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任せる勇気

任せる勇気

会社が少しずつ成長するとともに社員さんも徐々に増えてきますよね。 でも、社員さんが増えるにつれて会社全体に目が届かなくなり「社長の自分がしっかりしなければ」と、さらに現場にのめり込んでいく... でもそんなことをしていては、経営者としての重要な仕事がどんどん後回しになっていきます。 このままではいけないとわかっていても。 そこでドラッカーです。こう言っています。 重要なことに取り組めるようになるには、ほかの人にできることはほかの人にやってもらうしかない。「経営者の条件」 そうなんです! 社長自身が経営者としての重要な仕事に取り組めるようになるには、社長じゃなくてもできる仕事は従業員さんにやってもらうしかありません。 もしかして、社長自身が現場の大切な労働力になってしまっていませんか? 思い切って社員さんに任せましょう。

ある問いで会社の見方が変わる

ある問いで会社の見方が変わる

昨日はお客さんのTEORI WORKS OKINAWA さんで打ち合わせでした。 TEORI WORKS OKINAWAさんは昨年の1月1日に開業した手織工房。立ち上げ直後にコロナ禍。それも乗り切り、初年度を黒字で終えました。 今年の年初には工房を貸事務所から1軒屋に引っ越し、スタッフも増えて経営も安定してきてます。 そこで6月ごろから「なぜこの仕事してるのか?」を一から見つめ直しています。 いつものように、麻里江さんが用意してくれたおやつを一緒にモグモグしながら、小学校の頃まで遡って二人で「なぜ」を探してきました。 すると、あるとき「あー!だから私、織物やってるんだ」というものが見つかったんです。 とてもシンプルで明快なものでした。 これ、すごい威力があるんです。 事業の見方が変わったんです。 これまでは工房の事業を和装と洋装という、言ってみればタテの分け方にしていました。でも、見方が変わったことで「こう分けたほうがスッキリするね」とヨコに分けることにしました。 ターゲットとするお客さんも、これまでは性別、年齢層、所得レベル、などでグルーピングしていました。これもまた、「こういうお客さん」と明確にセグメント化できたんです。 最近、二人で事業展開を話していても窮屈さを感じていた私たちにとってスカーッとした解放感を感じています。 だから、・こういうものづくりにしていこう・お客さんへのアプローチはこう変えよう・販売チャネルは、ここに絞ろうといったことが、スッ、スッと決まるんです。 二人の打ち合わせが本当に楽しいものになってきました。 あなたも「なぜ」を探してみるといいですよ。

変わるか、終わるか

変わるか、終わるか

東京オリンピックが終わりましたね。いくつもの感動シーンがありました。私にとっては空手の形。外国の選手も含め、試合前、試合後の選手の振る舞いが素敵でした。あなたにとって思い出に残るシーンは何ですか? 東京オリンピックは終わりましたが、2週間後に東京パラリンピックが始まります。伴走者が登場する陸上競技に注目です。 突然ですが、テニスプレイヤーのロジャー・フェデラー選手を知っていますか?ツアー通算111勝、グランドスラム20勝というとんでもない選手です。2018年には36歳で世界最年長の世界ランキング1位も達成しています。 錦織圭選手が登場するはるか前の2007年。ある日本の記者がフェデラーにこんな質問をしました。 「なぜ日本のテニス界からは 世界的な選手が出ないのか?」 この質問に対してフェデラーはこう答えています。 「何を言うんだ君は? 日本には国枝がいるじゃないか」 東京パラリンピックに出場する車いすテニスの国枝慎吾選手のことです。 当時からリオパラリンピックあたりまでは車いすテニス界では絶対王者とも言うべき存在で、これまでにグランドスラムでダブルスと合わせて45回の優勝という最多記録を持っています。 そんなスゴイ国枝選手ですが、長年酷使した右肘を痛め、2016年4月に手術をしたものの痛みは再発。9月のリオパラリンピックに出場しましたが準々決勝で敗退してしまいました。 その後も右肘の痛みが消えず、国枝選手は大きな決断をします。 それは、フォームの改造。肘が痛くならない打ち方への改造です。 これまで長い時間をかけて作り上げ、素晴らしい結果を残しててきたフォームを30歳を過ぎてから改造するのですから大きなリスクを伴います。 国枝選手はこう語っています。 持ってたものも一度捨てて新しい自分になろうというふうに決意してもしかしたら自分のプレーもおかしくなってしまうかもしれないっていう恐れはあったんですけどすべて変化をするという賭けに全部賭けていったというふうには思いますねどんどん進化するためにリスクを払っていこうとアベレージ(平均的)なパフォーマンスしてたらやられちゃうんで突き抜けないとダメですね 2017年は痛みを抱えながら、痛くないフォームを探しながら、そして、ツアーも続けながらのフォーム改造でした。その努力は実り、2018年の全豪、全米を制し、東京パラリンピックに出場します。

リーダーシップとは「仕事」である。じゃぁ、その仕事って?

リーダーシップとは「仕事」である。じゃぁ、その仕事って?

ここ2回ほどお届けしてきたドラッカーによるリーダーシップ。 まとめると、リーダーシップは・リーダー的資質とは関係ない・カリスマ性とも関係ない・平凡で退屈なもの・人を引きつける資質とも関係ない・仲間をつくり人に影響を与えるものでもないそういうものでしたね。(リーダーシップとカリスマ性) それではリーダーシップとは、何かというと・仕事だと。で、その仕事の内容は・組織の使命を考え抜く・それを目に見える形で明確に定義し、確立する・目標を定める・優先順位を決める・基準を決める・それを維持するといったものでした。(石川佳純選手とドラッカー) ところで、これらの仕事を一言で表すことができるのですが、何だと思います? ・ ・ これ、まさに  「プロジェクト管理」 なんです。 ドラッカーが挙げているリーダの仕事一つ一つがすべて  <プロジェクト管理の大切なポイント> なんです。 2年ほど前にやっていたプロジェクト管理セミナー。 人気がなくてやらなくなりましたがリニューアルしてやってみますかね。 みなさん、参加します?

石川佳純選手とドラッカー

石川佳純選手とドラッカー

卓球女子団体チームが決勝に進みましたね。1回戦、準々決勝、準決勝とここまで1試合も落とさないストレートで決勝進出を決めてます。 なので石川佳純選手はダブルスしか試合をしてません。 それでも、石川選手がチームをまとめてるという感じが伝わってきます。 平野美宇選手、伊藤美誠選手二人のインタビューのコメントからもそれは感じられますよね。 石川佳純選手は、これまでにも2回のオリンピックで団体に出場しました。 ロンドンでは平野早矢香選手リオでは福原愛選手がチームをまとめてくれてその下でのびのびとプレーできたのが石川佳純選手でした。 その石川選手が今回の東京では堂々のチームのまとめ役です。 先日のメルマガではドラッカーが、リーダーシップとは「リーダー的資質やカリスマ性とは 全く関係がなく、平凡で退屈なもの」と説いていることをご紹介しました。 では、ドラッカーがいうリーダーシップとはどんなものなのでしょうか。 カリスマ性でも資質でもないとすると、リーダーシップとは何か。第一に言うべきことは、それは仕事だと言うことである。「未来企業」 うぉー!仕事ですよ。リーダーシップとは! 効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に定義し、確立することである。リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を決め、それを維持するものである。「未来企業」 ドラッカーを読んでいる人なら「なるほど」とおわかりいただけるのではないでしょうか。 石川選手がチームをまとめているのもこういうことでしょうか。