2019.10.30
才能とは、努力を継続できる力
こんにちは。社長さん向けの相談をお受けしている経営の専門家、伴走舎 牧野です。
才能とは、努力を継続できる力
牧野が尊敬するアスリート(?)、棋士 羽生善治九段の言葉です。
一流の素質は「好き」と「努力し続けられる」こと
これは、羽生善治と盤上で数々の死闘を繰り広げた棋士 谷川浩司九段の言葉です。
ともに棋士という「勝負」を仕事にする二人が、才能や素質について「努力」と「継続」を掲げているのは奇遇でしょうか。
日々の努力に裏付けされた自信がなければ、勝負の場に臨めないからではないか、また、勝負の場で最後の最後で頼りになるのは日々の努力で蓄えた地力だからなのではないか、とも思います。
数年前、プロ棋士生活30年を超えた羽生善治九段がテレビ番組に出演したときのインタビューに答えていました。
若い頃の対局では、それこそすべての手筋を読み切るぐらいのことをしていたそうです。もう力技ですね。しかし、年齢を重ねるうちにそんな力も衰えてくるので、「なんとなく」から打ち手を決めるようになったんだそうです。
この「なんとなく」ですが、本人の解説によれば、「これがいいんじゃないか」とぱっと頭に浮かんでくるそうで、これまで積み重ねた経験からそんなアタリがついて、それ以外を排除して読む手筋を減らしているんだそうです。まさに、プロ生活30年を超える経験と日々の努力の賜物ですね。
若いときは体力にモノをいわせてガンガン行けたけど、歳をとってそんな無理もきかなくなってくると、これまでの蓄積がモノをいうんだなぁと、牧野はいまさらながらの「後悔先に立たず」です。
現在は無冠の羽生九段となってしまいましたが、永世七冠達成の裏に「なんとなく」あり、「なんとなく」の裏に「努力」と「継続」あり、です。