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手を後ろに組む

手を後ろに組む

コンサルティング会社時代、チームを率いてプロジェクトを進めるのが仕事だった私は、「自分がいなくても仕事が回る」のを理想形としてチーム作りをしていたと前回書きました。 ドラッカーも リーダーにとって最悪のことは、辞めたあと組織ががたがたになることである。「非営利組織の経営」 と言っています。 では、私がどうしていたのか。 それは、以前にも書きましたが、基本姿勢として 手を後ろに組む です。 私がマネージャーになりたての頃、リーダーとして忙殺されていた私に対して同僚のマネージャーがくれた一言が 牧野さん、ダメですよ。手を後ろに組んじゃいましょ。 でした。つまりは、 「現場の仕事に手を出すな」 ということ。 プレーイングマネージャーよろしく現場の仕事もこなそうとするのをやめたんです。 自分がやったほうが早い、というときでもやらないようにしました。 現場の仕事に手をつけるとどうしてもそちらが優先になってしまう。すると、リーダーとしての仕事はみんなが帰ってから。 最初のうちはよくても、だんだんと仕事が回らなくなってくる。 そうして知らず知らずのうちにチームを危険な状態に近づけていく… 同僚からのこの一言をもらったときまさに私のチームはそんな状態でした。 それ以来、「手を後ろに組む」を心がけるようにしています。 あなたは、手を出しています?それとも、手を後ろに組んでいます?

リーダーにとって最悪のこと

リーダーにとって最悪のこと

休暇を取ったときの職場へのおみやげについて前回は書きました。 コンサルティング会社時代、メンバーに対しては、休暇中に出かけても職場へのおみやげは買ってこないように指示していました。 私自身も休暇をとって旅行に行ってもおみやげを買うことはありませんでした。 休暇の長さは、土日を含めて9日間取ることが多かったように思います。GWは祝日の並びがよければ、それ以上。 他のメンバーとお互い重ならないように休暇をとって、プロジェクトの進行を妨げないようにすることは当然です。 マネージャーの私が休みを取るとその間、チームはリーダー不在となってしまいます。 休みを取るためだけではないですが、私にとってチーム作りの理想形は「自分がいなくても仕事が回る」ということ。 プロジェクトごとにチームメンバーは変わるりますが、プロジェクトでも「自分がいなくても仕事が回る」を目指していました。 そのためには、自分がやっている仕事内容とその状況はすべてオープンにして、メンバーにわかるようにしておく。 もちろん、人事・評価に関わることはそういうわけにはいきませんが、それ以外はすべて。 メンバーにもそのように伝えていました。 一つには、人を育てるのが目的。新人、中堅といったレベルを問わず、マネージャーがどんな仕事をしてるのか直接見て学んでもらおうと思っていました。見て覚えろ的な職人気質の教育法でしょうか。木工職人だった私の父親譲りなんですかね。 とはいっても「牧野さんがしてるその仕事、 それは何のためにしてることですか」「牧野さんがそう判断したのは どうしてですか?」とか聞かれれば、ちゃんと説明していました。 もう一つには、自分の代わりを一時的にでも務まる人を用意しておくため。 そういう人がいれば、自分も安心して不在にできるし、お客さんも安心しますよね。 「牧野さんと〇〇さんが交代で休むの? であれば、いいですよ」って感じです。 メンバーからも、「牧野さん、大丈夫ですよ。 休暇、楽しんできてください」 休暇を終えて出勤しても何事もなくプロジェクトが進んでいるのはちょっとさみしい気もしますが。 ドラッカーは言います。 リーダーにとって最悪のことは、辞めたあと組織ががたがたになることである。「非営利組織の経営」 リーダーが抜けたとたんに動けなくなる組織を作ったリーダーは最悪ということでしょう。 さらにドラッカーは続けます。 それはリーダーが単に収奪するだけだったことを意味する。何も作り上げなかったことを意味する。「非営利組織の経営」 ガーン。何も作り上げなかったに等しいそうですよ。 社長がいなくても、ちゃんと回る会社にしてますか?組織を作り上げるお手伝い、しますよ。

おみやげ禁止

おみやげ禁止

地元の子どもたちが修学旅行へ行くと両手に一杯のお土産を抱えて帰ってきます。 修学旅行が近づくとおじいちゃん、おばあちゃんをはじめ、たくさんの親戚の人たちが餞別を渡すんだそうです。ですから家族はもちろん、餞別をいただいた人たちへのお土産も買うのでいっぱい抱えて帰ってくることに。「お前んとこは沖縄に親戚がいないから 子どもたちが寂しい思いするだろ」とウチの子供たちが修学旅行の時期になる度に餞別を持ってきてくださるご夫婦がいました。本当にありがたいことです。(K高の卒業生さんはわかりますかね? ピ○○のオッチャンとオバチャンです) 沖縄で最初に勤めた会社でも職場へのお土産をみなさん買ってきました。休みをとって旅行に行ったわけでもなく週末にどこか出かけてきただけでもお土産を持って出勤される方が多かったですね。だから休憩室にはいつも誰かのお土産のお菓子がありました。 一方で、東京で働いていたとき。自分の部署やチーム対しては休暇で旅行へ行ったり帰省した際には職場へのお土産は買わなくていいと指示していました。 なぜか。 一つには、お土産を買う買わないは本人の自由ですから買ってこないからといって何ら問題ないことを全員に明示するため。お土産は買ってくるものという暗黙のルールを作らないためでもあります。 もう一つは、仕事を忘れてリフレッシュしてほしいから。 「職場へのお土産を買わなければいけない」ということを頭の片隅に置きながら休暇を過ごして欲しくなかったからです。 お土産を買うために予定を変更したり帰り際に買い忘れていたことに気づき慌ててお土産さんを探し回ったり。さらには、何を買おうか、いくつ買えばいいのか、と思い悩んだり。逆にストレスに感じる人もいると思います。 もちろん、「休み中にキミに連絡とらなくて済むように 仕事を片付けておいてね」というのも欠かせませんが。 これはいい悪いの問題ではなくどちらが社員さんが働きやすいか。 それぞれの会社さんの都合に合わせて考えてみてはいかがでしょう?

徳川家康

徳川家康

中学3年生の時のドラマ「3年B組金八先生」の影響で、高校1年のとき「竜馬がゆく」を読みました。 それをきっかけに、司馬遼太郎を読み漁りどんどん長編歴史小説にハマっていきました。文庫本1冊で完結する小説は読まなかったんです。 そして高校3年の夏休みに読んだのが山岡荘八「徳川家康」全26巻。 受験生が夏休みにこんなことしてる場合じゃないという意識が働いたのかどうかわかりませんが25巻まで読み進んで、あと1巻を残し、なぜか読むのを止めてしまいました。 そして、ちょうど30年の時を経て、徳川家康全26巻に再チャレンジ。今回は見事、全巻読み切りました。 ただ、最終26巻は惰性で読んだ感じです。だんだんと躍動感がなくなり、読んでいるときのワクワク巻が25巻あたりからなくなっていたんです。高3の夏に読んだときに25巻で止めてしまった理由はこれなのかもしれません。 全巻をとおして、メモを取ったのは第23巻にあった次の一節だけ。 未熟な者は眼でものを見ずに感情で物事を判断する。山岡荘八「徳川家康」第23巻 大阪の陣に至るまでの徳川と豊臣の駆け引きが展開されていたと思います。 眼でものを見ているのは徳川家康。感情で物事を判断しているのは豊臣方。 冷静に理詰めで手を打っていく家康に対し、淀殿を中心とする豊臣方は「そもそも家康はわが豊臣家の家臣。 太閤秀吉殿下の恩を忘れたか!」と感情的に対応して追い詰められていきました。 確かに、これまで読んだ歴史小説でも感情的になってしまったがために敗者への道をたどっていく様子がいくつも描かれていました。 経営も同じ。経営者なら、感情的にならず、理詰めで判断したいもの。 あなたは感情的に判断していませんか?

E気持ち

E気持ち

ABC、ABC、ハーン、Eきもちぃー♪ これは、沖田浩之が歌う「E気持」のサビの部分です。昭和40年代生まれより上の人にしかわからないでしょうか... Aまで行ったとか、Bまで済んだとか思春期の少年少女にはちょっと刺激的な歌詞でした。 で、今日は「ABC分析」です。 売上、在庫、コストなどを大きい順にランク付けして管理するフレームワークです。 やり方としては、例えば売上なら、得意先ごとの取引金額を集計し、上から多い順に並べてみる。 そのリストを予め決めた基準で上からABCにランク付け。 ここでよく言われるのが「パレートの法則」です。「80:20の法則」とも呼ばれますね。上の例ですと、「売上全体の80%を 上位20%の得意先との取引が占める」のような、少数の要因で大勢は左右されるという社会現象を法則として定義したものです。 で、ランク付けしたら終わりというわけではありません。 ランク付けから見えてくるものはそれぞれの会社で違います。 何を対象に分析するか。分析から何が見えてくるか。そこが経営者の腕ですよ。 見えたら気持ちいいですよ!