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意思は技術を凌駕する

意思は技術を凌駕する

ミャンマー、アフガニスタンと武力で国が制圧されようとしています。 ミャンマーではついに、武器を手にして軍に抵抗しようとする市民が出てきたようで、内戦になってしまうのではと危惧しています。 今日のメルマガは、武力を称えるものではないということをお断りしておきます。 2012年に書き留めたメモから。 戦争を仕事にしている人たちがいます。外国人兵士として、戦うことで報酬を得る傭兵とわれる人たちです。 1988年から2007年まで、アフガニスタン、ビルマ(現ミャンマー)、ボスニアなど世界各地の最前線で戦闘に携わってきた高部正樹さん。 彼が19年間、戦場の最前線を生きてきた実感は 最後に生死を分けるのは人間の意志 だそうです。 最前線にいる兵士はみな十分な戦闘訓練を受けているプロ。仮に技術が同じだとしたら、そこで勝敗を決するのは心。相手を圧倒する気迫がなければ生き残ることはできない、というのが彼の結論です。 彼の信条の一つが 意思は技術を凌駕する という言葉。 彼は言います。 最前線だけでなく、人生のあらゆる戦いの場で最も重要なのは、その人間の意志なのです。何かをやろうとする時、まず為すべきことは技術を磨くことではなく、自分の意志を固めることだと思います。 何かを始めようとするとき人はまず、知識や技術を身につけようとしがちです。 でもその前に「やる」という意思を固めること。 若くても「スゴイなぁ」と尊敬してしまう経営者さんはこのような「覚悟」を持っている方が多いと私も感じています。 あなたの意思は固まっていますか?

自分が決めるか、圧力が決めるか

自分が決めるか、圧力が決めるか

前回は、優先順位をつけるよりもやらない順位をつけることのほうが大切ということを書きました。 なぜでしょう? 「やらなきゃ!」と思うことはどんどん湧いて出てきますよね。でも、時間は限られています。 明日のための生産的な仕事は、それらに使える時間の量を上回って存在する。「経営者の条件」ドラッカー その「やらなきゃ」をこなす人手も限られています。 加えて明日のための機会は、それらに取り組める有能な人の数を上回って存在する。「経営者の条件」ドラッカー となると、どれが重要で、どれが重要でないかを決めることが大切になってきます。 ここで鍵となるのが「何がそれを決めるか」です。 自らが決定するか仕事からの圧力が決定するかである。何が決定するにせよ、仕事は利用できる時間に合わせて行わざるをえない。機会はそれを担当する有能な人が存在して初めて実現できる。「経営者の条件」ドラッカー この一節、惚れ惚れします。ドラッカーって何でもお見通しなの? とはいえ、「仕事からの圧力」ってなんでしょう? うまく説明できないのですが、例えば「頼まれごと」。 「頼まれごとは試されごと」などと言われ、「あなたならできる」と思って頼まれたのだから引き受けて自分の成長の機会にしましょうと捉えられています。 先日、私もお世話になった方からある仕事を頼まれました。大変興味深い仕事で、私であればこそとご依頼いただきました。でも1ヶ月ほど悩んだ末、お断りしました。 圧力に屈したときには重要な仕事が犠牲にされる。「経営者の条件」ドラッカー 「圧力」とはいいませんが、お世話になった人からの頼まれごとは誰でも断りにくいもの。 報酬はいただけるのですが、意外と時間を取られる仕事でした。それに伴走とはちょっと離れた仕事。 その仕事を引き受けてしまうと、伴走舎にとって最優先の仕事、つまりお客さんとの伴走にかける時間と労力が減ってしまうことになります。 今はなんとかなるとしても、私の伴走を必要としているであろう将来のお客さんに振り向ける力も減ってしまいます。 ですので、今のお客さんと将来のお客さんのためお断りすることにしました。 あなたは自分で決めていますか?

優先順位より、やらない順位

優先順位より、やらない順位

月曜日です。一週間のスケジュールを確認して今週やるべきことの洗い出しから仕事をスタートをする人も多いですよね。 そして、どれからやるかやるべきことに優先順位をつけるんじゃないでしょうか。 優先順位をつけるということはマネジメントの視点を持っているからだという趣旨のことをドラッカーは言っています。優先順位をつけると考えていたことが目標に変わり行動へと具体化するという効果があるとも述べています。なぜなら、 優先順位が基本的な戦略と行動を規定する。「創造する経営者」ドラッカー というものだからです。 優先順位を決めるときって悩みますよね。重要なだけに。「どっちを先にしようか」って。でもドラッカーは、優先順位を決めるのはそれほど難しくないなんて言ってます。 そして驚いたことに 実は本当に行うべきことは優先順位の決定ではない。「経営者の条件」ドラッカー と衝撃的なことを書いてます。 えっ?じゃあ、優先順位の決定よりも重要なことって何なの? 難しいのは劣後順位の決定、なすべきでないことの決定である。「創造する経営者」ドラッカー 集中できる者があまりにも少ないのは、劣後順位の決定、すなわち取り組むべきでない仕事の決定とその決定の遵守が至難だからである「経営者の条件」ドラッカー やらないことを決めること。これが難しいことだし、重要だとドラッカーは言っているんです。 なぜなんでしょう?次回に説明できれば。 今週のやるべきことにやるべきでないことは含まれていませんか?

信じられるくらいになりなさい。

信じられるくらいになりなさい。

朝ドラ、お好きですか?私、毎日見てます。 昨日の朝ドラから。 気象キャスターの神野マリアンナ莉子ちゃん。目がクリクリっとしててかわいいですね。でも、キャスターを降板させられそうになり「どうせ私みたいなのは…」と投げやりな言葉を発してしまいます。 それに対して、番組責任者の高村沙都子が、こう諭します。 「私みたいなのは」なんて言っちゃダメよ。誰よりも自分が、あなた自身で、「実力で勝負できる」って信じなさい。信じられるくらいになりなさい。 高村さん、カッコいい。芸能人は歯が命!(*) その日の午後、莉子と百音の会話。 高村さん、言ってたでしょ。実力で勝負できるって信じなさい、信じられるくらいになりなさい、って。 と、莉子。少し間が空き、続けます。 でもそれって、自分には自分しかできないことがあるってわかってることが大前提だよね。それで絶対やるって決めてる。 こういう人の伴走は気合が入るし、走りやすいです。 なにより、楽しい! だって、同じゴールを一緒に目指せるから。 もちろん、ぼんやり見えてるゴールをはっきり明確にすることもお手伝いしますよ。 けど、目指すゴールが見えないままの伴走はシンドイです。 それは社員さんも同じじゃないですかね。 ※「芸能人は歯が命」 牧野と同世代の人しかわからないかも。

視界良好

視界良好

パラリンピックが終わりあっという間に後片付けが進んでいるようですね。 最終日はマラソンでした。もちろん注目は伴走者と走る視覚障害のクラス。 伴走者さんのスタイルも様々ですね。 選手と歩幅、手の振幅まで選手に完全にシンクロさせて走る人。横から見ると一人で走っているように見えるほどです。 女子で金メダルを獲得した道下美里選手の伴走は青山由佳さんと志田淳さん。二人は、選手とのシンクロはしないけど道下選手の邪魔をしない走りでした。 牧野の伴走はどっちなんでしょうね。  ★ このメルマガでも度々ご紹介してきたTEORI WORKS OKINAWAの麻里江さん。 ここのところ、麻里江さんの原点みないなものを二人で話し合ってきました。小学校時代までさかのぼって。 そうしたら、見つかったんです。 そういえば、もともと私、これが好きだったんだ! っていうものが。 そうしたら、麻里江さんと私の前にスーッと見えてきたんです。 TEORI WORKS OKINAWAが目指すべき方向が。 これまでよりももっとハッキリととてもクリアな方向が。 2020年1月の工房立ち上げ以来ずっと麻里江さんの横を走ってきましたが、ひょっとして難しいことをやろうとしてるんじゃないかと思いかけていたんです。 でも、これが見えた途端、なんか、肩の力が抜けてスッキリしたのを覚えています。  ★ 和装作家としての評価が高まりつつも織物の可能性を広げようとしている麻里江さんには、ビジネスのお誘いも舞い込んできます。 昨日も、麻里江さんから資料が送られてきてどう思うか意見を求められました。 資料に目を通すと、確かにすごいチャンス。だけどちょっと引っかかる。 チャンスとはいえ、目指す方向とはちょっと違うんじゃないかと。 正直、悩んでいるとChatworkで返し、麻里江さんに電話してみました。 麻里江さんも同じことを感じていたようで、「私もそう思います。断ります。」 あら、麻里江さん、決断早っ! 牧野の伴走は、シンクロはしてないですけど見えてる方向は一緒のようです。 あなたの見ている方向はクリアですか?