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徳川家康

徳川家康

中学3年生の時のドラマ「3年B組金八先生」の影響で、高校1年のとき「竜馬がゆく」を読みました。 それをきっかけに、司馬遼太郎を読み漁りどんどん長編歴史小説にハマっていきました。文庫本1冊で完結する小説は読まなかったんです。 そして高校3年の夏休みに読んだのが山岡荘八「徳川家康」全26巻。 受験生が夏休みにこんなことしてる場合じゃないという意識が働いたのかどうかわかりませんが25巻まで読み進んで、あと1巻を残し、なぜか読むのを止めてしまいました。 そして、ちょうど30年の時を経て、徳川家康全26巻に再チャレンジ。今回は見事、全巻読み切りました。 ただ、最終26巻は惰性で読んだ感じです。だんだんと躍動感がなくなり、読んでいるときのワクワク巻が25巻あたりからなくなっていたんです。高3の夏に読んだときに25巻で止めてしまった理由はこれなのかもしれません。 全巻をとおして、メモを取ったのは第23巻にあった次の一節だけ。 未熟な者は眼でものを見ずに感情で物事を判断する。山岡荘八「徳川家康」第23巻 大阪の陣に至るまでの徳川と豊臣の駆け引きが展開されていたと思います。 眼でものを見ているのは徳川家康。感情で物事を判断しているのは豊臣方。 冷静に理詰めで手を打っていく家康に対し、淀殿を中心とする豊臣方は「そもそも家康はわが豊臣家の家臣。 太閤秀吉殿下の恩を忘れたか!」と感情的に対応して追い詰められていきました。 確かに、これまで読んだ歴史小説でも感情的になってしまったがために敗者への道をたどっていく様子がいくつも描かれていました。 経営も同じ。経営者なら、感情的にならず、理詰めで判断したいもの。 あなたは感情的に判断していませんか?

E気持ち

E気持ち

ABC、ABC、ハーン、Eきもちぃー♪ これは、沖田浩之が歌う「E気持」のサビの部分です。昭和40年代生まれより上の人にしかわからないでしょうか... Aまで行ったとか、Bまで済んだとか思春期の少年少女にはちょっと刺激的な歌詞でした。 で、今日は「ABC分析」です。 売上、在庫、コストなどを大きい順にランク付けして管理するフレームワークです。 やり方としては、例えば売上なら、得意先ごとの取引金額を集計し、上から多い順に並べてみる。 そのリストを予め決めた基準で上からABCにランク付け。 ここでよく言われるのが「パレートの法則」です。「80:20の法則」とも呼ばれますね。上の例ですと、「売上全体の80%を 上位20%の得意先との取引が占める」のような、少数の要因で大勢は左右されるという社会現象を法則として定義したものです。 で、ランク付けしたら終わりというわけではありません。 ランク付けから見えてくるものはそれぞれの会社で違います。 何を対象に分析するか。分析から何が見えてくるか。そこが経営者の腕ですよ。 見えたら気持ちいいですよ!

物理的 vs 機能的

物理的 vs 機能的

ビデオに撮り溜めていたテレビ番組を見ていたら、こんな会社が紹介されていました。 株式会社ビクセン。埼玉県所沢にある光学機器メーカー。天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡などを作っています。 60人ほどの会社ですが、天体望遠鏡では国内シェアがなんと60%! とはいえ、現在の2代目社長が会社を継いだ頃には天体望遠鏡はごく一部の人の趣味の道具として市場は縮小の一途をたどっていました。 そこで2代目社長が考えたのが「望遠鏡を作る会社」から「星空を見せる会社」へのビジョンの転換です。 具体的には、夜空を観察するイベントを開催して星空を見る感動を少しでも多くの人に知ってもらう努力を重ねました。さらに、「宙(そら)ガール」ブームを起こして新たな客層の開拓も行いました。 まさに、「モノを作る」から「コトを創る」への転換です。 コロナでイベントが開催できず、苦労していますが、その歩みは着実に前に進んでいるようです。 株式会社ビクセンが行ったのはいわゆるドメインと呼ばれるものを再定義したことです。 ドメインとは、言ってみれば”会社の生存領域”。自社の事業がどうあるべきかを明示するものです。 ドメインを設定すると①意思決定の焦点が定まる(結果、事業の発案のベースとなる)②どのような経営資源が必要か指針となる③会社の一体感をつくるといった意義があると言われています。 さらに、ドメインの定義には2種類あり、ビクセンの場合、「天体望遠鏡を作る会社」という物理的なドメインの定義から「星空を見せる会社」という機能的なドメインの定義に変えたと言えるでしょう。 物理的定義のデメリットは事業活動の展開範囲が狭くなり現在の事業領域を超える発想が出にくいという点が挙げられます。 一方で、機能的定義のメリットは事業における将来の発展可能性を感じさせるところにあるといわれています。もちろん、デメリットもありますが。 株式会社ビクセンのビジョンの転換はドメインを説明するのに好例でしたので今回、取り上げてみました。 難しかったですか?わからないところがあれば、どうぞ遠慮なく質問してくださいね。 あなたの会社のドメインは何ですか?物理的定義、機能的定義のどちらですか?機会があれば牧野にも教えて下さいね。

失恋レストラン

失恋レストラン

悲しけりゃ、ここでお泣きよ〜♪ 私くらいの年配の方しかわからないですかね。清水健太郎のデビュー曲、「失恋レストラン」の歌い出しです。 先日ある社長さんと電話で話していました。 この社長さん、最初の緊急事態宣言が出た直後めちゃくちゃ決断が早くて傷口を広げる前の撤退戦が見事だった方です。 この社長さん曰く、 みんなプライドとか事情があるんだろうけど苦しいときに「苦しい」って言わないんだよね。涼しい顔してるから「大丈夫なんだろうな」って思うじゃない。言ってくれなきゃわかんないじゃん。周りも手助けできいんだよね。 失恋レストランではないですが、苦しけりゃ「苦しい」って仲間や信頼できる人に言ったほうがいいでしょうね。 言う相手が見つからないときは牧野のところへでも。 失恋レストランのマスターのように涙忘れるカクテルは作れませんが。

何かを成し遂げるためにとるべき方法

何かを成し遂げるためにとるべき方法

シルバーウィークの前半はいかが過ごされましたか? 中日の今日は、スーパースターの名言をお楽しみください。 ステップ・バイ・ステップ。何かを成し遂げるためにとるべき方法は一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない。マイケル・ジョーダン 僕を天才と言う人がいますが、僕自身はそうは思いません。毎日血の滲むような練習を繰り返してきたから、いまの僕があると思っています。僕は天才ではありません。イチロー 僕の秘密は、練習だ。もし何か人生で特別なことを実現したければ、ひたすら頑張って、頑張って、そして、もっと頑張ることだというのが、僕の昔からの信念だ。デイビッド・ベッカム いま、コツコツと続けていることはありますか? コツコツとやってみようと思っていることがもしあれば、シルバーウィーク後半に始めてみてはどうでしょう?