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待てるか。待てずに挫折するか。

待てるか。待てずに挫折するか。

努力が効果をあらわすまでには時間がかかる。多くの人はそれまでに飽き、迷い、挫折する。ヘンリー・フォード ついつい即効性のあるものを期待してしまいがちですが、急激なダイエットがリバウンドしてしまう(どころか健康を害する恐れもあります)ように、即効性のあるものほどその効果は長続きしないのではないでしょうか。一方、地道に努力して体質を改善した体は簡単にはリバウンドしませんよね。 経営の体質改善も同じじゃないかと。 やっぱり確実なのは地道な努力。そして、効果が出るまでじっと待てるか、待てずに挫折するか。だから、先日もご紹介したこの一言。 才能とは、努力を継続できる力羽生善治

経営の専門家が教える!自分にピッタリの「経営の専門家」に出会うには

経営の専門家が教える!自分にピッタリの「経営の専門家」に出会うには

https://youtu.be/w-tKiXUEFmU 金城プロモーションの金城昌之さんによる牧野の紹介動画もこれで5本目。最終回となりました。 これまでの4本の対談で「今日から売上が上がる気しかしない」という金城さんですが、さて最終回では・・・・セミナーに参加して「自分でもやれる!」とやる気になって帰るけれど・・・・事業にとって大切なことは、地味でコツコツ・実際にやってみるとシンドい。そんなときは・・・・当事者が一番客観的になれない!?・牧野が自信と長い経験のある分野とは?・大切なのに地味な分野だから、質問されたことがない?・経営の専門家は敷居が高い?料金も高い?

一番乗りが独り占め?

一番乗りが独り占め?

今日も「がっちりマンデー」ネタです(笑)。テーマは「不毛の地ビジネス」。2016年に吉野家が佐渡島に進出したことを取り上げていました。 離島は外食チェーンにとっては「不毛の地」といわれているそうです。特に24時間営業の飲食店にはとても厳しいビジネス環境と言われているにもかかわらず、吉野家佐渡佐和田店の年商は9,000万円。新潟県内の吉野家全14店舗中、第3位の売上です。大成功。 ならば、すき家、松屋のどちらかが進出しても良さそうですが、3年経とうとしているのにまだ進出していません。もう無理だと諦めているのではないでしょうか。なぜか... 牛丼チェーン店は本州では人口2〜3万人に1店舗の割合だとのこと。佐渡島の人口は約5万7千人。もう1店舗出せるかどうかギリギリというところですが、他社は出店の余地がないと見ているのではないでしょうか。 離島へは食材の輸送コストもかかりますし、大学や専門学校がないので24時間営業で頼りにする学生アルバイトもいない。追加コストがかかる上に店舗を維持するのが難しいというのに、さらにお客を奪い合うことで吉野家の現在の売上を分け合う程度の売上しか上げられなければ、出店の初期費用を回収することもままならない、というリスクを避けたのではないでしょうか。 吉野家は2年前に宮古島にも出店したそうですが、宮古島市も人口が約5万5千人。吉野家にとっては5万人を超えるぐらいの離島が、1番乗りできれば競合も進出できず、市場を独り占めできるというヨミなんでしょうかね。 一番乗りが先行者利益どころか独り占めできるとなれば、5万人超の人口がある離島では牛丼チェーンの出店競争が始まっているのかもしれませんね。

スーパー銭湯にみる客単価アップ術

スーパー銭湯にみる客単価アップ術

毎週日曜朝7時30分から放送されている「がっちりマンデー」って番組の「お風呂ビジネス」の回、ご覧になりましたか? 名古屋から東京へ進出したスーパー銭湯が登場しましたね。(ご覧になっていない方はこちらを参考に) かなり大きな施設なのですが、入浴料が平日はナント750円!一般の銭湯が500円ぐらいですから、とてもリーズナブル。営業にかかる燃料費は、客が一人でも満員でも変わらないので、できるだけ安く設定してあるんだそうです。 エコノミストの森永卓郎さんの解説によれば、スーパー銭湯は商圏が意外と狭く、ターゲットが近隣住民となるため、手頃な価格設定にしてリピートしてもらわないと成り立たないビジネスだとのこと。 でもですね、それだけじゃこのビジネス成り立ちません。ちゃんと客単価のアップを狙ってます。 追加料金650円を払うと、ラウンジと岩盤浴のコーナーに入場できるようになります。ラウンジには3万冊のマンガと140種類の雑誌が読み放題。お風呂に入ってゆったりとラウンジでマンガ三昧。シアワセですね。 これは、追加料金を払うと利用できる施設が増えてグレードが上がる感じなので、アップセルでしょうかね。 もう一つが、フードコートとレストラン。フードコートとレストランへは追加の入場料は必要ないですが、スーパー銭湯と飲食って切っても切れませんよね。家族連れだとお風呂に入ってついでに食事して、ってなりがち。お父さんはビール飲んで...飲食はスーパー銭湯の大切な収益の柱のようです。 こちらは、メインのお風呂以外でお金を使ってもらうので、クロスセルですかね。 ご紹介したように、客単価を上げるにはアップセルとクロスセルの二つがありますが、厳密に分けられるものではありません。ただ、こうした方法が2つあることを知り、ウチにとってアップセルするならなんだろう?クロスセルするなら何があるか?、と考えることは有効です。

社員の自律的な判断を生み出す「○○として何が正しいかで判断する」

社員の自律的な判断を生み出す「○○として何が正しいかで判断する」

ここ数回(手段の目的化を防ぐには、〇〇を捨てて□□で判断する」、とても危険な「××が正しいかで判断する」」)にわたってご紹介している、読者の神山さんがお勤めになっている会社(県内公共交通機関)のフィロソフィー、「何が正しいかで判断する」ですが、その前段があるそうで、正しくは以下となっているそうです。 人間にとって何が正しいかで判断する 「人間として」はあまりに広義なので、神山さんは「社会人として」「社員として」「上長として」等に置き換えて仕事上の判断基準にされているそうです。 牧野として社長さんに提案したいのは「企業理念や行動基準にとって何が正しいかで判断する」です。 創業時の思いなどが企業理念に込められていると思いますし、そこから行動基準を作成されている会社さんもあろうかと思います。でしたら、「企業理念にとって何が正しいかで判断」してみていかがでしょうか、「行動基準にとって正しいかどうかで判断」してみてはいかがでしょうか。 東京ディズニーリゾートの「パーク運営基本理念」には、Safety(安全)、Courtesy(礼儀正しさ)、Show(ショー)、Efficiency(効率)の4つの行動基準がありますが、「Safety(安全)」が第一に優先されるとあります。この行動基準の遵守はアルバイトにも求められ、徹底されています。 東北の震災のとき、東京ディズニーリゾートのある浦安地域もかなり揺れ、交通機関がストップしてお客様の中にも帰宅困難者が多数出ました。このとき、アルバイトのスタッフがとった行動は「お客様の安全にとって何が正しいか」が判断基準でした。だから余震が続く中、防災頭巾代わりに販売用のぬいぐるみを配布したり、非常食代わりにお土産用のお菓子を配布したり、といったことが会社からの指示ではなく「現場の自律的な判断」で行われたのは有名な話ですね。 アルバイトさんがそんな判断しちゃうんですよ!「自分がこの判断をしなくても、会社が同じことをするはず」という自信があってのことでしょう。 「企業理念や行動基準にとって何が正しいかで判断する」ことは、従業員さんの自律的な行動を生み出すはずです。 お気づきの方も多いかと思いますが、神山さんの会社のフィロソフィーとはJALフィロソフィーのことです。http://www.jal.com/ja/outline/conduct.html神山さんは沖縄県内のJALグループ企業で広報責任者をされています。機内誌「Coralway」を手に取る機会があれば「発行人」をチェックしてみてください。