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社長の価値観が会社の業績を左右する

社長の価値観が会社の業績を左右する

会社を始めとする組織に働く慣性の力があって、組織文化や風土といったものがある方向に動き始めると、なかなか変えることができず、強まっていきます。社風というものです。 勤めた会社を含め私がこれまでに関わった会社は巨大企業から個人事業まで78社あり、コンサルタントあるいはシステムエンジニアとして客先の会社で社員さんと机を並べて一年ほど過ごすことが大半でした。ですので、業界には業界の風土というものがあるものの、同じ業界でも会社が違うとこうも社風が違うものか、というのを肌で感じてきました。 そんなとき、部長さんや役員さんを始めとする経営層の方々とお話しているとその理由がわかったものです。 現場から上がってくる悪い情報を拒絶する人たちが経営する会社は、隠蔽体質になるという結論も、こうした私の経験から得たものです。 スタンフォード大学のチャールズ・オライリー教授の研究によれば、社風(組織文化)についてこれまでの数多くの研究で論じられていることはだいたい2点に整理できるとのことです。その1つめ。 (1) 社風は、主に経営陣が持っている価値観と行動を反映している 社長の価値観や行動が社風にモロに出ちゃうんですね。裏返すと、社風を見ていればその会社の社長の価値観や行動がだいたい分かっちゃう。 一方で、会社の社風はその会社で働く社員さんみんなの仕事の仕方や考え方、お客様に対する姿勢などに方向づけをしますから「会社の社風が会社の業績に影響を与える」というのはなんとなく理解できるのではないでしょうか。 となると、社風は重要になってきますね。先ほどのオライリー教授による研究結果の2つめ。 (2) 社風は、企業の業績を決める重要な一因 2つをまとめると、社長の価値観が社風に反映し、社風は業績の重要な一因ということですから、社長の価値観が会社の業績を左右するといっても過言ではないですね。

お客に飽きられない努力

お客に飽きられない努力

昨日のがっちりマンデーのテーマは「地味チェンジ」でした。 マクドナルドのテーブルデリバリーは沖縄から開始したんですってね。先日、行ったのですがカウンター越しに渡されたけどなぁ。 串カツ屋といえば「ソースの二度づけ禁止」が常識ですが、串カツ田中は全面禁煙にしたことで子供連れのファミリー客が増えたため「二度づけOK」にしてソースを客ごとに交換することにしましたね。これはありがたい!だって、手元の方はソースをつけづらいですもんね。久茂地店、今度行こうかな。全面禁煙もうれしい! 一方、飲食店といえば味。 これまで2回の冷凍が必要だったマクドナルドのフィレオフィッシュは、製造工程を変えて冷凍を1回だけにすることで味の劣化を改善したとか、串カツ田中がこの10年でソースの味のわずかな変更を30回もやっていたとか、吉野家も牛丼の味を少しずつ変えているとかも紹介されていました。 串カツ田中の貫社長がソースの味をそんなに頻繁に変える理由について「自分たちが飽きるんだからお客さんも飽きるはず。だから気づかれない程度に味を変える」と話していました。同じことを繰り返してばかりいてはお客は飽きるということですね。 「昔から変わらぬ味」といいますが、創業100年を超えるような老舗でさえ、実はわからないように少しずつ味を変えているのはご存知ですよね。だからお客に飽きられることなく、代々続いてきたといえるのかもしれません。 お客さんに飽きられない努力、必要ですね。

仕事をする時は、人とではなく、「時計」と競争する。

仕事をする時は、人とではなく、「時計」と競争する。

今日はある人の言葉です。 仕事をする時は、人とではなく、「時計」と競争する。人間は、この仕事をこの時間までに仕上げるんだと腹を決めれば、グッと時間を短縮することができる。だから、仕事を速くしようと思えば、目標時間を決め、それに対して集中攻撃を掛けることです。そうやって時計に逆ねじを食らわせるような意気込みで仕事に向かうことが大切です。大場松魚(1916−2012 漆芸家・人間国宝) 工芸であっても一つの世界を極めた人の言葉はビジネスの世界にも通用しますね。 最近、ダラダラ過ごしていたので、自分への戒めを込めてUPしてみました。

社員に伝えたいプラスとマイナスの積み重ね

社員に伝えたいプラスとマイナスの積み重ね

「成果を出しなさい」という言葉が中小・小規模企業でも聞かれるようになってきました。 でも「成果主義」と言われると社員さんの中には萎縮する人が出てきませんか? 私の尊敬する起業コンサルタントの方がこんなことを言っていました。 成果とは結果の積み重ね 「成果」というと、何かしらプラスの結果をイメージしますよね。 一方、「結果」といった場合、プラスの結果とマイナスの結果があります。 マイナスの結果が出たら、何がいけなかったのかを反省し、リトライしてプラスの結果が出るまで試みる。マイナスの結果とプラスの結果の積み重ねがあって成果が生まれるんだと思います。 「成果を出せ」というのではなく、「結果を積み重ねて成果を出せ」という方が社員さんに伝わるし、何より社員さんのやる気が引き出せるのではないでしょうか。

社長が社員に望む「責任のとり方」

社長が社員に望む「責任のとり方」

先日、県内のとある社長さんからこんな話をお聞きしました。 従業員さんにある仕事を任せたそうなのですが、うまくいかなかったという報告を受けたので、その理由を聞いたそうです。そうしたら、その従業員さんは理由は言わずに「責任取ります」と答えたそうです。そこで、社長さんから責任を取るとはどういうことなのか聞くと「辞めます」との返事。 社長さん曰く 仕事を任せられる社員に辞められる方が困るんだよ。責任のとり方って他にもあるだろ。 そうですね。人手不足で採用難の時代に、安心して仕事を任せられるまでに育った社員に辞めれれる方が会社としてはイタイですよね。 うまくいかなかったのなら、その原因を探し、改善策を考えて、また実行する。それを繰り返して、任された仕事をきちんと最後まで終わらせる。それが社員さんにしてほしい責任のとり方なんでしょうね。 やってほしい責任のとり方、社員さんに伝わっていますか?