですね。 お金の供給量だけで動かせるものではなく、当然ながら「期待インフレ率」とかで動かせるものでもないんですよね。(たまには皮肉の一つも言わせてください)

テイクアウトを始めるなら・始めたなら

テイクアウトを始めるなら・始めたなら

緊急事態宣言の解除が相次ぎ、経済活動が徐々に再開されています。とはいえ、飲食店さんは「お客さんがすぐに戻ってくるわけではないので、お弁当のテイクアウトでなんとか食いつなぎます」というインタビューをニュースで目にします。 お店で料理を提供するのと、テイクアウトで料理を提供するのでは、気をつけなければならないことがかなり違うようです。 それは、食中毒を防ぐための備え。 お店ではお客さんにすぐに食べていただけるけど、テイクアウトでは作ったあとで時間が経過してから。だから、気をつける衛生レベルが全然違ってくるんだそうです。 つまり、いつも作っているものをパックに入れて販売する、という認識でテイクアウトを始めるのはとんでもなく危険なことだということ。 また、「品質」の管理と「衛生」の管理をごっちゃにしてしまう方が多いそうですが、これもキチンと分けて考えないといけないとのことです。 基本を押さえるならYoutubeで公開されているこの動画を見てください。テイクアウトを始めようという方は、絶対。もう始めているという方は、今すぐ! 私も見てびっくりしました。食の安全について消費者としても知っておいたほうがいい知識が満載です。 https://www.youtube.com/watch?v=rbddBY1Qkuc この動画をつくったのは、長年、数多くの会社・事業者さんに対して食品衛生のコンサルティングをしてきた大西 周さん。食の安全のプロです。 気温、湿度、ともに上がってきて、食中毒に気をつけなければならない時期になりました。テイクアウトで新型コロナを乗り切ろうとしている飲食業の経営者さん、ぜひとも見てください。

「新しい日常」の開始宣言

「新しい日常」の開始宣言

39県に限ってではありますが、ついに緊急事態宣言が解除されました。今後段階的に経済が再開されていくことになります。といっても、みなさんおわかりのように元の状態に戻るわけではなく、いうなれば、緊急事態宣言の解除は「新しい日常」の開始宣言と言えるのかもしれません。 「新しい日常」も指針が示されているだけですし、休業要請の解除は段階的なものですし、警戒されている第2波がやって来れば再び制限された生活がやってくるわけですから、「新しい日常」はこれから作っていくものになるでしょう。 ダーウィンの進化論では、環境の変化に適応できた種は繁殖し、適応できなかった種は淘汰されていく、とされています。 「新しい日常」という変化する環境に、私たち経営者も適応していかなければなりません。「新しい日常」に求められる商品やサービスは何なのか、絶えず考えていかなければなりません。でなければ、淘汰されてしまいます。 ところで、あなたはこれまでの環境変化に適応してきた経営者ですよね。ならば恐れる必要はありません。これまでやってきたように適応しましょう。そして一緒に乗り越えましょう!

先行きが不安なときのアドバイス

先行きが不安なときのアドバイス

今年1月1日に独立起業したお客様。国指定の伝統工芸、琉球絣・南風原花織の工房 TEORI WORKS OKINAWA 様。代表の宮城麻里江さんから昨年末の独立決定と同時にご依頼をいただき、牧野が伴走しています。 個人事業の小さな工房ではありますが4名の専属の職人さんを抱え、お取引先に恵まれたということもあり、起業直後からささやかですが安定して売り上げていました。 4月最後の打ち合わせ前、ミーティング日時のリマインドをチャットツールで送ると「新たに相談したいことがあります」との返信。なんとなく想像つきましたが、行ってみるとやはり新型コロナの影響が出始めたとのこと。 売上の落ち込み具合はなんとか経営が成り立つ程度に留まっていたのですが、麻里江さんは不安な様子。そこで私が話したのは、 ・麻里江さんがこの世界に入ったときに掲げた目標が琉球絣・南風原花織の産地であるこの地域に貢献するものだということ・牧野はその目標と産地におよぼす貢献に共感したので伴走していること・麻里江さんの持つ強みは何かを再確認・この強みがあれば、目標は実現できると牧野は信じていること といったことです。 この話がどれだけ麻里江さんの役に立ったかどうかわかりませんが、後日、チャットツールで彼女から「独立して牧野さんにコンサルついてもらってほんとに良かった〜って何度思ったことか!」と送られてきました。マジで涙、出ました。 彼女が前向きになれたからなのかどうかわかりませんが、将来に向けて明るい材料がちらほらと取引先様からオファーされてきています。 新型コロナの影響で先行きに不安を感じることは当然です。そんなとき、事業を立ち上げたときに掲げた理想や、自分の会社の強みを再確認してみてはどうでしょうか。 ちなみに、麻里江さんについて、織物工房の代表なので年配の女性を想像された方もおられるでしょうが、私の娘といっていいぐらい年の離れた30代の女性です。

ぬくもりは伝わらなくても、熱さは伝わるよ。

ぬくもりは伝わらなくても、熱さは伝わるよ。

人が移動を控えるようになり、仕事やプライベートに限らずオンラインでのコミュニケーションが日常的になっています。「Zoom 飲み」なんてのがトレンドとしてマスコミなんかでも取り上げられていますね。その一方で「オンラインでは、ぬくもりがない」とか「息づかいが伝わらない」といった意見もマスコミでは聞かれます。 クラウドなど存在もしない20年以上前のコンサルティング会社時代、自前の情報システムセンターを地方の工場に置いている製造業のクライアントさんが多く、プロジェクトルームのある東京との間でコミュニケーションが必要でした。当時はインターネットに限らず安定した高速回線はとんでもなく高価で、動画を送るのには恐ろしく時間がかかる時代。それでも大企業さんですからINS64(NTTのISDN回線。デジタル回線を2本バルクにしても今では考えられない128kbps。若い人は知ってるかなぁ)を使い、当時としては高価なテレビ会議システムをお持ちでしたので、それを利用して明石や仙台といった地方にいる情報システム部門の方と毎週会議をしていました。 距離は何100キロと離れていても、プロジェクトをなんとしても成功させたい、新システムを無事に稼働させたい、という同じ目標を共有する熱さみたいなものは感じていました。会議ではたまにはエキサイトすることもありましたし、もちろん、相手の人柄も伝わってきます。 そうした会議を数ヶ月続けた後に「牧野さん、やっぱり現地を見てよ」ということになり、工場へ出張するのですが、「画面で見るより小柄だな」といった感想はあるものの、初対面という感じはまったくなく、現地を案内してもらう間も、会議の間も、いつもどおりでした。 夜は居酒屋で地元の名物食べながら生ビールをグイッってやりながら、プロジェクトのことを熱く語り合いましたが、初対面の人と飲んでる感じは一切なかったです。宿泊できずに日帰りするケースでは、リアルでは初対面にもかかわらず「え〜、牧野さん、泊まっていかないのぉ!」って感じです。 それから20年以上経ち、インターネットは高速化され、画像の処理技術が向上してZoomのようなサービスが普及し、コロナ以前にはすでにオンラインのコミュニケーションは一般的なものになっています。 私も、昨年、Zoomで開かれる勉強会に参加し、そこで知り合った同じような目標を持つ人たちとZoomで雑談したり、相談したり、飲み会したりと、まだ一度も会ったことない人たちなのに、励ましたり、励まされたりしてこの一年を過ごしてきました。現在でもリアルではまだお会いしていませんが、困ったときには助けていただいています。 お互いの体温は当然ながら伝わりませんが、心の熱さとか人柄はしっかり伝わる、というのがこの20年、オンラインでのコミュニケーションをとり続けてきた経験から実感しています。